一度老化した卵子を若返らせることはできません


卵子は母体にいる頃にすべて作り出され、数が決まっています。成長過程において、徐々に数は減少し、新しく作り出されることはないと言われているのです。

つまり実年齢が卵子の年齢になります。年齢とともに卵子は老化していき、妊娠できる確率が低くなると考えられています。

この卵子の老化を現在の医療では、若返らせる方法は見つかっていません。そのため卵子の老化のスピードを遅らせることが大切になります。

卵子の老化スピードを遅らせることが大切です

卵子は母体にいる頃にすべて作り出され、数が決定されます。そのため成長過程において、徐々にその数は減っていくのです。

その過程の途中で新しく作り出されることはありません。つまり実年齢が卵子の年齢とも言えます。

たとえば35歳の時に排卵された卵子は、35年前に作られた卵子となるのです。年齢とともに卵子は徐々に老化し、妊娠する確率が低くなると考えられています。

それは卵子の染色体の異常が起こりやすくなるからです。また卵子の老化とともに、流産のリスクも上がると言われています。

卵子が老化していくことは、身体の老化と同様に当たり前のことです。老化した卵子を若返らせることは、現代の医療ではできません。

卵子の老化するスピードを遅らせることが大切となります。

老化を遅らせるためには活性酸素を除去することが大切です


卵子の老化を遅らせるためには、活性酸素を除去することが大切と言われています。活性酸素は身体のためにはある程度必要となり、ウイルスなどを除去する役割があるのです。

しかし必要以上に溜まることで、活性酸素の酸化がすすみ細胞の老化につながる可能性があるのです。活性酸素の発生を抑制することで、卵子の老化を遅らせることができると考えられています。

日々の生活習慣を改めることが重要になります。活性酸素の発生を抑制するためには、ストレスがかからない生活を送ることが大切です。

イライラすると活性酸素を増やし、卵子の老化を進めると言われています。とくに妊活中は気持ちが焦り、必要以上にストレスが溜まりやすい傾向にあるのです。

気持ちを落ち着かせ、リラックスすることが卵子にとっても大切になってきます。適度な睡眠をとり、ヨガやストレッチなどの運動を継続して行うように心がけましょう。

また好きな音楽を聴く、読書をする、カフェに行くなど自分自身がゆったりとした気分になれる時間を作るようにしてみてください。

抗酸化作用のあるビタミンを多く摂りましょう

抗酸化作用のある食べ物を意識的に多く摂ることも、活性酸素を酸化させないために効果的と言われています。ビタミンA、C、Eは抗酸化作用が高いビタミンと言われており、活性酸素を減らし、抗酸化酵素の働きを補う役割があると考えられています。

それぞれのビタミンがどの食材に多く含まれているか、参考にしてみてください。

・ビタミンA
レバー、海苔など

・ビタミンC
赤ピーマン、イチゴなど

・ビタミンE
アボカド、アーモンドなど

他にも亜鉛やポリフェノール、カテキンなどの栄養素も抗酸化作用が高いと言われています。これらの栄養素を積極的に多く摂ることで、卵子の老化スピードを遅らせる効果が期待できるでしょう。

また卵子に栄養を届けるためにも、腹巻きなどを用いて腹部を温めることも有効と言われています。またゆっくりとした入浴は子宮を温めるだけでなく、ストレスを軽減させる効果にもつながるとされているのです。

卵子を若返らせることはできませんが、少しでも老化を遅らせることが妊娠の確率を低下させない方法となります。自分の卵子の数などは、見た目で判断できません。

そのため自分の状態が気になる場合には、不妊治療を専門とするクリニックに相談してください。1人で不妊に悩んでしまうと、それだけでストレスが溜まり卵子の老化を進める可能性があります。

医師に相談することで、気持ちが楽になり、卵子にとってもいい影響を与えることにつながります。

(まとめ)卵子を若返らせる方法は?

1.一度老化した卵子を若返らせることはできません

卵子は成長過程において新しく作り出されることはありません。つまり実年齢が卵子の年齢となります。

老化した卵子を若返らせることはできないと言われています。卵子の老化のスピードを遅らせることが大切です。

2.卵子の老化スピードを遅らせることが大切です

実年齢が卵子の年齢です。年齢とともに卵子は老化していき、妊娠する確率が低くなります。また流産のリスクも上がると言われています。老化した卵子を若返らせる方法はありません。

老化のスピードを遅らせることが大切です。

3.老化を遅らせるためには活性酸素を除去することが大切です

卵子の老化を遅らせるためには、活性酸素を除去することが大切です。活性酸素の酸化が進むと、細胞の老化につながります。

活性酸素の発生を抑制するために、ストレスがかからない生活を送りましょう。自分がゆったりとした時間を過ごすようにしてみてください。

4.抗酸化作用のあるビタミンを多く摂りましょう

抗酸化作用の高い食べ物を意識的に多く摂るようにしましょう。とくにビタミンA、C、Eは抗酸化作用が高いビタミンと言われています。

また子宮を温めるために腹巻きや入浴などを行うように心がけましょう。不安がある場合には、医師に相談してください。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師