閉経後でも卵子凍結した卵子で妊娠できる可能性があります


女性は閉経後には卵巣機能の低下により排卵が止まって、自然妊娠の可能性がほとんどなくなるといえます。
日本人女性は50歳頃に閉経になるといわれていますが、一部の女性は40歳になる前に閉経が訪れる場合もあるのです。

閉経が早く訪れた場合でも、閉経前に卵子凍結を行っていれば凍結した卵子で体外受精により妊娠することが可能といえます。

卵子凍結では卵子を凍結時のまま保存することができます

女性の卵巣で作り出されている卵子は、毎月の排卵の度に1から新しいものができているわけではありません。
卵子は女性がまだ胎児のときすでに一生分の数が作られています。

そして作られた卵子は排卵の時期が来るまで卵巣の中にずっと眠ったままになり、時期が来たら排卵されるのです。
卵子は生まれたときすでに体内にある状態なので、女性が年を取ると同じように卵子も年を取っていきます。

年齢が上がるとともに女性の妊娠率は段々と下がっていくのですが、その原因は卵子の老化にあるともいわれています。
女性が45歳を過ぎると妊娠率は約3%に下がり自然妊娠することは難しい傾向にあるのです。

そして高齢になると流産率も上がります。
流産の原因の多くは胎児の染色体異常といわれていますが、それは卵子が老化している場合は染色体異常になる確率が高くなります。

年齢が上がって徐々に閉経が近くなると、卵巣機能が低下することでより卵子に問題が生じやすいです。
卵子凍結では女性の卵巣機能が落ちる前に卵子を採取して液体窒素内で凍結保存を行い、長期間そのままの状態に保つことができます。

早いうちに卵子凍結を行っていれば、妊娠を望んだときに凍結していた卵子で顕微授精を行うことが可能です。

女性の閉経後にも子宮の健康状態がよければ出産が可能です


一般的に35歳を過ぎると徐々に卵巣の機能が低下していく傾向にあるのです。
45歳前後には女性ホルモンの分泌が低下してホルモンバランスが崩れ、更年期障害の後に大体50歳前後で閉経する人が多いといわれています。

閉経すると卵巣機能が止まり妊娠しなくなるといえますが、50歳での妊娠率は1%といわれ、妊娠する可能性はかなり低いですが閉経した後でも1年程度は自然妊娠の可能性があります。

もし女性が卵子の老化がみられない早い時期に卵子凍結を行っていた場合には、その凍結していた卵子で顕微授精を行うことができます。
閉経後に排卵がなくなっていた場合でも、顕微授精後に成功した受精卵を子宮内に移植すると妊娠できる可能性があるのです。

ただ閉経後の女性の子宮は萎縮が始まり女性ホルモンのバランスも崩れています。
閉経後に妊娠を望む場合には医師に相談して女性ホルモンを投与して子宮の状態を妊娠しやすいように整えてから受精卵の移植を行うと、子宮が正常であれば妊娠は可能といえます。

40代より前に早期閉経になる人もいます

日本人女性では50歳くらいになると閉経になる人が多いといわれますが、なかには20代、30代で排卵が止まってしまう人もいるのです。
このような早期閉経になる原因には、卵子がなくなったためや遺伝・自己免疫疾患・化学療法の影響などが挙げられます。

遺伝などのはっきりした原因がない場合には早期閉経の原因は不明とされますが、卵巣機能が低下して卵子の数が減る、排卵が止まるなどの状態が生じるのはストレスやムリなダイエットが関係しているとも考えられているのです。

まだ20代や30代の場合でも、がん治療のために化学療法や放射線療法を受けると医療内容によっては卵巣機能に影響が出るとされています。

とくに全身や全腹部、骨盤などへの放射線照射やシクロホスファミド、イホスファミドなどの化学療法剤の使用が卵巣機能への影響が高いといわれ、数か月に渡る化学療法中に月経が止まる可能性が高いといわれます。

化学療法終了後に月経が再開した場合でも卵巣機能の回復がみられず、自然妊娠が難しくなる人も多い傾向にあるのです。

(まとめ)卵子凍結で閉経後にも妊娠できる?

1.閉経後でも卵子凍結した卵子で妊娠できる可能性があります

女性は閉経後には卵巣機能が低下するため自然妊娠の可能性がほとんどなくなります。

一部の女性は40歳前に閉経が訪れる場合もありますが、閉経前に卵子凍結を行っていれば凍結した卵子で妊娠することが可能といえます。

2.卵子凍結では卵子を凍結時のまま保存することができます

卵子は排卵の度に新しく作られることがなく、卵子も年々歳をとっていくため卵子の老化により妊娠率が下がるといわれます。

早い時期に卵子凍結で状態の良い卵子を冷凍保存しておけば、妊娠を望んだ時に凍結していた卵子で顕微授精を受けられます。

3.女性の閉経後にも子宮の健康状態がよければ出産が可能です

一般的には35歳を過ぎてから卵巣機能が低下し始め、50歳くらいで閉経することが多いといわれています。

閉経後でも、女性ホルモンを投与し子宮の状態を整えることで妊娠が可能になるといえます。

4.40代より前に早期閉経になる人もいます

50歳くらいで閉経する人が多いのですが、なかには20代や30代で排卵が止まってしまう人もいます。

早期閉経になる原因には、卵巣機能が低下や遺伝・免疫疾患・化学療法の影響が考えられるのです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師