体外受精では明確でないにしろ、年齢制限はあるとされています


体外受精の妊娠成功率は比較的高いとされており、妊娠を望む方には希望のもてる治療法の一つだと言えます。

しかし体外受精で必要なご自身の卵子は加齢に伴って老化が進んでしまいます。
老化が進むと卵子の質も低くなるため、受精卵の染色体異常の可能性も高まることが考えられるのです。

卵子の質が悪いと、体外受精を複数回行っても成功しないケースも出てきます。
そのため、明確ではないですが成功率を考えて、体外受精にはある程度の年齢制限があるとされています。

受精卵の染色体異常は、加齢と共に上昇し妊娠しにくくなるとされています

体外受精を含む高度生殖医療では、自然妊娠では難しい年齢でも妊娠の可能性を高めてくれると期待されています。
しかしいくら体外受精であっても、やはり妊娠可能な年齢には限度があります。

もちろん明確ではない上に子宮や卵巣の環境、卵子の状態になどによって多少の個人差は生じますが、体外受精の年齢制限は大体45歳までとされています。
それは年齢を重ねるにつれて、卵子の老化に伴う受精卵の染色体異常の確率が高まるからだとされています。

20代では約40%であったのに、30代前半では約60%、30代後半では約70%、40代に入ると約90%と染色体異常の確率は加齢と共に急増してきます。
受精卵が染色体異常を起こすと、着床できなかったり、胎児がダウン症を発症してしまったりするリスクも高まるとされています。

また年齢が上がると受精卵の染色体異常により、流産の確率も上がってしまうとされています。
不妊治療に希望をもって病院のドアをたたく方も多い中、年齢制限というのは厳しい条件ではありますが、現実問題として受け止めていくことも必要だと言えます。

加齢に伴い成功率が下がるので、年齢制限が設けられるのは致し方ないでしょう


一般的な不妊治療では、検査の結果自然妊娠の可能性があれば、まず、排卵日に合わせて夫婦生活を行いタイミング法が行われるケースもあります。
タイミング法でも難しい場合、ステップアップして排卵日に子宮内に直接精子を注入する人工授精へと進むケースもあります。

タイミング法と人工授精で妊娠できる方は年齢にもよりますが、全体の30%程度でそこから体外受精へステップアップすると妊娠成功率が40%程度に上昇します。

しかし体外受精の成功率も年齢によって異なり、20代だと約40%、30代前半で約35%と徐々に下がり、40代になると約20%、45歳を迎える頃には約5%とかなり低い可能性になってしまいます。

ただわずかな可能性であってもゼロではなく、45歳を超えた年齢でも体外受精を成功させている方も現実にいます。
しかしほんの一握りの方であることと可能性はかなり低いという現実はしっかり受け止めておく必要はあると言えます。

また体外受精を行うことは卵管の中で起きていることが目に見えて分かるので、受精卵の質の判断がしやすかったり、場合によっては不妊の原因が判明したりすることもあります。
そのため、万一上手くいかなくても次の不妊治療に役立つ場合もあるとされているのです。

年齢制限を考え、できるだけ早く決断することが大事です

体外受精を何回トライするかは、ご本人の意思にもよりますが、一般的な目安としては5~6回くらいがよいとされています。
体外受精は、1回目の成功率が約70%ともっとも高いのですが、7回目以降はトライしても成果にあまり変わりがないと言われています。

そのため、できるだけ早めに決断して体外受精による不妊治療を始めるほうが、成功率も高まると言えるでしょう。
自然妊娠を望んでいて、それでもなかなか子宝に恵まれなければ、不妊なのではないのか……とまず思い悩むはずです。

しかしそこで不妊治療を始めるか否かを悩んで、やっとそこからタイミング法や人工授精などの段階を踏んでいくとなれば、さらに年月が経過していってしまいます。
体外受精へと一歩踏み出すには、戸惑いもあるでしょう。

年齢制限のことも考えて、医師やご主人とも相談しながら、できるだけ早めにステップアップを決断することも大事だと言えます。

(まとめ)体外受精に年齢制限ってあるの?

1.体外受精では明確でないにしろ、年齢制限はあるとされています

体外受精では、年齢を重ねるごとに卵子の質が落ちて妊娠確率も下がっていくとされています。

何度行っても成果が変わらない場合もあるため、ケースバイケースですが、ある程度の年齢制限が設けられているとされています。

2.受精卵の染色体異常は、加齢と共に上昇し妊娠しにくくなるとされています

不妊治療の中でも、体外受精は比較的妊娠確率が高い方法だとされています。

しかし自然妊娠と同様に加齢に伴い妊娠確率が低下するのは否めません。
妊娠可能年齢を考慮すると、体外受精の年齢制限は大体45歳まで位と考えられています。

3.加齢に伴い成功率が下がるので、年齢制限が設けられるのは致し方ないでしょう

体外受精は、40歳以降の妊娠確率がかなり低くなるので、タイムリミットがあるという事実は受け止める必要があります。

一方で、体外受精は卵管で起こっていることが目に見えて分かるので、不妊の原因が判明すれば次回の治療に役立てるという利点もあります。

4.年齢制限を考え、できるだけ早く決断することが大事です

体外受精は一般的に、トライする目安は5~6回程度だとされています。

年齢制限を考慮し、成功率を高めるためにも、トライするなら早めの決断が大事だとされています。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師