卵子ができるサイクルは1ヶ月に1個です


卵ができるのは生理周期により、月に1回1個だけが排卵します。しかし毎月失っている卵子は1個ではなく、1回の生理周期で1,000もの卵子を失っているのです。

月に1個だけ卵子を消費するという考え方は間違えで、毎日何気なく過ごすだけで1日に数十個もの卵子を失っています。卵子には限りがあり、日々失っていることを認識しなければなりません。

原子卵子は生まれる前にできあがっています

卵子のもととなる原子卵子は、生まれる前にすでにできあがっています。お母さんのお腹にいる間に原子卵子ができあがり、生まれたときにはすでに生涯で排卵する卵子はできている状態です。

生まれたときにはすでに原子卵子ができているため、その後に細胞分裂して卵子が増えることはありません。増えるどころかどんどん減っていく一方です。

お母さんのお腹にいた頃に500~700万個あった原始卵子も、お腹の中で数が減っていき生まれたときには200万個まで減ります。思春期になり生殖機能が発達する時期では、すでに30万個の原子卵子に減ります。

原始卵子は毎日過ごすだけで少しずつ減っていき、30代に入ると1万個しかありません。女性が生涯で排卵する数は月に1回、閉経が50歳だと考えると、400~500個くらいが排卵する数だといえます。

1回の生理周期で複数の原子卵子が成熟をはじめて、その中の1つだけが排卵できる仕組みです。排卵できた卵子はもっとも質がよいということではなく、たまたまタイミングが重なった卵子ということになります。

そのため月に1回排卵した卵子は、妊娠しやすい卵子でないこともあります。

排卵しているかは基礎体温でわかります


排卵は卵巣の中で行われているもののため、目に見えずわかりにくくなっています。しかし毎日基礎体温を付けていると、体温の変化から排卵しているか予測することは可能です。

排卵があっても卵子がよい状態に育たない場合や、排卵自体がなければ妊娠しにくくなります。月経が毎月あっても必ずしも排卵があるとはいえないため、基礎体温を付けて排卵しているのか確認してみましょう。

排卵日は月経の最初の日から数えて約2週間後におこります。生理周期の前半は基礎体温が低くなっていますが、排卵すると黄体ホルモンが分泌されるため、基礎体温が上昇します。

排卵は低温期と高温期の境目だと予測できるでしょう。通常は低温期が2週間ほど続きます。

低温期の最終日に体温ががくんと下がる日が排卵日だと考えられていましたが、必ずしもそうではないことがわかってきました。一番体温が下がってから2~3日後に排卵がおきていることが多いようです。

一般的に基礎体温は低温期と高温期が二相に分かれます。高温期の区別がつきにくい場合は、排卵していない可能性があるでしょう。

二相に分かれても高温期が短すぎる場合は、黄体機能不全だといえます。基礎体温が二相になっていても排卵していない方もいるため、注意が必要です。

市販の排卵検査薬を使うと、排卵しているか特定しやすいでしょう。

卵子の寿命は24時間ほどです

妊娠を希望される方は、卵子の寿命を知っておくことが大切です。卵子は12~24時間が寿命となるため、受精のタイミングを合わせる必要があります。

原始卵子が卵子の中で成熟して1個が卵子から飛び出すと、イソギンチャクのような形の卵管采でキャッチされます。取り込まれた卵子は卵管膨大部で、精子の到着を待ちます。

そして何億個もの精子が試練を潜り抜け、卵子の元へとたどり着くことができるのです。精子の寿命は3~5日で、卵子のもとにたどり着いたたった1匹の精子だけが受精できます。

そのため受精は精子が生きていける3~5日に可能だといえるでしょう。排卵日の2日前は精子の生存率が高いといわれているため、排卵日3日前からタイミングをはかるようにしましょう。

妊娠しやすい期間とは、排卵日3日前~排卵後5日間だといわれています。卵子の寿命が短い一方で、精子は数日間生き続けることができるためです。

妊娠を希望される方は排卵日だけを意識しがちですが、排卵日だけが妊娠しやすいわけではありません。排卵日の前後も意識することが大切です。

(まとめ)卵子ができるサイクルはどのくらいですか?

1.卵子ができるサイクルは1ヶ月に1個です

卵子ができて排卵するサイクルは月に1回だけです。しかし1日に数十個、生理周期では1,000個もの卵子を失っています。

月に1個だけ卵子を消費するわけではなく、日々卵子の数が減っているのです。

2.原子卵子は生まれる前にできあがっています

卵子のもととなる原子卵子は、お母さんのお腹にいる頃にすでにできあがっています。

お腹にいた頃は最大700万個だったのが、出生時には200万個、思春期には30万個、30代では1万個に減るのです。

3.排卵しているかは基礎体温でわかります

排卵は目に見えるわけではなくわかりにくいため、基礎体温や排卵検査薬で調べるようにしましょう。低温期と高温期が二相に分かれ、その境の日が排卵日だと予測できます。

二相になっても排卵していない場合があるため注意が必要です。

4.卵子の寿命は24時間ほどです

卵子の寿命は24時間程度で、精子の寿命は3~5日です。排卵の前は精子の生存率が高いといわれるため、排卵日3日~排卵後5日間が妊娠しやすい時期だといえます。

排卵日以外も意識することが、妊娠しやすくするコツです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師