ポリフェノールは不妊症にいいことも悪いこともあります


ポリフェノールはその種類によって、抗酸化作用・アンチエイジング・ストレス減・更年期症状の緩和などに効果的だと言われています。適量を摂取することで不妊症の改善にも役立つでしょう。

ただしポリフェノールを含む食品の過剰摂取や、あるいは特定の時期での摂取は、妊娠に悪影響を及ぼすとの懸念もあります。適切な時期に適量を摂取することが大切です。

ポリフェノールは種類によって効果が違うとされています

ポリフェノールとは、5000種以上の植物に含まれる苦み成分のことです。植物は苦みを強くすることで、動物に食べられたり紫外線で傷つけられたりすることから身を守っていると考えられています。

このポリフェノールにはいくつかの種類があり、アントシアニン・カテキン・タンニン・カカオポリフェノール・レスベラトロール・イソフラボン・クロロゲン酸類などがあるのが特徴です。

それぞれ効能にも違いがあり、たとえばアントシアニンには視力回復、カカオポリフェノールには動脈硬化予防や美肌効果、イソフラボンには更年期症状の緩和、レスベラトロールにはサーチュイン遺伝子の活性化による若返り効果などがあると考えられています。

またこれらのポリフェノールは共通して抗酸化作用があると言われるのもポイントです。人間の体内では日々酸素の一部が活性酸素という、酸素を強化した物質に変わっていっています。

この活性酸素は少量であればウイルスの撃退などに役立つものの、多すぎると今度は健康な細胞まで攻撃して酸化させてしまうのです。鉄が錆びるように、細胞の酸化もまた体に悪影響を及ぼします。

そのためその酸化を防いでくれる「抗酸化作用」のあるポリフェノールの摂取は重要なのです。

ポリフェノールは不妊症にもよいと言われています


もともと健康によいと言われているポリフェノールですが、不妊症にもとくにプラスに働く面があります。たとえば抗酸化作用があるとされることから期待されているのが、卵子の質の維持です。

女性は年齢を重ねるごとに、体内に持っている卵子が酸化し、質が落ちていきます。それに加え、加齢とともに卵巣機能が低下していくため、よい卵子が育ちにくくなるのです。

すると排卵に向けて成長していく卵子がなかなか大きくならなかったり、あるいは無事排卵されたとしても、その卵子が受精能力を失っていて、精子と出会っても受精卵になれなくなってしまったりする可能性があります。

女性が加齢とともに不妊率が高まっていくのは主にこの卵子の酸化、つまり卵子の老化が原因とさえ言われているのです。そこでポリフェノールを取ることで卵子の酸化を抑えることができると考えられています。

不妊症で悩んでいるのであれば、適量のポリフェノールを摂取することで不妊症の改善に役立つかもしれません。

ポリフェノールが不妊症に悪影響を及ぼす可能性もあります

ポリフェノールが体によいからと、ポリフェノールを含む食品やサプリメントを大量に摂取すると、かえって不妊症に悪影響になってしまう場合があります。

また普段はプラスに働いても、時期によっては妊娠率や流産率などに影響する可能性が指摘されています。そのため実は安易なポリフェノールの摂取は控えた方がよいのも事実です。

たとえばポリフェノールの中でもとくに不妊症の人が積極的にとっていきたいのが、レスベラトロールやイソフラボンです。

レスベラトロールは赤ワインに多く含まれるもので、他の栄養素にはない、細胞を若返らせるというサーチュイン遺伝子を起動させるため、卵子の質の向上にも役立つと言われています。

また大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをすることでも有名です。しかし実は黄体期にレスベラトロールを摂取しすぎると正常な妊娠を妨げるとの報告があります。

また大豆イソフラボンの過剰摂取は子宮内膜症などのリスクを上げるとも言われています。

ポリフェノールはたくさんの種類があることもあり、摂取してもよい時期と悪い時期の判断は普通の人には難しいものです。

体によいからと自己判断で摂取するのではなく、医師の指導のもと、適切な時期に適量の摂取をしましょう。

(まとめ)ポリフェノールは不妊症にどんな影響を与えるの?

1.ポリフェノールは不妊症にいいことも悪いこともあります

ポリフェノールは抗酸化作用があり、アンチエイジング、ストレス対策や更年期症状にもよいと考えられています。

しかし不妊治療や妊娠中にあたっては、ポリフェノールの摂取が悪影響になることもあるため注意が必要です。

2.ポリフェノールは種類によって効果が違うとされています

ポリフェノールは植物由来の成分で、カカオポリフェノール・レスベラトロール・イソフラボンなどいくつかの種類があります。それぞれ効果が違うのもポイントです。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素を抑えてくれると言われています。

3.ポリフェノールは不妊症にもよいと言われています

ポリフェノールが不妊症によい影響を与える理由の1つが抗酸化作用による卵子の質の維持です。

ポリフェノールの適量の摂取で、妊娠確率を上げることができる可能性があります。

4.ポリフェノールが不妊症に悪影響を及ぼす可能性もあります

ポリフェノールは不妊症に効果的な面もあるものの、不妊症のリスクを高める可能性も指摘されています。

レスベラトロールやイソフラボンなど、自己判断で過剰摂取する前に医師に相談しましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師