卵子が着床しない原因は、胚や子宮などの異常の可能性があります


受精した卵子が着床しない時、胚で染色体異常があるか子宮にポリープや筋腫などの異常があるでしょう。しかしどれが原因か特定することは難しく、この治療をすれば必ず治るとは言えません。

そして、原因を改善する治療を受けるには不妊治療専門のクリニックが適しています。年齢が上がるにつれて卵子の染色体異常発生率もあがるため、早めに検査を受けるなどしましょう。

また、食事で糖質を取りすぎると卵子の老化につながることから低糖質にすることも効果的です。さらに適度な脂肪の摂取があれば、正常な卵子がつくられやすいと言われています。

着床しない場合どのような原因があるのかを知りましょう

体外受精してできた胚を移植してもなかなか着床しない時には、胚または子宮に原因がある可能性が高くなっています。

胚が原因

できた胚に染色体異常があると成長が途中で止まってしまい、それ以上成長できなくなってしまいます。

しかし染色体異常を治療する方法はないため、できるだけ正常に分割が進みそうな卵子の選択が行われているのです。

子宮が原因

子宮に起きることがある異常には、子宮内膜ポリープ・筋腫・卵管留水腫・慢性子宮内膜炎があります。

他には、抗リン脂質抗体症候群や凝固能異常、自己免疫抗体異常があげられ、ホルモン異常などの場合もあるのです。また胚と子宮の両方で原因が生じている場合もあるため、どちらかを治療し改善しても着床が見られない時は、もう一方の原因を探りましょう。

特定は難しい

胚や子宮の何が原因とはっきりさせることは難しく、そのためこの治療をすれば必ず着床につながるとは言い切れません。

原因を改善するためには不妊治療専門クリニックの受診が安心です


なかなか着床しないことを着床障害と言いますが、治療するには不妊治療専門のクリニックを受診しましょう。産婦人科によって専門としている内容が違うため、適した内容の検査と治療を進めようとする時は不妊治療専門をうたったクリニックを選ぶことです。

早めにスタートする

卵子の染色体異常は年齢が上がるほど確率が高まり、34歳以下では約40%ですが36歳以上では60%、さらに40歳以上では90%を超える確率になっています。そのため不妊治療のスタートはできるだけ早い方が妊娠の可能性も高まるのです。

タイミング療法などを行ってから

なかなか妊娠しないためにクリニックを受診した時、最初から体外受精を勧められることはなく、まずは一般的な不妊治療を行うことから始まります。その方法はタイミング療法という自然妊娠に近い方法がありますが、不妊治療をスタートした妻側の年齢によって次のステップへ進む期間が変わってきます。

これは正常な卵子の存在する割合が年齢とともに減ってしまうためで、不妊の定義も避妊せず過ごしていて1年間経っても妊娠しない状態を言っているのです。

着床しやすい卵子に育てるための生活習慣を心がけましょう

生活習慣の中でとくに食事は、口にした物が卵子の栄養となるため配慮が必要です。そのために気をつけたいポイントは次の通りとなります。

炭水化物を取りすぎない

炭水化物が多くなりやすい現代の食生活では、身体をつくるもとになるタンパク質と糖質が結びつき、タンパク質の糖化が起きてしまいます。するとタンパク質は変性して老化を招き、卵子もタンパク質でできていることから、卵子を老化させることになるのです。

そして体内で糖化が進むと子宮の老化や体外受精の成績にも影響を及ぼすことがあるため、糖質を含む炭水化物の取りすぎには注意しましょう。

脂肪もきちんと取る

脂肪は動脈硬化などを招く悪い物というイメージを持つ人も少なくありませんが、実は正常な卵子をつくるにあたり脂肪は欠かせない存在です。

実際、やせ型で野菜中心の女性よりもふっくらした女性の方が卵子の量が多いと言われています。

低糖質高タンパクの食事

卵子の量を増やし老化を防いで着床しやすくするには、タンパク質が豊富で炭水化物控えめの食事にしましょう。

また、ジュースやデザートに甘い物を選ぶと糖質の量が増えるため、取らないことをおすすめします。

(まとめ)受精した卵子が着床しない原因は?

1.卵子が着床しない原因は、胚や子宮などの異常の可能性があります

なかなか着床しない時は、胚や子宮に異常がある可能性が高いでしょう。その場合不妊治療専門のクリニックで検査・治療を受けるようにしましょう。

また、食事内容も卵子の老化に影響することがあり、低糖質・高タンパク、適度な脂肪の摂取がおすすめです。

2.着床しない場合どのような原因があるのかを知りましょう

体外受精して分割が進んだ胚を移植してもなかなか着床しない時は、胚や子宮に異常がある可能性があります。胚の場合染色体異常が多いものの治療はできず、子宮の場合はポリープや筋腫などが起きているかもしれません。

3.原因を改善するためには不妊治療専門クリニックの受診が安心です

着床障害を治療するには、不妊治療専門のクリニックを受診するとよいでしょう。治療のスタートは早い方が良く、なぜなら卵子の染色体異常の発生率が36歳以降で大きく上昇するからです。

4.着床しやすい卵子に育てるための生活習慣を心がけましょう

食事で取ったものが卵子の栄養になることから、内容に配慮が必要です。ポイントは卵子の老化につながる炭水化物を控えて脂肪はきちんと取り、高タンパクを心がけましょう。

ジュースやデザートも糖質が多いため避けることをおすすめします。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師