不妊症が治らない時は、違う視点から見つめ直してみましょう


不妊症の治療にあたっては、医師の指示のもと検査をしたり、タイミング法などの治療を受けたりすることになるでしょう。しかしそれ以外にも自分で工夫できる部分や、見直してみるとよい部分が人によってはあるかもしれません。

治療を続ける傍ら、何か不妊治療の邪魔になっていることがないかどうか探してみるとよいでしょう。

年齢に合わせた治療の選択をしましょう

不妊治療において、最大の壁と言っても過言ではないものが年齢です。もともと、不妊症でなくても妊娠の確率は加齢とともに下がっていきます。

女性の卵巣内に残っている卵子は加齢によってどんどん老化していき、しかも老化した卵子は元に戻りません。

そのため不妊治療を成功させたいのであれば、とにかく早いうちに検査と治療を受けるのがまず第一歩です。

そしてすでに治療を受けていてもなかなか治らないという場合は、はたして年齢に合った治療を受けているかも考えてみましょう。

たとえば40歳を過ぎてタイミング法をとり続けているという場合は、治療期間にもよりますが、より上の人工授精や体外受精を検討した方が妊娠確率が上がるでしょう。

パートナーとの意見の違いや、金銭的な事情など、さまざまな事情で治療に踏み切っていない場合もあるかもしれません。しかし女性の卵子には限りがあり、人によっては早いうちに閉経を迎えてしまう可能性もあります。

なんとしてでも子供がほしいと考えているのであれば、年齢を考えた時に本当に今の治療が合っているのか、今一度検討してみましょう。

ストレスをできる限り減らしましょう


実は、ストレスは不妊の原因の1つとも言われているため、不妊治療を成功させたいのであればできる限りストレスを溜めないようにしていく必要があります。

しかし不妊治療には時間や金銭などの負担、パートナーの理解や、検査や治療をする上でのデリケートな問題など、さまざまな面で乗り越えなければならない壁が存在するのも事実です。

そのために治療の途中でストレスを抱えてしまう夫婦もいるでしょう。ストレスを減らしていくべき不妊治療で逆にストレスがたまり、しかし治療しなければ妊娠できないという悪循環に陥ってしまう場合もあります。

不妊治療にあたっては、できるだけストレス解消の手段を持つようにした方がよいでしょう。また余裕のあるうちに治療を受け、焦らないことも大切です。

その他、よく話し合ってパートナーや周囲の理解を得ておくだけでも、大きな心の支えとなるでしょう。たかがストレスと思ってしまう人もいるかもしれませんが、降り積もれば体にさまざまな影響を及ぼします。

不妊治療を成功させるためにもストレスと上手に付き合っていきましょう。

現状を見直してみましょう

不妊症の原因が明らかとなっている場合はともかく、原因不明の場合は妊娠できないことに焦りを感じがちです。そんな時は、いったん冷静に現状を見つめ直し、自分にできることがないかを探してみるのも1つの手ではないでしょうか。

たとえば不妊症の原因には痩せすぎや太りすぎ、運動不足や喫煙の習慣なども大きく関わります。自分はもちろん、パートナーに関しても生活習慣が乱れていないか、隅々までチェックしてみるとよいでしょう。

体の中にある細胞が入れ替わるのには時間がかかるため、こうした体質改善的な部分は結果が現れてくるまでに数ヶ月~1年を要することもしばしばです。

早いうちから生活習慣を正すことで不妊治療にも反映されやすくなるでしょう。

また今の病院は本当に自分に合っているのか、自分に合った治療がされているのかも考えてみましょう。家から通いやすいから、というような理由だけで病院選びをしてしまうのはよくありません。

実績があり、こちらの話を親身に聞いてくれる病院を選ぶことが大切です。不妊症は病気ではないため、日常の細かなことが結果に影響することもあります。

自分にできることがないか、改善すべき点がないか積極的に探していきましょう。

(まとめ)不妊症がなかなか治らない時はどうしたらいいの?

1.不妊症が治らない時は、違う視点から見つめ直してみましょう

不妊症の治療においては、まず医師の治療や検査を受けることが第一です。

しかしそれでも治らない場合は、自分でも工夫できる部分、見直しておくべき部分を探してみるとよいでしょう。

2.年齢に合わせた治療の選択をしましょう

加齢によって、卵子の質はどんどん低下していき、妊娠率は下がっていきます。とくに35歳以降は顕著です。

そのため残り時間に合わせた治療の選択をして、計画的に治療を進めていくことが大切となります。

3.ストレスをできる限り減らしましょう

不妊治療に大きく影響するといわれるのがストレスです。不妊治療は、肉体的・精神的負担や時間や金銭の捻出で苦労することも多く、周囲の目も気になりがちです。

そのためストレス解消の手段を持っておくことがとても大切になります。

4.現状を見直してみましょう

不妊症の原因が明らかにならず焦る時もあるかもしれません。そんな時はいったん自分やパートナーの生活を見つめ直し、生活習慣などを改善していきましょう。

結果が出るまでには時間がかかります。自分に合った病院を探してじっくり取り組みましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師