体外受精に影響はないといえますが風邪には注意しましょう


風邪をひいてしまったら体外受精が上手くいかないというわけではありませんが、風邪には注意が必要です。
風邪薬の影響は、胚移植を行う前まではあまり気にする必要はないといわれています。

しかし治療が上手くいかなかったときに、万全の体調で臨めなかったことを後悔してしまう人もいるものです。
また妊娠した場合には風邪薬を飲むことができなくなりますし、赤ちゃんに影響が出る可能性もあります。
健康的な身体作りを心がけ、体外受精中は風邪をひかないように気を付けた方がよいでしょう。

採卵や精子の採取に風邪薬の影響はないとされています

体外受精の治療中はできるだけ風邪をひかないように注意が必要です。
まず女性の場合、風邪をひいて体調が悪い状態では身体への負担を考えて採卵や胚移植を行わない病院もあります。

採卵前に飲んだ風邪薬の影響に関しては、特に影響はないといわれています。
採卵時には麻酔や感染予防の抗生物質なども使いますし、問題はないといえます。

医師に風邪薬を飲んだことを伝えておけばより安心です。
男性の場合、精子の採取前に飲んだ風邪薬は影響がないとされています。
精子が精巣で作られ排出されるまで、通常約2~3ヶ月といわれていますので、検査前に飲んだ薬がすぐに影響を与えるということはありません。

無事に胚移植を行ったあとは、風邪に気を付けなければいけません。
妊娠中の風邪は赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるからです。
女性に風邪を移してしまわないよう、一緒にいる男性も風邪には気を付けたいところです。

体外受精で妊娠後に風邪をひかないように注意しましょう


体外受精を行い妊娠した場合、風邪をひくと赤ちゃんへの影響が気になることでしょう。
妊娠していると免疫機能が落ちて、風邪をひきやすいといわれています。

軽度の風邪の症状はあまり気にする必要はないといわれていますが、発熱が40度近くなるような重症化した場合は気を付けなければいけないといわれています。
母体の体温が上がると、羊水の温度も上がるため赤ちゃんになんらかの影響が出る可能性があるからです。

38度以上の高熱が出ると、身体のだるさや食欲の低下、体力の低下などにも繋がります。
体力が消耗してしまうことで、妊娠初期には子宮収縮から切迫早産に繋がる可能性もあるといわれているので、注意が必要です。

また咳が続くようですと腹圧がかかりお腹が張りやすくなるといわれています。
咳が続くことで酸素が十分に取れないことで、赤ちゃんに送る酸素を減らしてしまう可能性もあるようです。

発熱時には、汗をかくので脱水症状も起こしやすくなります。
脱水症状はお腹の赤ちゃんにも影響してしまうので、普段以上に水分補給を心がけたいところです。
普段の風邪と同じように安静にし、身体を冷やすなどの処置も行いますが、市販の風邪薬は避けましょう。

風邪をひいているときは免疫力も低下しているため、軽度の風邪で病院を受診するとほかの人の病気を貰ってしまうことがあります。
よほど高熱が出た場合や、数日たっても症状が治らないような場合は病院に行った方がよいですが、軽度の時にはまずは自宅で安静にして様子をみるとよいでしょう。

風邪をひいてしまうのも仕方のないことですが、普段から十分な睡眠をとるなどして風邪をひきにくい健康な身体作りを心掛けたいところです。

妊娠すると風邪に似た症状が現れることがあります

体外受精で胚移植を行ったあと、風邪に似た症状が現れることがあります。
女性の身体は、月経の周期に合わせて基礎体温が変化します。
基礎体温が高くなる時期を高温期と呼び、高温期は妊娠しやすい時期とも言われています。

妊娠しなかった場合は、高温期から低温期へと移り生理になるのが一般的です。
しかし妊娠した場合には黄体ホルモンの影響で高温期が続くとされています。
身体が赤ちゃんを育てる状態に入った証拠ということができます。

高温期には、体温が上がり熱っぽさを感じたり、だるさを感じたり、ぼーっとしたりするなど、風邪に似た症状が出やすくなります。
風邪と勘違いして、市販の風邪薬を飲んでしまうと赤ちゃんに影響を与える可能性があります。
熱が38度以上になるなど、明らかに普段の体温よりも高い場合には風邪をひいている可能性もありますが、自分で判断するよりもきちんと診察を受けることが大切です。

胚移植後、高温期が続いたら着床している可能性がありますが、必ず妊娠しているとは限りません。
一つの目安として考えるとよいでしょう。

(まとめ)体外受精中に風邪をひいたらどうなる?

1.体外受精に影響はないといえますが風邪には注意しましょう

風邪をひいたことで体外受精が上手くいかなくなることはないでしょう。

胚移植前までは風邪薬の影響も心配ないといえますが、妊娠したら市販の薬を飲むことができなくなります。
治療に後悔が無いよう、風邪をひかないような生活を心がけるとよいでしょう。

2.採卵や精子の採取に風邪薬の影響はないとされています

採卵や精子の採取には、風邪薬の影響はないとされています。

しかし体調が悪い状態では採卵が行えない可能性もあるため、体外受精の治療中には風邪をひかないように注意しましょう。

3.体外受精で妊娠後に風邪をひかないように注意しましょう

妊娠中は風邪をひきやすくなっています。

軽度の風邪なら心配しすぎる必要はありませんが、高熱となった場合には注意が必要です。
風邪が重症化しないよう、安静に身体を休めましょう。

4.妊娠すると風邪に似た症状が現れることがあります

女性の身体は基礎体温が月経の周期に合わせて変化します。

高温期と呼ばれる期間は、体温が上がり風邪に似た症状が現れます。
妊娠した場合、高温期が続くといわれています。
自己判断で市販の風邪薬を飲むことは避けましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

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院長 小松保則医師