体外受精で陽性と診断されたらムリをせず普段通りに過ごすことが大切です


体外受精で陽性と診断された時の喜びは、とても大きいものです。
ムリをしてはいけないのはもちろんですが、喜びが大きいがゆえに何事にも慎重になり過ぎてしまうのも決してよいとは言えません。

体調がよい時はムリをしない範囲で、なるべく普段通りの生活を送るようにし、リラックスすることを心がけてください。
ただし思いきり身体を動かすような動作や、高いところに乗るなどは慎むようにしましょう。
転倒のリスクがある行動は極力控え、周りの人にサポートをお願いすることが大切です。

体外受精での妊娠判定はhCG値を測定して行います

体外受精の妊娠の診断は採卵後16日目以降に血液中のhCGを測定して行われます。
通常であれば、このhCG値が100を超えると妊娠と判定されます。
hCGは着床後に胎盤になる部分から分泌するホルモンであるため、検出されれば着床を確認することができます。

移植する胚の状態により移植後の日数は変わりますが、一般的には4分割移植で14日目頃、8分割移植で移植後13日目頃、胚盤胞移植の場合では移植後11日目以降が適切であるとされています。

移植後の黄体補充がhCG注射である場合、注射から6日以内に採血をすると、高い数値が出ることがあります。
そのため気をつけておく必要はあるでしょう。

下記は体外受精で陽性となった場合のhCG値の目安となります。

  • 2週 0.2mIU/ml
  • 3週 20~50mIU/ml
  • 4週 50~200mIU/ml
  • 5週 200~1000mIU/ml
  • 6週 1000~6400mIU/ml
  • 7週 4000~12800mIU/ml
  • 8週 4000~256000mIU/ml
  • 9~10週 8000~256000mIU/ml
  • 11~12週 8000~64000mIU/ml

体外受精で陽性となり胎盤が完成する7~8週目までは、卵巣からhCGホルモンが分泌されます。
このホルモンが卵巣を刺激することで、卵巣の腫れやお腹の張りを感じることがあります。

気になる症状がある時は、すぐクリニックを受診しましょう。

体外受精で陽性となっても化学流産をしてしまうことがあります


化学流産とは陽性判定が出た後に流産となってしまった状態です。
一般的にはエコー検査を受けた際に、胎嚢が確認できないことで判明します。

胎嚢は妊娠5~6週以降であれば確認することができますが、何らかの理由によりこの時期に妊娠が継続できなかった場合に化学流産となります。
化学流産の原因はわかっておらず、通常の流産であってもほとんどの場合、胎児の染色体異常によるものだと言われています。

原因が特定できないことも多いので、赤ちゃんを待ち望んでいた患者さんにとってはとてもつらいことです。
着床後の生活の影響で流産をする可能性は少ないので、自分を責めることはやめましょう。

化学流産では腹痛や出血が起こりにくく、自覚症状がないまま流産してしまうケースが多いです。
化学流産をしてしまっても、妊娠のチャンスがなくなるわけではありません。

クリニックでは心のケアにも対応していますので、もしどうしてもつらい時は話を聞いてもらいましょう。

ストレスを減らすことを心がけましょう

体外受精で陽性と診断された後、しばらくすると徐々に体調に変化が見られます。
身体の不調は少しずつ表れてきますので、気分が落ち込むこともあるでしょう。

ストレスをためない、ムリをしないことがとても重要になります。
家事や仕事をしていると気が紛れることもありますが、つわりなどの症状で集中するのが難しくなることもあります。

長時間立ちっぱなしだと腰や下腹部に負担がかかってしまい、余計に不調を感じてしまう原因にもなります。
ストレスなく過ごすためにも時には周囲の協力を仰いで、身体がつらい時はきちんと休憩をとることを意識しましょう。

ほんの少し外の空気を吸うだけでも、気分が切り替わってリラックスすることができます。
休息時に飲みたくなるコーヒーですが、カフェインを摂りすぎると流産や胎児の発育が阻害されるリスクが高まると言われているので、適量を楽しみましょう。

(まとめ)体外受精で陽性と診断された時の過ごし方は?

1.体外受精で陽性と診断されたらムリをせず普段通りに過ごすことが大切です

体外受精で陽性と診断された後はリラックスを心がけ、なるべく普段通りの生活を送るようにしましょう。

激しい運動や高いところへ上ることはせず、転倒などのリスクがある場合は必ず周りの人のサポートを受けてください。

2.体外受精での妊娠判定はhCG値を測定して行います

体外受精では妊娠の診断をhCGを測定することで行います。

陽性判定が出た当初は卵巣から分泌されるhCGホルモンの影響によって、卵巣が腫れたりお腹が張ったりすることがあります。

3.体外受精で陽性となっても化学流産をしてしまうことがあります

体外受精で陽性となった後、なんらかの理由によって化学流産をしてしまうことがあります。

原因が不明なこともあり、落ち込む方がとても多いですが、自分を責めるのは良くありません。
つらい時はクリニックを訪れて、話を聞いてもらいましょう。

4.ストレスを減らすことを心がけましょう

体外受精で陽性と診断された後は、少しずつ体調の変化が見られるようになります。

家事や仕事の面でムリをせず、身体がつらい時は我慢をせず周囲にサポートをお願いしましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師