卵子を元気に保つために、亜鉛は必要な栄養素です


亜鉛は、卵子や精子にとって必要な栄養素と言われています。亜鉛が不足すると、ホルモンのバランスが悪くなる、卵子が老化しやすくなるなどの影響をきたす恐れがあります。

成人女性であれば、亜鉛の1日の摂取量は9mgとされています。亜鉛は吸収率があまり良くないため、クエン酸と一緒に摂取することが効果的です。

また加工食品を多く摂ることで亜鉛の吸収率が下がることもあるため、注意しましょう。そして亜鉛以外のほかの栄養もバランス良く摂るようにしてください。

亜鉛不足になると、ホルモンバランスが悪くなる可能性があります

亜鉛などのミネラルは、健康な身体を維持するために必要な栄養素と言われています。とくに亜鉛は細胞などを形成する際に補助する働きがあると考えられています。

亜鉛が不足することで、体内にさまざまな影響をきたす恐れがあります。

ホルモンバランスを崩す

亜鉛には女性ホルモンのバランスを整える作用があると言われています。不足することによって、生理のリズムや基礎体温などが乱れる恐れがあるでしょう。

卵子の老化に繋がる

亜鉛には老廃物を体内から排出する作用があります。そのため不足することで、老廃物が溜まり活性酸素が多く発生してしまうのです。

その結果として卵子が老化し衰えていく可能性があります。ほかにも味覚障害や貧血などの症状もきたすと言われています。

亜鉛は卵子のためだけでなく、亜鉛は健康を保つためにも欠かせない栄養と言えます。また妊娠中の胎児にも必要な栄養と考えられており、亜鉛が不足することで産後、将来的に低身長などの発育に問題をきたす恐れがあるとも言われているのです。

亜鉛は妊娠する前から積極的に摂取し、継続して摂るようにしましょう。

亜鉛は吸収率が悪いため、クエン酸と一緒に摂りましょう


亜鉛の1日摂取推奨量は、成人女性であれば9mgとされています。亜鉛が多く含まれる食材は、牡蠣・豚レバー・牛肉・ホタテなどがあります。

しかし亜鉛はそれらの食材であっても、吸収率が悪いと言われています。吸収率を上げるためには、クエン酸と一緒に摂るようにしましょう。

牡蠣などにレモンを搾って食べる方法は、理にかなった食べ方と言えます。また加工食品に含まれるリン酸塩は、亜鉛の吸収を阻害すると言われています。

さらに加工食品を多く摂ることで、活性酸素も多量に発生しやすくなり、相乗作用で卵子を衰えさせる恐れがあります。亜鉛の吸収を良くするためにも、なるべく加工食品は控えるようにしましょう。

飲酒をする人の場合、亜鉛が不足しやすくなると考えられています。それはお酒を分解する際に、亜鉛を消費するためです。

お酒を飲む機会が多いときには、なおさら積極的に取り入れるようにしてください。

他の栄養素もバランス良く摂るようにしましょう

亜鉛は必要な栄養素ですが、亜鉛だけを摂っていても卵子はよい状態を保つことができません。あらゆる栄養をバランス良く摂取するようにしてください。

タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミンも重要な栄養です。タンパク質は身体を作るために必要となります。

炭水化物は脳を動かすためのエネルギー源です。それぞれの栄養素によって働きや効果が変わってきます。

そのため多くの栄養を幅広く摂るようにすることが重要と言われています。また旬のものを食事に取り入れることもよいでしょう。

旬のものは時期にあった栄養を補いやすくなると言われています。また普段の食事だけであれば、基本的に何かの栄養が過剰摂取になる可能性は低いと考えられています。

ただし外食が多いなどの場合、炭水化物や脂質の摂取が極端に増える恐れがあるため、注意してください。

嫌いなものをムリに食べる必要はありません。どうしても食べられないものは、違う食材から似た栄養をもらうようにしましょう。

自分の栄養状態が気になる場合には、血液によって調べることができます。お医者様に診てもらってください。

(まとめ)卵子には亜鉛がよいって本当?

1.卵子を元気に保つために、亜鉛は必要な栄養素です

亜鉛が不足するとホルモンのバランスが悪くなるなどの影響をきたす恐れがあります。成人女性であれば1日の摂取量は9mgとされています。

クエン酸と一緒に摂ることで吸収率が高まります。加工食品を多く摂ることで亜鉛の吸収率が下がるため注意しましょう。

2.亜鉛不足になると、ホルモンバランスが悪くなる可能性があります

亜鉛は細胞などを形成する際に補助する作用があります。不足することで、ホルモンバランスを崩し、卵子を老化させる恐れがあります。

また妊娠中は胎児にも影響を与えると言われています。そのため妊娠前から継続して摂取するようにしましょう。

3.亜鉛は吸収率が悪いため、クエン酸と一緒に摂りましょう

亜鉛は牡蠣や牛肉、ホタテなどに多く含まれます。吸収率が悪いため、クエン酸と一緒に摂りましょう。

加工食品は吸収率を下げるため注意が必要です。お酒を飲むと亜鉛が消費されます。積極的に亜鉛を摂るようにしましょう。

4.他の栄養素もバランス良く摂るようにしましょう

亜鉛だけを摂っていても、卵子にとって良くありません。あらゆる栄養をバランス良く摂取することが大切です。

外食が続くときは炭水化物や脂質が増えやすくなるため、注意してください。栄養状態が気になる際は、お医者様の診察を受けましょう。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

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院長 小松保則医師