卵胞が少ない状態で体外受精を成功させるためには、質をあげることが大切です


卵胞は加齢とともに減少していくとされており、年齢が上がるほど卵胞が少ないという可能性は上がっていきます。
しかし卵胞が少なくても妊娠する可能性はあるため、さらに妊娠・出産の確率を上げるためには卵子の質を上げる工夫や治療を行いましょう。

また体外受精からの妊娠・出産には卵子の質だけでなく子宮の環境や精子の質なども関わってくるため、卵胞の数だけにとらわれない改善がおすすめです。

卵胞が減少しても妊娠・出産できないわけではありません

自然妊娠でも体外受精でも、卵胞が少ないと妊娠・出産の可能性が全くないとは言い切れません。
たしかに加齢と共に卵胞は減少するので、若い頃に比べれば可能性は下がることが多いですが、チャンスはなくなっていません。

ただし年齢があがるほど卵胞の老化も進むので、卵胞が少ない上に老化も重なる時は、より卵子の質を上げるための生活習慣改善や治療が必要になります。

排卵を誘発する治療がある

自然な周期での排卵は1周期に1個だけですが、それよりも妊娠の確率を上げるために複数の排卵が起こるように排卵を誘発する治療があります。
体外受精を試みる場合は、その人にあった方法での排卵誘発が行われることもあり、複数の卵子が取れるように進めていきます。

排卵を誘発することで自然な状態であれば卵子にならなかった卵胞も有効に育てることができ、その分妊娠・出産に至る可能性があがるため、不妊治療で行われることも多くなっています。

卵子の質を上げるための生活習慣の改善を行ってみましょう


生まれた時から卵巣に持っている卵胞を順調に成長させて質のよい卵子にするためには、健康的な生活を送り体の調子を整えることもポイントです。

卵胞が時間をかけて成熟し卵子になっていくにはホルモンの適度な分泌なども関わっているため、不健康な状態にあるとホルモンバランスも乱れやすくなり、卵子の質低下を招くことがあります。

健康的な体づくりには日頃の生活習慣が全く関係ないとは言えません。
そのため次のような生活習慣の見直しを行って、より健康的で卵子の質があげられるような取り組みをしてみましょう。

血流を良くする

血流が良くなることで全身に行き渡る酸素や栄養素が十分になり、老廃物の排出もスムーズになると期待されます。
そのためには、適度な運動を心がけることや、体が冷えないようよく温めることもひとつの方法です。

また喫煙は有害物質が血流を悪くするだけでなくあらゆる害があるため、妊娠を目指す時はやめることをおすすめします。
ストレスも体を緊張させて血行を悪くしやすいので、適度に解消するようにしましょう。

睡眠をきちんと取る

睡眠不足は体の不調を招きやすいので、十分睡眠を取るようにしましょう。
詳しく説明するとホルモンの分泌には自律神経が関わっており、睡眠不足になるとホルモンバランスの乱れが起こりやすくなるからです。

子宮の環境や精子の質も上げられるよう夫婦で取り組んでみましょう

卵子の質が高まるだけでは体外受精による妊娠・出産の成功率が高くなるとは言えません。
妊娠・出産には、子宮の環境や精子の質などさまざまな要素が関わってくるからです。

より体外受精の成功率を上げるためにも、夫婦で妊活に取り組むこともおすすめします。
なぜなら年齢と共に精液も酸化が進むと言われており、睡眠不足は精液の酸化を悪化させると言われているからです。

このことから体外受精を試みようとする時は、疲労回復し傷ついた細胞の修復をするためにも、夫婦で睡眠不足にならないよう十分眠るようにしましょう。
それから、子宮の環境を整えるためには卵子の質を上げたい時のように血行を良くすることがおすすめです。

体を動かしたりストレス解消したりするなど、夫婦で一緒に取り組んでみましょう。
精液の酸化を防ぐためにも血行促進はおすすめなので、一緒にスポーツを楽しんだりウォーキングをしたりなどしてみてください。

(まとめ)卵胞が少ないと体外受精が成功しにくい?

1.卵胞が少ない状態で体外受精を成功させるためには、質をあげることが大切です

年齢と共に卵胞は減少しますが、少なくても妊娠出産のチャンスがないわけではないので、卵子の質を上げるための生活改善や治療を行いましょう。

この時、卵子の質だけでなく子宮の環境や精子の質についても上げられるよう取り組むことがおすすめです。

2.卵胞が減少しても妊娠・出産できないわけではありません

卵胞が少ない場合でも妊娠・出産の可能性はあります。

しかし年齢と共に卵子も老化するので質を上げるための生活習慣の改善や治療が必要です。
体外受精を行う時は質のよい卵子をより多く採卵するために排卵誘発をする場合もあります。

3.卵子の質を上げるための生活習慣の改善を行ってみましょう

良質な卵子をつくるためには健康的な体からホルモンが正常に分泌されることも必要です。

そのためには血行を良くし十分な睡眠を取ることなど生活習慣の改善も行ってみましょう。

4.子宮の環境や精子の質も上げられるよう夫婦で取り組んでみましょう

卵子の質を高めると同時に、子宮の改善や精子の質を上げることにも取り組みましょう。

治療の他には生活習慣の改善を夫婦で行うことがおすすめで、睡眠不足や運動不足にならないような生活をお互いに心がけてみてください。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師