食品添加物の摂り過ぎは不妊になりやすいという意見があります


食品添加物の摂り過ぎは不妊を招くという意見は、少なからずあります。
昔と比べて健康への意識が高まってきたこともあり、食品添加物を避けたいと考える人が増える傾向にあります。

不妊だけでなく、健康へのさまざまな悪影響は食品添加物がもたらすと言われているのです。
一方で私たちの身の回りには、食品添加物が使われた食品が数多く存在しています。
中には無添加をうたった食品もありますが、数の上では食品添加物を使用したものにおよびません。

食品添加物とは何かを知り、どのように向き合っていくのか考えてみましょう。

一部の食品添加物が不妊を招くという指摘があります

食品添加物を積極的に摂りたいという声はあまり聞かれませんが、食品添加物をできる限り避けたいと考える人は増加傾向にあります。

テレビやインターネットなどで食品添加物に関する情報は多く出回っており、その中に食品添加物は身体に良くないという意見があるためです。

食生活の乱れが不妊の原因になることが指摘されていますが、ジャンクフードや脂っこいもの、砂糖が多く使われたものなどがとくに敬遠されています。

バランスの悪い食生活が女性ホルモンの乱れを引き起こし、不妊につながると考えられているのです。
健康に悪影響を与えると言われる食品添加物には、次のようなものがあります。

亜硝酸ナトリウム

ハムやウインナー、ベーコンなどの加工肉によく使われている食品添加物です。
イクラやタラコなどにも使われ、発色を良くして黒ずみを防ぐ働きがあります。

合成甘味料

アセスルファムK などの合成甘味料は、飲料や菓子などに使われているものです。
食品に甘味を与え、食べやすくする効果があります。

合成着色料

飲料や菓子、漬物やジャムなどに使われることが多い食品添加物です。
食品に色をつけ、鮮やかに見せることで美味しさを演出します。

ソルビン酸

加工肉やワイン、お弁当などに使われています。
細菌やカビを防ぎ、品質を長持ちさせるものです。

厚生労働省は安全性が認められた食品添加物に限って使用を認めています


よいイメージを持たれにくい食品添加物ですが、厚生労働省では健康を損なう恐れのないものに限り、使用を認めています。

また使用を認めた食品添加物に対しても、1人あたりの摂取量を調査するなど、安全確保の継続に努めているのです。
厚生労働省では次のような取り組みを行っています。

規格と使用基準を定める

安定した品質の食品添加物が流通するよう、成分規格を設けているのです。
過剰摂取による健康への影響を防ぐために、上限値についても設定しています。

安全性の確認

問題がある食品添加物については、製造や販売をしないようにしています。
輸入も禁止し、安全性の確認を進めているのです。

摂取量の調査

実際に流通している食品に含まれる添加物の種類と量を検査し、許容量を超えていないかを調べます。
許容量は人が一生の間に毎日摂取しても、健康被害がないとされる量です。

国際的基準との整合化

国際的に安全性が確認されている食品添加物に対し、日本国内でも使用できるようにするための取り組みをしています。

食品添加物45品目と香料54品目が対象です。

食品添加物の気にし過ぎはストレスの原因になります

食品添加物に関してはあらゆる意見や見解がありますが、あまりにも気にし過ぎてしまうと、食べるものがなくなってしまいます。

安心して食べられるものが何もないという気持ちになってしまっては、食生活に大きな支障が出るでしょう。
妊娠するためには多くの食材から、バランス良く栄養素を摂ることが必要です。

栄養素の不足や偏りは、不妊の原因になると言われています。
食生活について悩みや不安がある時は、不妊治療の専門医に相談してみましょう。

食品に添加物が加えられるのは、食品衛生法に基づいた行為です。
加工や保存、栄養素の強化など、食品添加物には果たすべき役割があります。

不妊を克服するために食べ物に目を向けるのはよいことですが、考え過ぎてストレスをためないようにしましょう。

(まとめ)食品添加物の摂り過ぎは不妊になりやすい?

1.食品添加物の摂り過ぎは不妊になりやすいという意見があります

食品添加物によって、不妊をはじめとするさまざまな健康被害が懸念されるという意見があります。
その一方で食品添加物を使用した食品は数多くあるため、食品添加物との向き合い方について考えてみましょう。

2.一部の食品添加物が不妊を招くという指摘があります

食品添加物が不妊などの健康被害をもたらすと考えられているのは、テレビやインターネットなどで食品添加物に否定的な意見が多く見られることも影響しています。

ジャンクフードや脂っこいもの、砂糖が多く使われたものなどがとくに敬遠される傾向があるでしょう。

3.厚生労働省は安全性が認められた食品添加物に限って使用を認めています

厚生労働省では安全性が認められた食品添加物に限定して、日本国内での使用を認めています。摂取量の調査など、ほかにも食品添加物に関するさまざまな取り組みを行っています。

4.食品添加物の気にし過ぎはストレスの原因になります

食品添加物には身体に良くないという根強いイメージがありますが、衛生法にもとづいて使用されています。
気にし過ぎはストレスになり、そのストレスが不妊の原因になりかねません。

食生活について不安があれば、医師に相談してみましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師