卵子が受精しやすいタイミングは排卵後6~8時間以内です


妊娠を成立させるためには、受精卵が着床しなければなりません。受精卵は、卵子と精子が融合することで生まれます。

精子は2~3日程度の寿命があると言われていますが、卵子には受精しやすいタイミングがあると言われています。それは排卵してから6~8時間以内です。

この時間に精子と出会うことで、融合しやすくなり妊娠の確率が上がると考えられています。排卵日を予測するためには、基礎体温や排卵日予測検査薬などがあります。

より正確に知るためには、専門の病院やクリニックを受診しましょう。

排卵のタイミングによって妊娠の確率が上がります

妊娠をするためには、受精卵が子宮内膜に着床しなければなりません。性交渉を行うと、射精された精子が子宮口から卵管の方に入っていきます。

そのスピードは1分間に2~3㎜程度と言われており、さらに精子にとっては子宮の中は生存しにくい環境と考えられています。そのため2~3億個あった精子は99%が死滅してしまい、卵子の近くまでたどり着ける精子の数は数十個~数百個程度と言われているのです。

女性の場合、卵巣の中で一番大きく成長した卵子が1つだけ卵巣の外に飛び出し排卵します。排卵した卵子は卵管へと進んで行きます。

卵子の寿命はおよそ1日です。さらに受精しやすいタイミングは、排卵後およそ6~8時間とされています。

卵子と精子がタイミング良く融合し、生まれてくるのが受精卵です。受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら、子宮腔内にたどり着きます。

その後子宮内膜へ着床し、はじめて懐妊となります。着床すると、細胞が分化し始め、胎児の形成が開始されるのです。

受精してから着床するまでは7日間程度かかると言われています。着床することができなかった場合には、子宮内膜は剥がれおち、月経の形で体外に排出されるのです。

排卵日の2日前や前日が妊娠する確率が高くなります


精子の寿命は2~3日程度と比較的長いですが、卵子の受精しやすい寿命は短いと言われています。そのため、排卵した直後に精子と融合することが妊娠の確率を上げるとされているのです。

精子のスピードは遅いため、排卵日に性行為を行うと受精しやすいタイミングで精子と卵子は融合することができにくくなります。そのため排卵日よりも2日前か前日に性行為を行うことが大切です。

排卵日を確認するためには、さまざまな方法があります。

・月経周期から確認する
・基礎体温のグラフから確認する
・身体の状態から確認する
・排卵日予測検査薬を使用する

他にも排卵日を予測するアプリなどを使用するなど、自宅で排卵日をある程度確認する方法があります。自宅で簡易的に排卵日を予測する場合には、2~3つ程度の確認方法を用いるようにしてください。

複数の方法を用いることで、より正しい排卵日を予測することができるでしょう。

より正確な排卵日を知るためには病院を受診しましょう

簡易的に排卵日を予測することはできますが、もっとも正確に排卵日を予測する場合には、不妊治療専門の病院やクリニックを受診することが大切です。不妊治療を専門とするクリニックなどでは、超音波検査などを行うことで、より詳しく卵子の状態を確認することができます。

また血中のホルモン濃度の割合など複数の検査によって専門的に排卵日を予測することができるでしょう。また自分で排卵のタイミングを計って妊娠が成立しない場合には、早めに受診することが重要です。

不妊となる原因はタイミングが良くないだけとは限りません。避妊をせずに性行為を行い、1年以上妊娠しなかった場合には不妊症である可能性が高いです。

不妊症には原因不明の場合もありますが、治療を開始すれば妊娠に至る可能性もあります。自分での排卵予測では、不妊の原因までは判断できません。

まずは自分の身体の状態を知るためにも、受診することが大切となります。

(まとめ)卵子が受精するタイミングはいつ?

1.卵子が受精しやすいタイミングは排卵後6~8時間以内です

妊娠は、受精卵が着床することで成立します。精子は2~3日程度の寿命がありますが、卵子は6~8時間以内が受精しやすいタイミングと言われています。

このタイミングで卵子と精子が融合することで、妊娠の確率が上がると考えられているのです。

2.排卵のタイミングによって妊娠の確率が上がります

2~3億個の精子が射精によって子宮に入りますが、99%は死滅します。卵子は1個だけ排卵し、受精しやすいタイミングは6~8時間以内と言われています。

卵子と精子がタイミング良く受精し、着床することで妊娠が成立するのです。

3.排卵日の2日前や前日が妊娠する確率が高くなります

排卵した直後に精子と融合することで妊娠の確率が高くなると言われています。排卵日の2日前か前日に性行為を行うことが大切になるのです。

排卵日を予測するには、月経周期や基礎体温、身体の状態、排卵日予測検査薬などさまざまな方法があります。

4.より正確な排卵日を知るためには病院を受診しましょう

正確に排卵日を知るためには、不妊治療専門のクリニックなどを受診しましょう。超音波検査などでより詳しく総合的に排卵日を予測することができます。

自分の身体の状態を確認するためにも、妊娠を希望する場合には早めに受診するようにしましょう。


仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師