卵子凍結では採卵の痛みに不安がある場合は全身麻酔が可能です


卵子凍結は採卵した卵子を凍結保存する方法になるので、採卵を避けては通れません。
採卵の痛みに不安を感じていたり、痛みに弱いと思われたりする場合は、全身麻酔をしてから採卵することも可能です。

反対に全身麻酔をしたくないと思うのであれば、全身麻酔をムリに進められることはありません。

卵子凍結で全身麻酔が必要になるのは、採卵の痛みに耐えられないと判断された時に限ります。
麻酔なしでの採卵も可能なので、医師に尋ねてみましょう。

採卵の流れについて医師に確認しておきましょう

体外受精や顕微授精を成功させるためには、どのような手順で採卵をするのか、知っておくとよいでしょう。

あらかじめ手順を把握しておけば、採卵の痛みや全身麻酔に対する心構えをした上で治療に臨むことができます。

以下は採卵の流れの一例になります。

  1. 採卵の約36時間前にhCG製剤を注射し、排卵を促す
  2. 採卵前夜は絶食し、場合によっては下剤を使用する
  3. 採卵当日は院内の検査を経て、排尿と着替えを済ませる
  4. 膣を洗浄して、麻酔をかける
  5. 膣内にプローブを挿入し、卵胞数などを確認しながら針を刺す位置を決める
  6. 顕微鏡下で卵胞から卵胞液を回収し、培養液へ移す
  7. 出血の有無を確認し、採卵終了後しばらくは安静に過ごす

体外受精や顕微授精は自然妊娠が難しいご夫婦にとって、子供を授かる希望を繋ぐ治療となります。
以前と比べて卵子凍結の技術が発達したこともあり、不妊治療を考える人が増えているのです。

体外受精や顕微授精では採卵をする必要がありますが、採卵の時の痛みに不安を感じる方は少なからずいらっしゃるでしょう。

痛みに弱い方には全身麻酔の処置を行いますが、全身麻酔に抵抗を感じる方には無麻酔で採卵をして、念のため痛み止めを処方します。

無麻酔で大丈夫なのだろうかと思うかもしれませんが、高い技術力を持つクリニックでは、痛みのない無痛採卵を行っています。
ごく細い専用の針で採卵をするため、患者さんが痛みを感じにくく、身体への負担を軽減できるでしょう。

卵子凍結は体外受精や顕微授精で採卵した卵子を長期保存する方法です


体外受精や顕微授精を受ける人が増えたのは、卵子凍結の技術の発展が理由のひとつだと考えられます。
不妊治療での卵子凍結は、-196℃という想像を絶するような低温で行います。

-196℃は、液体窒素が気体に変化する温度です。
採卵された卵子は、液体窒素の入った特殊なタンクの中で保存されます。

患者さんが更新をやめない限り、最長保存期限を迎えるまで保存され続けることになるのです。
保存自体は物理的に何年でも可能ですが、妊娠に適した年齢を考慮して、クリニックによって最長保存期限が設けられています。

卵子凍結は永久に続けられる方法ではないので、医師やパートナーと相談しながら、計画的に取り組む必要があります。

卵子凍結のおかげで、老化する前の卵子を残すことができるようになりました。
しかし不妊治療は時間との戦いであることを忘れないようにしましょう。

痛みに対する恐怖は誰にでもあるものです

子供を産みたいけれど、不妊治療の痛みに不安があり、なかなか治療に踏み切れない方もいるでしょう。
卵子凍結の技術が発達して、若い卵子を保存できるようになったとはいえ、子どもを産める年齢には限りがあります。

不妊治療は、妊娠できる可能性が少しでも高いうちに始めることが重要です。
不妊治療では特に採卵の痛みが強いと言われていますが、静脈麻酔や局部麻酔など、痛みを回避する方法はあります。

麻酔なしで採卵をした場合でも、痛み止めを出してもらえます。
医師に痛みを告げるのが恥ずかしいと思わず、痛みを感じる時や痛みへの恐怖がある時は、素直に伝えるようにしてください。

痛みを我慢し続けているのは肉体的にも精神的にも、大きなストレスとなる可能性があります。
緊張し過ぎると余計に痛みを感じやすくなることもあるので、楽な気持ちで相談しましょう。

(まとめ)卵子凍結で全身麻酔をすることはある?

1.卵子凍結では採卵の痛みに不安がある場合は全身麻酔が可能です

卵子凍結では全身麻酔は必須ではないため、全身麻酔をしたくない時は麻酔なしでの採卵も可能となっています。

患者さんが採卵の時の痛みに耐えられないと判断された時に限り、全身麻酔をすることがあります。
全身麻酔と麻酔なしのいずれでも採卵できます。

2.採卵の流れについて医師に確認しておきましょう

卵子凍結の技術が発達した影響もあり、体外受精や顕微授精を考える人が増えています。

採卵の痛みが心配な時は、全身麻酔をしてもらいましょう。
反対に全身麻酔をしたくない時は、無麻酔での採卵も可能です。

3.卵子凍結は体外受精や顕微授精で採卵した卵子を長期保存する方法です

卵子凍結は老化する前の卵子を残すことができるため、体外受精や顕微授精を考えている人にとって有効な方法です。

しかしながら、卵子凍結できる期間には限りがあります。
不妊治療が時間との勝負であることを、忘れないようにしましょう。

4.痛みに対する恐怖は誰にでもあるものです

痛みが不安で不妊治療に踏み切れないと、妊娠するチャンスを逃してしまうことになります。

卵子凍結の技術が発展したとはいえ、妊娠できる年齢には限りがあります。
痛みや痛みへの不安は、隠さず医師に告げても大丈夫です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師