不妊はバセドウ病の症状のひとつだと言われています


バセドウ病は不妊の原因になることがありますが、妊娠する可能性がゼロというわけではありません。
適切な治療を受けた後に子供を授かったケースは多くあります。

甲状腺ホルモンは女性ホルモンの分泌にも関わっているため、月経不順や無排卵などの不妊につながる症状が現れることがあるのです。

バセドウ病は単なる体調不良と誤解されやすく、病気の発見が遅れることがあるため、信頼できるクリニックで検査や治療を受けることが求められます。

バセドウ病は甲状ホルモンが過剰に分泌される病気です

バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気であると知られ、性別に関わりなくかかることがあります。
とくに多いのが20~30歳代の女性だと言われ、不妊治療中や妊娠中にバセドウ病が発覚するケースも珍しくありません。

バセドウ病の原因

バセドウ病は免疫機能が自分の甲状腺を異物と見なして、攻撃するという病気です。
本来免疫機能は細菌やウィルスといった外敵に対して攻撃をしかけ、身体を守っています。

しかし体質の変化やストレスなどの影響により、免疫機能が自分の甲状腺に過剰に反応してしまうのです。これを自己免疫疾患と言います。

自己免疫疾患が起こると、TSHレセプター抗体と呼ばれる自己抗体が作られます。
TSHレセプター抗体には甲状腺を刺激する作用があるため、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌され続けるのです。

バセドウ病の検査

バセドウ病かどうかの診断は、ホルモンの量や抗体の有無を検査して行います。
甲状腺刺激ホルモンが減少している場合は、バセドウ病の疑いがあります。

TSHレセプター抗体によってすでに甲状腺ホルモンが大量に作られている状態なので、甲状腺刺激ホルモンを分泌する必要がないためです。

反対に甲状腺ホルモンは非常に高い数値となります。
TSHレセプター抗体が甲状腺を刺激し続ける限り、甲状腺ホルモンも分泌され続けます。

またTSHレセプター抗体はバセドウ病特有の抗体になるので、TSHレセプター抗体の存在そのものがバセドウ病であることを示しているのです。

バセドウ病になるとさまざまな症状が現れます


バセドウ病は不妊のほかにも多くの症状を引き起こすと言われています。
自律神経失調症や月経前症候群に似た症状も多く、バセドウ病が判明しづらい原因となっています。

以下の症状がみられる場合はバセドウ病を疑いましょう。

  • 暑がりになって汗が多くなる
  • 疲れやすくなる
  • 眠れない・または眠りが浅くなる
  • 微熱が続く
  • 動悸がする
  • 食欲が旺盛になる
  • イライラしやすくなる
  • 集中力が低下する
  • 腹痛や下痢が起きる
  • 月経量が少ない・または無月経になる
  • 眼球が突き出てくる

この中でもっとも特徴的なのは、眼球が突き出てくる症状です。
バセドウ病になるとおよそ3割の人に、なんらかの眼球に関する症状が現れると言われます。

目の輝きが強くなったり、顔つきがきつくなったりするのは軽度のバセドウ病に見られる症状です。

バセドウ病が進行すると眼球の奥の脂肪組織が増えたり、眼球を動かす筋肉が腫れてきたりします。脂肪組織や筋肉に押し出されるために、だんだんと眼球が突き出すことになります。

バセドウ病になっても妊娠は可能です

バセドウ病はさまざまな症状を引き起こし、不妊の原因となる月経不順を招くこともありますが、妊娠は可能です。

甲状腺を適切にコントロールすれば、妊娠しても経過は順調だという医師の見解が発表されています。
ただし発見や処置が遅れると母体だけでなく胎児への影響も懸念されるため、早期発見が肝心です。

不妊治療専門のクリニックでは治療を始める前にホルモン検査を行いますが、女性ホルモンのエストロゲンと甲状腺機能には関係があります。

エストロゲンには子宮内膜を厚くしたり、自律神経のバランスを整えたりする働きがあります。
いわば妊娠を望む女性にとって欠かせないホルモンです。

不妊治療を受ける際にバセドウ病が判明しているのであれば、医師に伝える必要があります。
自身の健康状態について正しい情報を伝えられれば、適切な治療を早期に受けることができます。

信頼できるクリニックを選び、不妊治療に取り組みましょう。

(まとめ)バセドウ病は不妊の原因になる?

1.不妊はバセドウ病の症状のひとつだと言われています

バセドウ病は不妊の原因となることもありますが、適切な治療を受ければ妊娠する可能性は十分にあります。

単なる体調不良と誤解されやすいため、信頼できるクリニックでの検査と治療を受けることが大切です。

2.バセドウ病は甲状ホルモンが過剰に分泌される病気です

バセドウ病にかかりやすいのは20~30歳代の女性と言われ、不妊治療中や妊娠中にバセドウ病が発覚するケースがあります。

体質の変化やストレスが原因となり、自己免疫の作用で甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるのです

3.バセドウ病になるとさまざまな症状が現れます

バセドウ病による症状の中には自律神経失調症や月経前症候群に似た症状も多いため、病気が判明しづらいことがあります。

もっとも特徴的なものは眼球が突出する症状で、バセドウ病の人の3割に見られると言われているのです。

4.バセドウ病になっても妊娠は可能です

バセドウ病であっても、妊娠は可能という医師の見解が公表されています。
不妊治療専門のクリニックでは、ホルモン検査を行っています。

バセドウ病は早期発見を心がけ、信頼できるクリニックで不妊治療を受けましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師