体外受精によって卵巣がんの発症リスクが変わることは少ないとされています


体外受精などの不妊治療を行うことで、卵巣がんの発症する確率が上昇することはないとされています。
卵巣がんを引き起こす原因には複数のものがあり、卵巣がんはそれらが複雑に絡みあうことで引き起こされます。

不妊の原因などが卵巣がんの発症リスクに関係している場合もあるのですが、だからといって治療自体が関係しているというわけではないのです。
むしろ医療機関に係ることによって適切な対処が望めますから、安心して不妊治療に取り組みましょう。

体外受精が卵巣がんにつながるという有意なデータはありません

体外受精を行うと卵巣がんの発生リスクを高めるのではないか、という話がありますが、実際はどうなのでしょうか。
体外受精などの不妊治療を行う事で、通常の場合よりも卵巣がんの発症リスクが微増するというデータが過去にアメリカで発表されたことがあります。

その内容は、「排卵誘発剤の影響などが卵巣がん発症に関係していると考えられる」というものでしたが、結果的には具体性のなく偶然性の高い、あまり有意なデータと言えないものでした。
そのため、あまり気にする必要はないと言えるでしょう。

また子宮内部に存在する内膜が卵巣など子宮以外の場所にできる子宮内膜症や、卵巣の中に多くの卵胞ができても十分育たず排卵ができない多嚢胞性卵巣症候群など、不妊の原因となる疾患も、卵巣がんの発生リスクの一つと考えられています。

しかし専門的な医療機関に係っている場合は、これらに対する検査や治療も行われます。
卵巣がんやそれを引き起こす原因などが生じてしまっていた場合、即座に対応することが出来ると言えるでしょう。

卵巣がんは自覚症状がないですが、初期治療により完治も可能だとされているので早期発見、治療が大事です。
医療機関に係って体外受精などの不妊治療を行う事はむしろ安心につながると言えるでしょう。

卵巣がんの発症は、主に遺伝や出産未経験なども一つの原因だと言われています


卵巣がんは40代からは罹患率が増え、60代でピークを迎えると言われています。
はっきりとした原因は解明されていませんが、要因の一つは遺伝だと考えられています。

卵巣がんを発症しやすい遺伝子異常をもった家系や家族でがんを発病した人がいる場合などは要注意だとされています。
特に卵巣がんの約1割は、遺伝によるものだと言われています。

さらに初潮が12歳以下と早い場合も、排卵回数が通常のよりも多くなるため、卵巣がんを発症するリスクが高いと言われています。
また月経前症候群や月経不順などの月経トラブルを抱えており、卵巣機能が低下している場合も、発生要因とされています。

他にも、妊娠出産の経験がない、30歳以降で妊娠した場合などはエストロゲンが分泌過多になっており、悪性腫瘍が育つ可能性が高まると言われています。
欧米人の発症率が高いことからも、食生活における脂肪分の過剰摂取、肥満体型の方も卵巣がんを発症するリスクがあるとされています。

他にも、喫煙や高血圧、糖尿病なども卵巣がんに限らず、すべてのがんの発症要因の一つとされています。
卵巣がんの発生要因は一つではなく、様々なリスク要素が重なることによって罹患率を高めていると言えるでしょう。

卵巣がんは無症状である場合が多いので、早期発見には検査が大事です

卵巣がんは体外受精により必ずしも発症するわけではないですが、発症リスクが高まる可能性を含んでいるため、注意が必要です。
万一発症していても、早期発見できれば治療により完治やその後の妊娠出産も可能だとされています。

ただ残念ながら卵巣がんは初期の段階では無症状である場合が多いとされています。
腫瘍がやや大きくなると腹部膨張感や腹部・骨盤の痛み・食欲不振や小食・頻尿などの症状が出始めます。

これらの症状が月に10回以上出るのであれば、卵巣がんの疑いがあるとされています。
体外受精の治療においては、内診や経膣的超音波検査、血液検査による血液中の腫瘍マーカー値の確認などが行われます。

そのため、治療を行う前や治療中の段階であれば早期発見も不可能ではありません。
早期発見には、スクリーニングという検査を受けるのが効果的だとされています。

早期発見できれば、手術で腫瘍を除去し、化学療法を進めるといった治療が行われます。
初期の卵巣がんであれば治療により、一方の卵巣を温存する手術ができれば、再び体外受精にトライすることもできるとされています。

(まとめ)体外受精を行うと卵巣がんになりやすいって本当?

1.体外受精によって卵巣がんの発症リスクが変わることは少ないとされています

体外受精などの不妊治療によって、卵巣がんの発症リスクが変化することはないとされています。

卵巣がんには様々な原因があるため、体外受精が直接関係しているとは言いにくいのです。
安心して体外受精を行って治療に励みましょう。

2.体外受精が卵巣がんにつながるという有意なデータはありません

排卵誘発剤によって、卵巣がんの発生リスクにつながると言うデータがありますが、それは有意なものではないとされています。

不妊治療を行う事で、卵巣がんやそれを引き起こす原因の対処なども可能なので、むしろ安心して施術を受けられると言えるでしょう。

3.卵巣がんの発症は、主に遺伝や出産未経験なども一つの原因だと言われています

卵巣がんに主な原因は遺伝によるものだとされていますが、初潮が早いなど排卵回数が多いことや、月経トラブルによる卵巣機能の低下も要因と考えられています。

さらに肥満や喫煙・食生活の乱れなども原因と言われています。

4.卵巣がんは無症状である場合が多いので、早期発見には検査が大事です

卵巣がんは、初期の段階では自覚症状がない場合が多く、進行すると腹部の膨張感などの症状が出始めます。

早期治療を行えば、完治して体外受精も可能であるとされているので早期発見のための検査が大事だとされています。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師