体外受精の冷凍胚移植での妊娠率はおよそ35%です


体外受精の冷凍胚移植の妊娠率は日本産科婦人科学会の調査によると、およそ35%であると言われています。
受精卵をいったん冷凍し、女性の身体を妊娠しやすい状態に整えてから移植するため、比較的高い妊娠率となっています。

冷凍胚移植の妊娠率は受精卵の状態、女性の年齢、クリニックの技術面などの条件によっても変わってきます。
妊娠を望むのであれば、なるべく早い段階で信頼のおけるクリニックに相談するようにしましょう。

体外受精の冷凍胚移植とは受精卵を冷凍して移植する方法です

体外受精では女性から採卵した卵子を取り出し、体外で精子と受精させた後でその受精卵を培養して子宮内に戻します。
これが胚移植と呼ばれる方法であり、培養した受精卵を冷凍保存して適切なタイミングで融解し、子宮の中に戻すのが冷凍胚移植となります。

冷凍胚移植には全ての受精卵を冷凍する全胚冷凍と、移植後に余った受精卵を冷凍する余剰胚冷凍があります。

全胚冷凍

当初から治療方針が全胚冷凍である場合はもちろんですが、採卵周期での移植が適切ではないと判断された場合にも行われます。
具体的には子宮内膜が薄くて着床する可能性が低いと考えられる場合や、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症しており移植が危険であるとされた場合などです。

余剰胚冷凍

移植した受精卵以外にも質の良い受精卵がいくつもあり、廃棄がためらわれることがあります。
そのような場合には、余剰胚冷凍となることがあります。

仮に移植した受精卵で妊娠や出産に至ることができ、冷凍した受精卵を使わなかったとしても、第二子以降の妊娠を希望する際には余剰胚冷凍した受精卵を使用することができます。
そのため、再び採卵をするのに時間を取られることがありません。

体外受精の冷凍胚移植について気をつけるポイントがあります


冷凍胚移植は複数できた受精卵を冷凍しておくことで、たった一度の採卵で何度も胚移植を試みることができるというメリットがありますが、一方でデメリットも存在しています。

受精卵が変性してしまうことがある

ごくまれに受精卵を凍結し融解する過程がダメージとなってしまうことがあります。
このような場合、受精卵の細胞が死滅してしまうため移植を行うことができません。

受精卵の生存率はおよそ95%と言われているため、変性する可能性はとても少ないですが、そのようなケースがあるということを知っておきましょう。

移植までに時間がかかる

採卵した後、移植まで1~2ヶ月待たなければならないことがあります。
冷凍胚移植は採卵をした周期内での移植を行えず、受精卵を移植するのは次の周期となるためです。

体調が不安定になることがある

ホルモン剤などの影響により、移植後に妊娠に至るとさまざまな症状が出てしまうことがあります。
人によって微熱・だるさ・眠気・下腹部の痛みなどが表れます。
気になる症状があれば、すぐにクリニックを受診しましょう。

体外受精の冷凍胚移植のスケジュールについて相談しましょう

一般的に体外受精の冷凍胚移植のスケジュールは、以下のような流れになっています。

  1. 凍結胚移植を行う1周期以上前に採卵をする
  2. 移植の前周期からピルを服用し、排卵スケジュールをコントロールする
  3. ピル内服終了の5日後、卵胞ホルモンを補うためのエストラジオールを服用する
  4. 子宮内膜を厚くするため、エストラジオールの内服開始14日後から黄体補充注射をする
  5. 黄体補充注射の開始から3~5日後に冷凍胚移植をする

体外受精の冷凍胚移植を行うにあたっては、まずは安心して治療を任せられるクリニックを見つけることが先決です。

次のような治療に関する説明や明記がされているかどうかもポイントにしてみてください。

  • 卵子や精子の状況について
  • 受精卵の保存期限と更新について
  • 料金体系について

カウンセリング時に向き合って話を聞いてもらえるかどうかも重要なポイントです。
クリニックとは長いお付き合いになりますので、信頼できるかどうか見極めることを心がけましょう。

(まとめ)体外受精の冷凍胚移植の妊娠率はどのくらい?

1.体外受精の冷凍胚移植での妊娠率はおよそ35%です

体外受精の冷凍胚移植での妊娠率は、日本産婦人科学会の調査ではおよそ35%です。

女性の身体を妊娠しやすい状態にしてから移植ができるため、比較的高い妊娠率となっています。

2.体外受精の冷凍胚移植とは受精卵を冷凍して移植する方法です

体外受精の冷凍胚移植とは受精卵を冷凍し、子宮内に戻すという方法です。

冷凍胚移植には全ての受精卵を冷凍する全胚冷凍と、移植後に余った受精卵を冷凍する余剰胚冷凍があります。

3.体外受精の冷凍胚移植について気をつけるポイントがあります

冷凍胚移植には一度の採卵で何度も胚移植を行えるというメリットがありますが、一方でデメリットもあります。

受精卵の変性や移植までに時間を要すること、体調に変化が現れてしまうことなどです。
気になることがある場合は、クリニックに相談しましょう。

4.体外受精の冷凍胚移植のスケジュールについて相談しましょう

体外受精の冷凍胚移植を受ける際にはスケジュールを立てなければなりません。

たしかな治療を受けるためにも、信頼できるクリニックを受診しましょう。
状況や料金についての説明がなされているかどうか、親身になってくれるかどうかが見極めるポイントです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
お問い合わせ 0120-853-999
院長 小松保則医師