アルコールは卵子に影響を与えます


適度にアルコールを楽しむ程度なら、血行を良くしストレス解消に役立てられます。しかし過度なアルコール摂取でアルコール依存症になると、無月経になってしまう可能性があるでしょう。

女性の飲酒量が多くなると、女性ホルモンの分泌を減らしてしまいます。飲酒の習慣がある女性は、月経不順・無月経などのリスクを考慮する必要があります。

アルコールは女性ホルモンで影響を受けやすいです

女性は女性ホルモンの作用があるため、男性に比べてアルコールの影響を受けやすい傾向があります。生理前になると女性はアルコールに弱いと感じるのは、女性ホルモンが肝臓でのアルコール分解能力を低下しているためです。

逆に女性ホルモンの分泌量が低下する中高年は、アルコールに強くなることがあります。若い頃はアルコールが弱かったのに、30代になって急にお酒が飲めるようになったら、女性ホルモン分泌量の低下を疑いましょう。

女性はもともと女性ホルモンの影響で、血中アルコールが高くなりやすいとされています。血中アルコール濃度が高くなると酔いやすく、アルコールの代謝が弱くなり、長く体内にアルコールが残ることになるでしょう。

男性と同じくらいの飲酒量でも、女性の肝臓はダメージを受けることがあります。肝臓にダメージが蓄積すると、アルコールにより脂肪肝になるため注意が必要です。

脂肪肝になれば肥満はもちろんのこと、生活習慣病の原因にもなります。女性がアルコールの代謝が苦手ということは、男性に比べてアルコール依存症にもなりやすいといえます。

アルコール依存症になってしまえば、自分の意思ではアルコールが止められなくなってしまいます。深刻な状態となる前にアルコールの過剰摂取は止めるようにしましょう。

妊娠初期にもアルコール摂取は禁物です


妊娠を希望される方は、生まれてくる赤ちゃんのためにもアルコール摂取を控えるようにしましょう。アルコールが胎児に影響を与えるのは、妊娠初期です。

少量のアルコールでも胎児に影響を与える可能性があるため、妊娠を希望される女性はアルコールを控えるべきと言えます。胎児にアルコールの影響が及ぶと、胎児は胎児性アルコール症候群になります。

アルコールの影響を受けた子供は、特徴的な顔つきで、発達の遅れがみられるでしょう。母体が摂取したアルコールは肝臓で分解され、その際にアセトアルデヒドという有害物質に変わります。

大人にとってアセトアルデヒドは二日酔いの影響で済みますが、胎児に伝わると脳や内臓の発達に影響を及ぼす可能性があるでしょう。アルコールの影響を受けた子供は、性格にも影響を与えている可能性があります。

落ち着きがない、興奮しやすいなどの問題が生じるとされています。アルコール依存症がある女性の多くは、胎児性アルコール症候群の子供を産む確率が高いとされており、妊娠前のアルコールについては気をつけるべきでしょう。

男性のアルコール摂取も控えるのがおすすめです

妊娠率を高めるなら、女性だけがアルコール摂取を控えるのではなく、夫婦一緒で禁酒に取り組むのがおすすめです。大量のアルコール摂取は、男性の生殖機能を低下させる原因にもなります。

アルコールを摂取すると発生するアセトアルデヒドは、精巣内に蓄積する可能性があります。精巣内に毒性のアセトアルデヒドが蓄積すると、精子を作る能力が減ったり、男性ホルモンの分泌量が減ったりする原因となりやすいでしょう。

イタリアで発表された内容では、お酒を飲むグループと比べて、アルコールを飲まないグループは、精液量・運動量・精子濃度において優勢となることがわかりました。

さらに全く飲まない、ときどき飲む、普段から飲むのグループに分けて解析したところ、ときどき飲むと普段から飲むグループの差が大きい結果です。

一方で男性がアルコールを飲まない場合や、ときどき飲む程度ではそれほど差が出ませんでした。男性の生殖機能の低下は、毎日お酒を飲む場合に影響が出やすいといえます。

妊娠を希望される男性がたまにアルコールを飲む程度なら問題は少ないのですが、毎日アルコールを飲む方は飲む頻度を減らすようにしましょう。

また男性のアルコール摂取は、インポテンツの影響もあります。アルコールが神経反射を低下させるためです。

(まとめ)アルコールは卵子に影響を与えますか?

1.アルコールは卵子に影響を与えます

適度なアルコール摂取は血流アップやストレス解消に役立っています。しかし過度なアルコール摂取は、女性ホルモンの分泌を減らしてしまうでしょう。

アルコール依存症になると、無月経になるリスクがあります。

2.アルコールは女性ホルモンで影響を受けやすいです

女性ホルモンは肝臓でのアルコール代謝を低下させるため、女性はアルコールに弱い性質を持っています。

飲酒量が多くなれば肝臓にダメージがかかり、アルコール依存症となる可能性もあるでしょう。

3.妊娠初期にもアルコール摂取は禁物です

妊娠を希望される方は、アルコールによる胎児の影響も考えて、アルコールの摂取を控えるようにしましょう。

胎児にアルコールの影響が及ぶと、脳や内臓などの発達に問題が出る可能性があります。

4.男性のアルコール摂取も控えるのがおすすめです

男性が毎日アルコールを摂取すると、精液量・運動量・精子濃度に影響を与える可能性があります。

ときどき飲む程度なら影響は少ないため、お酒を飲まない日を設けるようにしましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師