鉄分が不足していると不妊症になりやすいため、十分取るように心がけましょう


赤血球をつくり、子宮内膜をふかふかにして妊娠しやすくするために必要な鉄分は、不足すると不妊症になる恐れがあります。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、ヘム鉄は動物性食品に含まれており吸収率が高く、非ヘム鉄は植物性食品に含まれていますがヘム鉄より吸収率が低くなっています。

またムリなダイエットなど鉄分不足以外に貧血を招く習慣がないかもチェックしましょう。

鉄分は子宮の粘膜を作るために欠かせない栄養素です

鉄分が不足すると貧血になりやすく、不妊を招く可能性も高くなるため適度に取ることが必要です。
不妊の原因のひとつである貧血は、血液中の赤血球が減ることで招かれるため、赤血球をつくる元になる鉄分をしっかり取り不足しないようにしましょう。

そして鉄分を元につくられた赤血球のヘモグロビンが持つ働きは、体内で酸素の運搬をすることで、ほかにも子宮で受精卵を着床させやすいふかふかの状態をつくることが挙げられます。

体内の鉄分の6~7割が赤血球

食べ物から取った鉄は6~7割が赤血球のヘモグロビンとして使われ、その他は肝臓などへ蓄積されており、いざという時に備えられています。

しかし女性の多くは肝臓などへ鉄分の蓄積が十分できておらず、少し摂取量が減るだけで貧血を招く恐れがあるのです。
とくに毎月月経で出血をするためどうしても鉄分が不足しがちになることから、毎日の食事で鉄分が含まれているかをチェックして食べるようにしましょう。

ヘム鉄と非ヘム鉄をどちらも毎日適度に取りましょう


鉄分を取るには毎日の食事の内容をまず振り返ってみることがおすすめで、鉄分の種類であるヘム鉄と非ヘム鉄をどちらも適度に取るようにしましょう。

まずは鉄分の種類を知っておくことが大事です。

ヘム鉄

肉・魚など動物性食品に含まれているのがヘム鉄で、非ヘム鉄よりも5~10倍吸収率が高いため、積極的に取るとよいです。

ヘム鉄を豊富に含む食材はレバー・カツオ・赤身肉などがあり、さまざまな食材をバランス良く食事に取り入れてヘム鉄を摂取しましょう。

非ヘム鉄

野菜などの植物性食品に含まれているもので、ヘム鉄より吸収率は低く5%以下となっています。

非ヘム鉄を多く含む食材は、ほうれん草・プルーン・海藻などがありますが、食物繊維やコーヒーなどに含まれるタンニンが吸収を阻害してしまうため取り方には気をつけましょう。

これに加えてタンパク質やビタミンCの摂取も大切なポイントになります・
赤血球をつくるには鉄分だけでなくタンパク質も必要で、鉄分もタンパク質も多く含む食材としてはレバー・牛肉・カツオなどがおすすめです。

そしてビタミンCは鉄の吸収を高めるため一緒に取っておきたい栄養素で、緑黄色野菜や果物に多く含まれています。

また赤血球をつくる時には葉酸やビタミンB12も必要で、葉酸はほうれん草・ブロッコリー・納豆などに、ビタミンB12はレバー・魚介類・チーズに多く含まれています。

鉄分の摂取以外に貧血を招く習慣がないかチェックしましょう

妊娠を望む時鉄分の摂取を積極的に行うだけでなく、日頃の生活の仕方が鉄分を不足させていないか確認しておくこともおすすめです。

次のポイントをチェックし、妊娠しやすい体作りに役立てましょう。

ムリなダイエットをしている

とくに暑い時期は汗をかくだけでも多くの鉄分が失われるため、食事を取らないようなダイエットは行うことを避けましょう。

鉄分に限らず十分な栄養が取れないことも不妊になりやすいため、バランス良く食事を取り、食べ過ぎや高カロリーの食品に注意してダイエットを行うことです。

朝食を食べない

朝起きた時に食欲がないからと言って朝食を取らずにいると、食べた場合に比べて疲れが取れにくくなると言われています。

そして子供を授かろうとして妊娠した時、朝食を食べない習慣が残ってしまうと痩せ型の人では低体重児出産になる可能性が高まるでしょう。

また不妊治療に取り組む場合でも健康的な体づくりは欠かせないため、朝食も栄養バランスの取れたメニューをきちんと食べて貧血を予防し、必要な治療を受けることをおすすめします。

(まとめ)鉄分をしっかり取ると不妊症にならない?

1.鉄分が不足していると不妊症になりやすいため、十分取るように心がけましょう

妊娠しやすい体づくりには赤血球をつくる元になる鉄分が必要で、ヘム鉄と非ヘム鉄をバランス良く毎日適度に取りましょう。

また鉄分不足だけでなく生活習慣の乱れが貧血を招き不妊につながる恐れもあります。

2.鉄分は子宮の粘膜を作るために欠かせない栄養素です

鉄分は体内で赤血球をつくる元になり、酸素の運搬を行うほか、鉄分は子宮内膜をふかふかにして着床しやすい状態にします。

体内の鉄分の6~7割が赤血球に使われ残りは肝臓などで蓄えられますが、蓄積できていない場合も多く、貧血が起きやすくなっているのです。

3.ヘム鉄と非ヘム鉄をどちらも毎日適度に取りましょう

不妊を防ぐため、鉄分の種類であるヘム鉄と非ヘム鉄をバランス良く取りましょう。
動物性食品に含まれるヘム鉄の方が吸収率が良いため積極的に取ることがおすすめです。

また赤血球の元になるタンパク質や鉄分の吸収を高めるビタミンB12も取りましょう。

4.鉄分の摂取以外に貧血を招く習慣がないかチェックしましょう

貧血を招く習慣がないかチェックして改善することがおすすめです。

そのポイントにはムリなダイエットをしないことや朝食を食べないことがあり、きちんと栄養バランスの取れた食事をすることも妊娠しやすい体作りには必要と言えます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師