排卵される卵子は何ミリになっているかは、おおよそ18~22ミリです


原始卵胞の大きさは、基本的に0.03ミリ程度と言われています。FSHの刺激を受け、0.2ミリ~5ミリ程度まで大きくなっていきます。

その中でもっとも大きい主席卵胞が、さらに成長を続け、18~22ミリ程度まで成熟します。このくらいまで成熟することで、卵胞を破き卵子が排出されます。

卵胞が小さかったり、成長が遅いと妊娠がしづらくなたりすると言われています。この大きさなどは、超音波検査で調べることが可能です。

主席卵胞だけが大きく成熟し、排出されます

卵胞とは、卵巣内にある袋状の細胞のことです。その中に卵子が一つずつ存在しています。

卵胞は、卵子を大切に育てるための空間でもあります。月経開始日になると、卵胞の数個から30個程度が成長していきます。

本来であれば0.03ミリ程度の大きさです。FSHの刺激を受けることによって、卵胞は徐々に成長していきます。

FSHとは、卵胞に作用するホルモンのことです。FSHがしっかり分泌されることで、卵胞は成長していき、おおよそ0.2ミリから5ミリまで成長し卵胞が大きくなっていくのです。

排卵するときになると、一番大きく成長した主席卵胞だけがさらに大きくなります。サイズで言えば、おおよそ18ミリから22ミリまで成熟すると言われています。

その結果として卵胞を破くことができ、卵子が出されるのです。女性ホルモンが働くことによって、主席卵胞以外の卵胞は衰え、そして生理の時に不要なものとして排出されます。

卵胞の大きさを確認することによって、排卵時期を予測することができます。

卵胞が小さいと、妊娠しにくくなります


卵胞が未発達、成長が遅いなどの症状が引き起こされると、妊娠に影響をきたすと言われています。

卵胞が未発達

卵胞が未発達のままだと、排卵することができません。多嚢胞性卵巣と言われ、成長し切れていない卵子が卵巣の中に多く残っています。

さらに卵胞が未発達なままだと排卵できたとしても、受精する可能性は低いと言われています。不妊治療にも影響をきたす恐れがあるでしょう。

成長が遅い

基本的に排卵サイクルは28日程度と考えられています。しかし中には40日程度と長いサイクルになっている場合があります。

サイクルが長いと、卵胞の成長が遅くなっている可能性があります。ホルモンや精神的ストレスなどさまざまな影響でサイクルが乱れる恐れがあるため注意しましょう。

妊娠する身体を作るためには、卵胞をしっかり成長させることが重要です。

・ストレスを減らす
・食生活を改める
・生活習慣を改める

自分の生活を改めることで、卵胞は成長しやすい環境を作ることができます。卵胞の成長のためには、ストレスの解消が効果的な手段の一つです。

ストレスは、ホルモンのバランスを乱しやすくします。ホルモンのバランスが乱れてしまうと、卵子に刺激をうまく伝えることができません。

ストレスを減らすような生活を心がけましょう。

超音波検査によって大きさを確認することができます

卵胞の大きさを確認するためには、病院などで超音波検査を行う必要があります。膣内に超音波の器具を挿入し行う検査法で、どのくらい卵胞が成長しているのか確認することが可能です。

きちんと成長した卵胞であれば、受精する確率もアップすると言われています。妊娠を希望する場合には、早めに病院などで診察を受けるようにしてください。

ほかにも卵巣の中にある卵子の数などを測定する検査などもあります。卵胞の状態を詳細に検査することが行え、自分の状態を客観的に確認することが可能になるでしょう。

卵胞の状態を詳細に知ることで、将来設計も立てられやすくなります。ホルモンバランスなども意識した生活を送ることで、卵胞の状態は改善されやすくなると言われています。

きちんと普段の生活を改め、ホルモンのバランスを整えるようにしましょう。

(まとめ)卵子は排卵するとき、何ミリに成長しているの?

1.排卵される卵子は何ミリになっているかは、おおよそ18~22ミリです

原始卵胞は、ホルモンの刺激を受け18~22ミリまで成熟します。成熟することで、卵胞を破き卵子が排出されるのです。

卵胞が小さい、成長が遅い場合、妊娠がしにくくなると言われています。卵胞の大きさなどは超音波で調べることができます。

2.主席卵胞だけが大きく成熟し、排出されます

卵胞とは、卵子を守るための袋のようなものです。もともと0.03ミリ程度の大きさです。

排卵時には、主席卵胞が18から22ミリに成長します。残りの卵胞は、女性ホルモンの働きで退化していきます。卵胞の大きさで、排卵時期の予測をすることができます。

3.卵胞が小さいと、妊娠しにくくなります

卵胞が小さいままだと、多嚢胞性卵巣になる恐れがあり、卵胞が小さいと排卵しても、受精する可能性は低くなります。

また卵胞の成長が遅くても妊娠しにくくなる恐れがあります。卵胞を育てるためにもストレスを溜めない、生活習慣を改めることが大切です。

4.超音波検査によって大きさを確認することができます

卵胞の大きさは超音波検査で確認することができます。成長した卵胞であることがわかれば、妊娠する確率も向上が期待できるでしょう。

病院で詳しく検査を受け、卵胞の状態を知ったうえで生活改善などに取り組むことがおすすめの方法です。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師