体外受精の移植前は着床しやすい体づくりをすることが大切です


体外受精の移植前には着床率を上げるために患者さん自身でできることがあります。
まずは信頼できるクリニックを選ぶのはもちろんのこと、体に害をなすと思われるものは徹底的に絶つことです。

赤ちゃんへの影響が懸念される喫煙、飲酒などは控えましょう。
またストレスは体外受精の成功を妨げる原因になります。
夜更かしはせず、規則正しい生活を習慣とし、心穏やかに過ごすことを心がけましょう。

喫煙や飲酒を控えることで妊娠しやすい身体づくりをしましょう

体外受精の移植を行う前にはいくつか注意をしなければならないことがあります。
生活習慣・ストレスへの対策・血行の促進など様々なものがありますが、とくに控えなければならないことは飲酒と喫煙でしょう。

飲酒と喫煙は、妊娠に対して多くのデメリットを与えることが多くの研究で明らかになっています。
まず喫煙は女性の卵巣機能を低下させ、子供を作るための様々な器官を弱らせてしまうとされています。

一説には生殖年齢を10歳も老化させてしまうとも言われており、その影響は小さくないでしょう。
クリニックによっては禁煙ができるまで治療を開始しないという所もあります。

また飲酒は、不妊の可能性を高めてしまったり、受精率を減少させてしまったりなどといったデータがあります。
過剰な飲酒は月経不順を引き起こしたり、妊娠そのもの自体を妨げたりすることもあるのです。

胎児性アルコール症候群と呼ばれる先天性疾患が子供に残ってしまう場合もあります。
これから生まれてくる子供のことを思えば、しっかりと禁酒禁煙を行う必要があると言えるでしょう。

移植前は質の良い睡眠をとりましょう


睡眠は生命を維持し、健やかな身体になるために欠かせないものです。
妊娠を望むのであれば当然、睡眠をおろそかにすることはできません。

睡眠にはノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)が交互に繰り返されると言われています。
妊娠と睡眠に深い関係があると言われる所以は、ノンレム睡眠時に妊娠に不可欠な女性ホルモンの分泌が活発になるためです。

夜間に分泌されるメラトニンというホルモンは、子宮や卵子の老化の抑制と修復を行うと言われています。
メラトニンは目から入る光に弱いとされているため、就寝する30分前くらいからテレビや映画を見ることは避けましょう。

とくにスマートフォンの画面は思いがけず長時間見てしまいがちなので、注意が必要です。
また睡眠については以下のような効果も報告されています。

  • ストレスの解消
  • 疲労回復
  • 免疫力を上げる

いずれも妊娠に至るためにはとても大切なことです。
寝つきが悪いと感じた時は寝る直前に温かいものを飲む、気持ちがほぐれるような音楽を聴くなども効果的でしょう。

いざ移植をする際には緊張や不安を感じる場面がどうしても出てきてしまいます。
心を落ち着けるくせをつけるためにも、移植前から睡眠で心身を整えましょう。

着床率を上げるために身体を温めましょう

子宮や卵巣の血流量が多ければ多いほど妊娠しやすいと言われています。
受精卵が着床する場所が子宮内膜であり、子宮内膜を形成するためには血の巡りがよいことが条件であるとされているからです。

血液は酸素や栄養素などを卵巣や子宮に運ぶ一方で、老廃物を排出する役割を果たしています。
血流の状態が卵巣や子宮の機能に影響し、着床率や妊娠率にも関わってくるとも言われているので、日頃から身体を冷やさないことが重要です。

身体を温めるための具体的な方法はいくつかありますが、どれも難しいものではありません。
以下にいくつか紹介いたします。

半身浴をする

半身浴は血行を促進し、身体を温める効果があるとされているため、非常におすすめです。
まず38~40℃くらいのぬるめのお湯を浴槽に張ります。

お湯の量は胸の下からおへその上あたりがよいでしょう。
20~30分を目安に半身浴をし、なるべくゆったりとした気持ちで入浴を楽しみます。

ぬるめのお湯とは言っても意外と汗をかきますので、こまめな水分補給を忘れずに行ってください。
利尿作用のある紅茶や緑茶などは避け、ミネラルウォーターを飲むようにしましょう。

血流を改善するものを食べる

タマネギやショウガは血行を良くしてくれる食べ物の代表格です。
料理にも使いやすい食材ですので、積極的に食べるようにしましょう。

他にも納豆・青魚・にんじんなどが、血流の改善に効果的と言われています。
塩分の多い加工食品は血行を妨げてしまうことがあるので、食べる際には適量を心がけてください。

苦手な食べ物がある・食物アレルギーがあるといった場合は、クリニックに相談して生活改善のアドバイスをもらいましょう。

(まとめ)体外受精の移植前に気をつけることはあるの?

1.体外受精の移植前は着床しやすい身体づくりをすることが大切です

着床しやすい身体づくりをするには信頼できるクリニックを選んだ上で、日頃の生活習慣を見直していく必要があります。

夜更かしや喫煙・飲酒など身体への悪影響が心配されるものはやめるようにし、規則正しく日常生活を送りましょう。

2.喫煙や飲酒を控えることで妊娠しやすい身体づくりをしましょう

体外受精にのぞむ際は、様々なことに気をつけなければなりません。

とくに飲酒喫煙は妊娠を妨げると言われています。
母体や赤ちゃんに悪影響を与えることもあるとされているため、禁酒禁煙を徹底する必要があるでしょう。

3.移植前は質のよい睡眠をとりましょう

睡眠は健康な身体づくりには欠かせないものです。

就寝中は女性ホルモンの分泌が活性化するため、上質な睡眠をとることが大切です。
眠る直前にテレビやスマートフォンの画面を見ることは避け、代わりに音楽を聴くなどして眠りにつきやすい工夫をしましょう。

4.着床率を上げるために身体を温めましょう

着床率を上げるためには子宮内膜の状態を良くすることが大切です。

子宮内膜をよい状態に保つためには、血の巡りを良くする工夫をしましょう。
半身浴や血流改善効果のある食べ物がおすすめです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師