体外受精で失敗する理由にはさまざまなものがあります


体外受精で受精しない、妊娠に至らないといった失敗をしてしまう理由には、卵子や精子の質・子宮環境・生活習慣などあらゆることが関わっています。
理由が分からない場合も少なくないので、医師と相談しながら次の段階の治療に進んでいくこともひとつの方法です。

年齢が上がるにつれて体外受精の成功率がさがりやすい傾向もあるため、体の状態や希望についてもよく話しながら治療を進めていきましょう。
また日頃の生活習慣の改善で妊娠に至った人もいることから、生活習慣の見直しもおすすめです。

体外受精1回目で成功することはそれほど多くありません

体外受精をし胚盤胞を子宮へ移植すれば必ず妊娠・出産するというわけではなく、移植しても着床しなかったり着床しても途中で成長が止まったりすることもあります。
その成功率は体外受精1回目の場合、3割程度だと言われています。

この割合はクリニックによっても違いがありますが、回数を重ねるごとに成功率は上がっていき3回目以降になると7割程度にまで上がります。
しかしこれはあくまで妊娠件数の割合によるデータなので、誰でも体外受精の回数を重ねれば必ず妊娠するとは断言できないでしょう。

それから子宮へ移植するためには受精卵を胚盤胞になるまで培養しますが、そこまで順調に成長できる受精卵は40歳以前では半分以上の確率になります。
しかし40歳を超えると次第に胚盤胞まで成長できる割合が下がっていくのでその分体外受精の成功率も低くなるでしょう。

その中でできるだけ体外受精の成功率をあげるためには、治療と合わせて生活習慣の改善などを行うこともひとつの方法です。

年齢は卵子や精子の質に大きく影響しています


卵子は、生まれた時から卵巣に持っている原始卵胞が発育してできあがり排卵されるものですが、加齢とともに卵胞も老化してしまいます。
老化とは酸化のことで、これは生活習慣によって体内の活性酸素が増えると老化は進みやすくなるのです。

一方、精子は毎回新しくつくり変えられていますが、精液の酸化は年齢と共に進みつつあると言われています。
そのため、男性の場合も加齢による不妊の可能性はあることになります。

年齢と共に採卵できる卵子も減る

体外受精を試みる時、卵巣から卵子を採卵しますが年齢によってその個数は変化しています。
25歳では10個程度採卵できることが多いものの、35歳では5個前後、40歳になると3個と減っていきます。

卵子の数が減る上に酸化している卵子が多いことは、体外受精が失敗してしまう理由のひとつです。
不妊が心配な時はできるだけ早くから検査や治療を受けてみましょう。

体外受精の成功率アップを目指して生活習慣を改善しましょう

体外受精の失敗を減らして成功率を上げるためには、卵子や精子の質を良くすることや子宮の環境を整えることもポイントになります。
そのためには正常なホルモン分泌が大切なので、ホルモンの分泌をつかさどる自律神経の働きが保てるような生活習慣を心がけましょう。

以下に挙げる点に注意して生活してみてください。

冷えを予防する

体が冷えると血管が収縮して血流が悪化しやすくなり、体のすみずみまで血液が届きにくくなります。
すると栄養や酸素が行き渡りにくくなり老廃物の排出もスムーズではなくなってしまいます。

このような状態が続くとホルモンバランスも乱れやすくなるので、夏場でも体が冷え切ってしまわないよう温める工夫をすることが大切です。

体を動かして運動不足を解消する

運動をすると血行が促進されるので、定期的な運動を継続して行うことがおすすめです。
運動不足の人や苦手な人はウォーキング程度のムリのない内容から始めてみると続けやすくなります。

ストレスも卵子の質を下げる理由のひとつですが、体を動かすとストレス発散にもなるので、ぜひ行ってみましょう。

十分な睡眠を取る

睡眠中に疲れを取り、傷付いた細胞の修復を行って体の調子を整えることから、睡眠が不足すると十分体が回復しにくくなり、体調を崩しやすくなってしまいます。
そのためホルモンバランスを乱れさせないためにも睡眠はしっかりと取ることが大切です。

(まとめ)体外受精で失敗する理由は?

1.体外受精で失敗する理由にはさまざまなものがあります

体外受精で失敗する理由は、卵子や精子の質や生活習慣などのさまざまなものがあります。

年齢も関係があり、理由が分からないこともあるため医師と相談して治療を進めることがおすすめです。

2.体外受精1回目で成功することはそれほど多くありません

クリニックにもよりますが、体外受精1回目で成功する確率は3割程度で3回目以降は7割程度からあまり変わらなくなります。

しかし回数を重ねれば必ず妊娠・出産するとは限らないため、医師と共に理由を考え治療を進めていきましょう。

3.年齢は卵子や精子の質に大きく影響しています

年齢と共に卵胞も老化して卵子の質が下がりやすくなるので、生活習慣を改善し少しでも酸化が進まないようにしましょう。

精液も年齢と共に酸化しやすくなり、体外受精では採卵できる卵子の数も年齢により少なくなる傾向があります。

4.体外受精の成功率アップを目指して生活習慣を改善しましょう

卵子や精子の質を高めて体外受精の成功率を上げるには、体が冷えないようにして運動を定期的に行って血行促進しましょう。

運動はストレス解消にも役立つのでおすすめです。
そして、十分な睡眠を取り体の調子を整えましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師