卵子にたどり着く時間は早くて5~6時間です


同じ精子でも動きの速いものもいれば、動きが遅く卵子までたどり着くのが遅いものもあります。動きが速い精子は、卵子にたどり着くまで5~6時間程度です。

遅い精子の場合は、卵子にまで数日かけてようやくたどり着くことができます。精子の受精能力があるのは2~3日くらいで、一方で卵子は24時間しか受精するタイミングしかありません。

受精の確率を高めるためには、精子の数が多いことが重要です。

精子の動きが遅いのも不妊の原因となります

精子は卵子まで速いもので5~6時間、遅いもので数日かかります。卵子にたどり着くまでに多くの精子の寿命が尽きてしまうため、受精率を高めるためには、精子の数が多く、動きがよい状態が必要です。

動きに異常がある精子が多い場合は、精子不動症と診断されます。動かない精子の場合は単体の症状だけでなく、精子の数にも異常が見られることが多いです。

精子の動きに問題がある方は、奇形精子も併発していることもあります。精子に問題がある方は、睾丸が小さく、柔らかい特徴を持っています。

不妊の原因が男性側の問題だと考えられる場合は、病院で精子の検査をするようにしましょう。精液検査はどのくらいの割合で正常な精子があるか調べます。

量が多くても正常な精子が少なければ妊娠しにくくなるでしょう。正常値といえるのは1CCあたり6,000~8,000万匹の精子が存在し、運動率が70~80%のときです。

精子の数が5,000万匹で運動率が50%の場合では、軽度の問題があります。1,000万匹以下で運動率が20~40%は中程度、100万匹以下で運動率が10%以下になると重度の問題です。

症状が軽い場合では、食事療法や漢方療法で改善できる場合があります。野菜に含まれるカルチノイドは、精子の運動率を高めるために役立つでしょう。

食事療法でも改善できない場合は、人工授精からはじめて症状に合わせて体外授精や顕微授精へとステップアップしていきます。

排卵日前からタイミングをとるのがおすすめです


精子の量や運動に問題があっても、できるだけ自然妊娠されたい方は、妊娠しやすいタイミングを取ることが重要となります。妊娠しやすい日は排卵日当日と思っている方が少なくないようです。

しかしもっとも妊娠しやすい日は排卵日の2日前と、排卵日前日だといわれています。精子の寿命は3~4日くらいで、卵子は24時間しか寿命がありません。

もっとも卵子が受精しやすいのは6~8時間程度のため、排卵前からタイミングをはかることが重要です。排卵日6日前から夫婦のスキンシップを数回に分けることで、より妊娠率は高まるでしょう。

共働きでなかなか夫婦の時間を取れない場合は、妊娠しやすい時期を見極めることで、妊娠しやすくすることはできます。

本来なら週に数回のスキンシップが必要ですが、難しいようなら排卵日6日前からのタイミングでも問題はありません。

タイミングを知るためには、女性の排卵日を予測することが必要です。生理周期が28日であれば、生理開始日から14日目が排卵日だと予測できます。

しかし排卵日は多少ずれることもあるため、排卵検査薬を使って正確な日程を割り出すようにしましょう。

40代の女性は体外受精がおすすめです

一般的に不妊治療は、タイミング治療・人工授精・体外授精とステップアップしていくのが一般的です。しかし40代女性の場合では卵子の質が低下し、残りの卵子の数も考慮して、最初から体外授精から進める場合も少なくありません。

40歳を超えるとタイミング治療では効果が下がってしまいます。若い年齢の方でもタイミング治療の成功率は4~8%と低くなっているためです。

必ずしも40代ではタイミング治療で妊娠できないわけでもなく、体外受精やタイミング治療を組み合わせながら進めていくこともできます。人工授精とは卵子と精子を採取して、元気な精子を選別して卵子に直接注入します。

そのためタイミング治療と比べて妊娠率が高く、8~10%の割合に挙げられるでしょう。しかしタイミング治療より少し妊娠率が上がっただけで、大幅に割合を高めることはできません。

40代の方ならより妊娠率を高めるために、体外受精を検討する方も少なくありません。体外授精は卵子と精子を採取し、精子の濃度が一定になるように調節しながら授精させます。

そして胚を胚盤胞になるまで培養してから子宮に戻す方法です。

(まとめ)卵子にたどり着く時間はどのくらいですか?

1.卵子にたどり着く時間は早くて5~6時間です

精子は動きの速いものと遅いものがあります。動きが速いものでは卵子にたどり着くまで5~6時間ですが、遅いものは数日必要です。

受精の確立を高めるには、多くの精子が必要となります。

2.精子の動きが遅いのも不妊の原因となります

精子が卵子にたどり着くまでに多くの精子が死滅するため、受精率を高めるには精子の量と動きの良さが重要になります。

量や動きに問題がある方でも、対策することで妊娠は可能です。

3.排卵日前からタイミングをとるのがおすすめです

自然妊娠を希望されるなら、排卵日6日前から数回にわたってタイミングを取ることが重要です。精子の寿命は3~4日ですが、卵子は24時間しか寿命がありません。

妊娠しやすいのは排卵日の2日前や排卵日前日です。

4.40代の女性は体外受精がおすすめです

40代の方は卵子の質の低下や数の減少を考えて、最初から体外受精を検討する方は少なくありません。

タイミング治療や人工授精の妊娠率は、最大で10%のためより妊娠率を高めたいなら、体外受精を検討してみましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師