卵子の質を上げる対策のサプリを利用できます


年齢を重ねてもサプリメントを活用して、卵子の細胞質の質を上げる対策はできます。細胞質とは細胞膜で囲まれた染色体以外の部分のことです。

栄養不足で細胞を構成する器官が低下することがあるため、サプリメントで適切な栄養を補給する対策をしましょう。細胞質の中でも細胞のエネルギー工場となるミトコンドリアの活性化が、卵子の質を高めるために重要です。

卵が育たない方にはDHEAがおすすめです

DHEAは副腎皮質で生成されるホルモンです。男性ホルモンや女性ホルモンの元となります。

年齢を重ねるとDHEAの分泌量も低下していき、女性ホルモンのバランスが減ります。DHEAは20~30代が分泌量のピークで、40代になると半分まで減るため注意が必要です。

サプリメントでDHEAを補給すると女性ホルモンのバランスが整いやすく、卵巣機能を高めるために使うことができます。DHEAがおすすめなのは、卵が育たない方、卵が少ない方、AMHの数値が低い方です。

卵巣機能が低下している人にDHEAを投与すると、胚の異数性を低下させて、流産を防ぐ効果が研究データで報告されています。体外授精とDHEAの投与を組み合わせて、妊娠率を高める対策としても使えるでしょう。

DHEAはホルモンの調節にも役立つため、アンチエイジング効果も期待されています。年齢的にDHEAの分泌量が低下している方でも、運動をすることで高める対策ができます。

軽い負荷がかかる程度の運動で、下半身の筋肉を刺激するものがおすすめです。ウォーキングをする場合は、ただ歩くのではなく筋肉に負荷がかかるようにしましょう。

坂道や階段を利用しながらウォーキングをするのも効果が期待できます。

ミトコンドリア活性にL-カルニチンがおすすめです


卵子のミトコンドリア活性化対策には、L-カルニチンのサプリメントが効果的です。L-カルニチンはアミノ酸の一種で、体脂肪をエネルギーに変えるために役立つ栄養素です。

ミトコンドリアに長鎖脂肪酸を運び込む働きがあります。脂質をエネルギーに変える働きは、ミトコンドリア内で行われています。

しかし脂質だけではミトコンドリア内に入ることができず、L-カルニチンがあってはじめてミトコンドリア内に取り込むことが可能です。L-カルニチンは体内でも生成されていますが、残りは食事から補う必要があります。

食事からのL-カルニチン摂取は、L-カルニチンが多い肉類の摂取がおすすめです。ダイエット中で野菜ばかりを食べている方は、L-カルニチンの摂取量が減りやすいでしょう。

卵子の低下はミトコンドリアの機能低下が原因となるため、ミトコンドリアのエネルギー生成を高めるために、L-カルニチンを活用できます。L-カルニチンは体外受精と組み合わせると、妊娠率を高めるためにおすすめです。

研究データではL-カルニチン1,000mgを連続投与すると、卵子の胚質の向上が確認できたと報告されています。ミトコンドリアの活性には、L-カルニチン以外にもコエンザイムQ10もおすすめです。

サプリはあくまでサポートとして利用しましょう

このように卵子の質を高めるためにはサプリの併用もよい方法の一つと言えます。しかしサプリメントに頼り切り過ぎないということについても、同時に頭に入れておきましょう。

妊娠しにくい状態を改善に導く不妊治療は、正解がありません。その個人や夫婦によって抱える問題は異なり、適した治療方法なども千差万別です。

そのためどのサプリがすべての不妊治療に効果的とは一概に言いにくいと言えるでしょう。またサプリだけに頼って、不規則な生活習慣や健康を気遣ことができない生活をしていれば、卵子の質の向上へは結びつけられません。

サプリメントの利用は、あくまでサポートのものとして考えるようにしておきましょう。またより効率的に自分の状態に合ったサプリメントの摂取を考えるのであれば、専門医に相談してみるというのもおすすめです。

あらかじめ不安な部分や悩みについてなどを共有することができれば、不妊治療についても役立てることができるでしょう。

(まとめ)卵子の質を上げるためにサプリは利用可能ですか?

1.卵子の質を上げる対策のサプリを利用できます

年齢を重ねた方でも、細胞質の質を高めるためにサプリメントが活用できます。

細胞質とは細胞を構成する部分で、エネルギー工場のミトコンドリアの活性化が重要だとされています。

2.卵が育たない方にはDHEAがおすすめです

卵巣機能が低下して卵が育たない、卵が少ない方はDHEAのサプリメントがおすすめです。DHEAは副腎皮質で生成され、女性ホルモンの元となります。

体外授精と組み合わせて、妊娠率アップのために活用できるでしょう。

3.ミトコンドリア活性にL-カルニチンがおすすめです

卵子の質が下がる原因のひとつがミトコンドリアの機能低下のため、ミトコンドリアの働きを高めるL-カルニチンの摂取がおすすめです。

ミトコンドリアの活性化を促すことで、質のよい卵子を育て、細胞分裂のサポート効果が期待できます。

4.サプリはあくまでサポートとして利用しましょう

不妊治療の方法は人によって千差万別です。妊娠しやすい身体へ改善するための方法として、サプリだけに頼るのではなく、生活改善や医師との治療と合わせてうまく使っていきましょう。

あくまでサポートとして利用する事がおすすめです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師