体外受精の高刺激法と低刺激法はそれぞれ長所短所があります


体外受精では排卵誘発を行うことが多く、その方法が高刺激法と低刺激法です。
高刺激法の方が妊娠率は高くなる傾向にあり、低刺激法は副作用が少なく、通院回数・薬剤使用・費用も少なく済むという長所があります。

どちらの方法を選ぶと自分たちにメリットがあるのか、またデメリットも合わせて比較し方法を選択することです。

高刺激法と低刺激法の長所を比較してみましょう

高刺激法はhMG製剤を連日注射して排卵誘発を行うことが基本の方法で、自然排卵を抑えるための薬の種類や使い方によって違った方法名で呼ばれることもあります。
そして卵巣予備能に合った数の卵子を取ることができるメリットを備えています。

そのため15個や20個という多くの個数を採卵できるためにその中からより見た目のよい卵子を選び出すことが叶うので、低刺激法よりも妊娠率が高くなるでしょう。
また多くの胚を凍結しておけるのも高刺激法になります。

一方低刺激法はクロミッドなりの内服で排卵誘発することが多いですが、時には少量のhMG注射を行うこともあるやり方です。
低刺激法では副作用の発生率が低いというメリットの他にも、通院回数と薬剤使用が少ない点やその分費用が安価になるというメリットもあります。

より自然排卵に近い状態を選びたい場合は低刺激法を選択することになりますが、果たしてその方法が自分たちに合うかどうかはその他の点も含めて総合的に判断することが必要でしょう。

高刺激法と低刺激法の短所も知っておきましょう


高刺激法と低刺激法の長所を見て、どちらがよいかを考えてみたら今度は短所にも目を向けてもう一度どちらを選べばよいか検討してみましょう。
まず高刺激法では副作用の発生がありますが、きちんと病院で管理されていれば深刻な状態になることは稀と言われています。

副作用のひとつに卵巣過剰刺激症候群があり、卵巣が腫れて腹水がたまってくるもので、ひどくなると血液が濃縮し血栓症が起こることも稀ですがあります。
他の短所としては、連日注射が必要になるために通院回数が多く、薬剤費や手技費などがかさんで高額になっていくでしょう。

それから低刺激法では高刺激法よりも採卵数が少ないことで結果的に妊娠率が低くなっています。
妊娠率だけを注目すればより高い方がいいために高刺激法を選ぶ、治療の負担を軽くする点から選べば低刺激法がいいなど、それぞれの意見によって自分たちにふさわしい方法を選んでみましょう。

ちなみにその他の意見として、「低刺激法は現在日本でしか行われていない方法」「高刺激法は自然の摂理にあわない」などもありこれらはその時によって変化したり科学的な根拠のない意見と考えられたりするものです。

方法の選択には年齢因子も加えることが大切です

体外受精の排卵誘発方法を選ぶ時、高刺激法と低刺激法の長所と短所を合わせて比較検討してみると、自分たちの希望としてはどちらの方法を選びたいという意見が見えてくるのではないでしょうか。
あとはその方法をとった時に妊娠できる可能性は高いのかどうかを考えることも必要です。

そこで取り上げたいのが年齢因子で、同じ採卵個数であっても年齢によって妊娠率は大きく違ってきます。
たとえば高刺激法を選んで排卵誘発をした時、15個採卵できたとして20代では多すぎ、40代では心配と言われているのです。

それだけ卵子の質に違いが出てくるために、いくら低刺激法を選びたくても年齢から高刺激法を選んだ方が良い、または妊娠率をあげたいからといっても年齢が若いことからまず低刺激法より始めるなど、希望のもう一方の排卵誘発方法をとった方が良いという場合もあります。

しかし年齢が若くても排卵不良などがあれば排卵誘発の方法が限られてくることもあるでしょう。
年齢の他に時間や予算も含めて考える必要が出てくるので主治医とも時間をかけて相談し方法を選択してはいかがでしょうか。

(まとめ)体外受精は高刺激法と低刺激法どちらがいい?

1.体外受精の高刺激法と低刺激法はそれぞれ長所短所があります

体外受精では高刺激法や低刺激法という排卵誘発を行う場合が多くなっています。

妊娠しやすさでは高刺激法が、通院回数・薬剤使用・費用の低さでは低刺激法が優れていると長所で比較することができます。

2.高刺激法と低刺激法の長所を比較してみましょう

高刺激法ではhMG注射を続けて毎日行うことで排卵誘発を行い、その分低刺激法よりも妊娠率が高いと言われています。

一方低刺激法は内服薬で排卵誘発を行うため、通院回数や薬剤使用が少なくその分費用が抑えられるメリットがあります。

3.高刺激法と低刺激法の短所も知っておきましょう

高刺激法では副作用発生の可能性があるものの、病院の管理の下で行われていれば深刻な状態になることは珍しいと言われています。

あとは連日注射になるので通院回数が多くなり高額になる点があげられます。
採卵個数が少ないため妊娠率が下がる短所があります。

4.方法の選択には年齢因子も加えることが大切です

高刺激法と低刺激法の長所と短所からどちらかの方法を選んだとしても、年齢によってはその希望どおりの方法で進められないこともあります。

年齢があがるにつれて卵子の質が変化しやすく、妊娠率をあげるためには高刺激法を取られることが多いでしょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師