果物を食べ続けただけでは不妊の克服は難しいです


果物は健康や美容に効果があるとして女性に好まれる傾向がありますが、果物中心の食生活では栄養不足になるリスクが高くなります。

不妊を克服するためには、あらゆる食べ物からバランス良く栄養素を摂取することが必要です。
果物には栄養素が多く含まれていますが、それだけでは補えない栄養素もあるので注意しましょう。

妊娠に至るためには食生活を含め、普段の生活習慣について見直していかなければなりません。
医師と相談しながら生活習慣を整え、一つひとつ不妊の原因を遠ざけていきましょう。

偏食は不妊を招く原因の1つだと考えられています

不妊を招く原因はいくつも考えられますが、偏食が続くと栄養不足が生じて不妊になりやすくなると考えられています。

果物には多くの栄養素が含まれていますが、果物ばかりを食べるような食生活では偏りが生じるので健康的な食生活とは言えません。

栄養バランスが整った食生活を送るには、次に挙げる栄養素を摂取するようにしましょう。

  • タンパク質
  • 炭水化物
  • ミネラル
  • 水溶性ビタミン
  • 脂溶性ビタミン
  • 脂質

果物は身体によいと言われる反面、タンパク質や脂質などの栄養素が不足しがちです。

人間の身体には不足している栄養素を自らの体内で作り出したり、貯め込んだりする機能が備わっていますが、それでも食生活そのものが偏っていては妊娠しやすい身体づくりができません。

偏食の影響により、身体に多くの異変が表れると考えられているのです。

エネルギー源の不足

エネルギー源が不足するとコレステロールや血糖値のバランスが乱れ、生活習慣を発症する可能性があります。
極端な体重の増減は妊娠に影響を及ぼすと言われているのです。

老化現象

栄養不足により細胞やホルモンが作られなくなると発育不全が起き、老化現象を早めるとされています。生殖器系の老化は不妊の原因となるでしょう。

免疫力の低下

免疫力が下がると風邪をひきやすくなったり、もっと重い病気を引き起こしたりする可能性があるでしょう。多くの栄養素を摂ることで、免疫力は維持されています。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは妊娠に関わる重要なホルモンですが、栄養素が偏ることで月経不順や不妊になることがあります。

多くの栄養素の働きでホルモンが正常に機能していますが、偏食があると脳の機能にも影響が出て、うつ病を発症しやすくなると言われているのです。

葉酸は妊娠を望む女性に必要なビタミンだと言われています


妊娠に必要とされる栄養素の中でも、とくに葉酸は積極的に摂取すべき栄養素の代表的な存在です。厚生労働省では葉酸不足がもとで発症する神経管閉鎖障害を予防するためにも、葉酸の摂取を広く呼びかけています。

神経管閉鎖障害は脊椎の神経管に障害が起きる胎児の病気です。
葉酸は水溶性のビタミンB群の仲間であり、ほうれん草の葉から発見された成分です。

体内に摂取された葉酸はビタミンB12とともに血液を作る働きをするため、造血ビタミンとも呼ばれています。
代謝にも関わりがあり、核酸とタンパク質の合成を行う働きも担っているのです。

葉酸が妊娠を望む女性によいと言われるのは、細胞分裂に大きな関わりがあるためだと言われています。

受精卵は細胞分裂を繰り返すことで、人間にとって重要な脳や内臓を作ります。
妊娠を望む女性に必要な葉酸は1日あたり、480マイクログラムとされているのです。

葉酸は果物にも多く含まれています

葉酸は多くの果物に含まれていることがわかっています。
食事とのバランスを考えながら、適切な量を心がけて果物を食べましょう。

  • ライチ
  • イチゴ
  • ドラゴンフルーツ
  • アボカド
  • キウイフルーツ
  • バナナ

これらがとくに葉酸を多く含む果物として挙げられます。
果物の食べ過ぎは偏食を招くだけでなく、果糖の摂り過ぎや身体の冷えの原因となることもあるため注意しましょう。

葉酸には推奨されている摂取量がありますが、果物だけで摂取量に到達するのは難しいです。

不妊治療を行っているクリニックを受診すると、葉酸のサプリメントを処方してもらえる場合があります。
カウンセリングの際に食生活の相談も兼ねて葉酸について尋ねてみましょう。

(まとめ)果物をたくさん食べれば不妊を克服できる?

1.果物を食べ続けただけでは不妊の克服は難しいです

果物は女性から高い人気を得ていますが、果物中心の食生活では栄養素が偏る恐れが高いため、果物だけで不妊を克服するのは難しいです。

医師と相談しながら規則正しい食生活を送り、体質改善を進めていくようにしましょう。

2.偏食は不妊を招く原因の1つだと考えられています

不妊を招く原因はいくつもありますが、偏食は栄養不足を招くことにより不妊の原因になると言われています。

生殖器系の老化や免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなど、妊娠を妨げる症状を引き起こす恐れがあるのです。

3.葉酸は妊娠を望む女性に必要なビタミンだと言われています

葉酸が妊娠を望む女性にとくに必要な栄養素だと言われるのは、胎児の神経管閉鎖障害の予防と、受精卵の細胞分裂を促進する働きがあるためです。

血液を作る作用があることから、造血ビタミンと呼ばれることがあります。

4.葉酸は果物にも多く含まれています

果物は葉酸を多く含むものがたくさんありますが、食べ過ぎに注意して適切な量を食べることが大切です。

不妊治療を行うクリニックでは葉酸の摂取を推奨しているため、サプリメントの処方を行っている場合があります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師