食べ物で卵子のアンチエイジングが期待できます


食べ物で卵子のアンチエイジング対策ができる理由は、私たちの体は食べ物から得た栄養素でできているためです。皮膚や筋肉など体をつくるための栄養補給はもちろんのこと、妊娠に影響する女性ホルモンの生成も食べ物の影響が関係しています。

ホルモンバランスが整わないと排卵がおきないため、卵子の質を高めるために食事療法がおすすめです。

高タンパク質の食事が卵子の質を高めるためにおすすめです

ヘルシーに思える野菜や果物も、偏った食生活では卵子の質を上げることはできません。卵子の質を上げるために基本の栄養素が、たんぱく質の摂取だからです。

卵子の質を高めるために大豆食品を食べているから問題ないと思うかもしれません。しかし大豆に含まれるたんぱく質は植物性で、肉や魚に含まれる動物性たんぱく質と比べると吸収率が落ちてしまいます。

さらに大豆食品は動物性たんぱく質と比べてアミノ酸スコアが低いため、体に必要なアミノ酸を補うことはできません。卵子の質を上げるために必要なたんぱく質は、卵にも含まれています。

健康に気を遣う方は、卵を食べる量を制限しているかもしれません。卵はアミノ酸スコアが高い食品であると同時に、コレステロールが含まれている食品でもあります。

実は女性ホルモンの原料は、コレステロールなのです。コレステロールと聞くと生活習慣病になるイメージを持つ方は少なくありませんが、コレステロールがなければ女性ホルモンを生成することはできません。

体に悪そうなコレステロールですが、摂取量を少なくすればよいわけではありません。本来コレステロールに悪玉も善玉もなく、どちらも必要なものです。

コレステロールは肝臓からつくられるため、食事の摂取量はあまり影響しません。卵はコレステロールが高くても、質のよい卵子のために1日2個や3個食べても大丈夫です。

糖質の摂り過ぎも卵子の質を下げる原因です


卵子の質を食事で高めたいと考えているなら、血糖値が上がりやすい食事を避けるようにしましょう。急激な血糖値の上下が排卵障害の原因になるためです。

ヘルシーに思える果物も、果糖が多く含まれているため血糖値を急激に上げます。血糖値が急激に上がると、それを下げようとインスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下がるでしょう。

低血糖になった状態は、排卵の悪影響になるため避けなければなりません。果物を食べるなら、できるだけ血糖値が上がらないものを選びましょう。

イチゴやグレープフルーツなら、糖質が少なめです。バナナは糖質が多い果物のため、血糖値を急激に上げてしまいます。

また果物を使ったスムージーも、同じく果糖の影響を受けます。ビタミンやミネラル、酵素がたっぷり含まれたスムージーは、美容のために毎日飲んでいる方もいるでしょう。

健康に良さそうなスムージーも、血糖値を上げる原因となります。甘いスイーツも同じように血糖値を上げるため注意しましょう。

質のよい卵子を育てたいと考えるなら、血糖値が上がりやすい砂糖が入ったスイーツや、炭水化物がメインのスナック菓子も食べ過ぎないように注意してください。

適度な糖質制限はミトコンドリアの活性に役立ちます

卵子は生まれたときにはすでに完成していて、作り替えることはできません。食事で直接卵子の質を上げることはできないのですが、ミトコンドリアを活性化することで卵子の質を高めることはできます。

ミトコンドリアの活性化に欠かせないのが、適度な糖質制限による食事です。ご飯などに含まれる糖質にエネルギーを頼っていると、脂肪から分解してできるケトン体のエネルギーを使うことはできません。

ミトコンドリアはケトン体でエネルギーを得ているときに活性化しやすいため、適度な糖質制限をするようにしましょう。必要であれば断食も、ケトン体でエネルギーを得るために役立ちます。

ときどき体をリセットする目的で、断食を活用してみるのもおすすめです。普段の食生活では過剰な摂取カロリーになり過ぎないよう注意してください。

糖質の摂取は、いつもの半分くらいの量を目安に摂取しましょう。食事制限ではたんぱく質や脂質を抜く方は多くても、炭水化物を減らす考えは持っていない方が少なくありません。

質の高い卵子のためには、逆に炭水化物を減らしてたんぱく質や脂質を増やします。炭水化物の摂取は、GI値を参考にするとわかりやすいでしょう。

(まとめ)卵子は食べ物でアンチエイジングができますか?

1.食べ物で卵子のアンチエイジングが期待できます

私たちの体は食べ物から得た栄養からできており、女性ホルモンも例外ではありません。

妊娠するには排卵しなければならず、食べ物で女性ホルモンのバランスを整える対策がおすすめです。

2.高タンパク質の食事が卵子の質を高めるためにおすすめです

ヘルシーに思える野菜食よりも、たんぱく質を十分に摂取する食事が、卵子の質を高めるために重要です。肉・魚・卵など動物性たんぱく質を摂取するようにしましょう。

コレステロールは女性ホルモンの原料となるため、適度に摂取することが大切です。

3.糖質の摂り過ぎも卵子の質を下げる原因です

急激な血糖値の上下が排卵障害の原因となるため、血糖値を上げる食品は控えるようにしましょう。果物やスイーツを食べ過ぎると、低血糖になり排卵に悪影響を与えます。

ヘルシーに思えるスムージーも血糖値を上げるため注意しましょう。

4.適度な糖質制限はミトコンドリアの活性に役立ちます

卵子の質を高めるために欠かせないミトコンドリアは、糖質制限食で活性化することができます。たんぱく質や脂質をとり炭水化物を減らすと、ケトン体でのエネルギー回路になります。

ミトコンドリアはケトン体でエネルギーを得たときに活性化されるのです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師