男性も年齢とともに精子も老化することから不妊と関係があります


男性の場合年齢を重ねると精子の質が低下し、濃度や運動量が下がると言われています。
それは不妊にもつながっていくため、心配な時は泌尿器科などで精子量を測定してもらいましょう。

しかし自然妊娠は難しくても不妊治療で妊娠を目指すことができるため、不妊症のクリニックで夫婦にとって最適な方法を相談してみましょう。

そして男性の精子を健康な状態で維持するために普段の生活の中で気をつけたいポイントは、禁煙・精巣を温めすぎない・禁欲を避けることです。

年齢とともに精子の運動率が下がると言われています

男性は女性の閉経のようなことはないため精子がある限り妊娠が可能と思いがちですが、実は年齢による精子の老化のために妊娠の可能性は下がりつつあります。

妊娠に重要な精子の濃度と運動率

自然妊娠に至るために必要な精子の濃度は1500万/mlで運動率は40%と言われていますが、年齢を重ねるとその数字の達成は難しくなっています。

30歳頃まではこの数字を維持している場合が多いものの、その後30代40代へと上がるにつれて数字を大きく下回るのです。
そしてどちらかが下回っていても妊娠に至ることは難しいため、濃度も運動率も大切なポイントになります。

DNAが損傷しやすくなる

年齢を重ねるにつれて精子の老化が進むと、DNAの損傷した精子の割合が大きくなってきます。
するともし受精できたとしてもその後の卵割が進まず、途中で細胞分裂が止まってしまうため妊娠が成立しなくなるのです。

また年齢だけでなくライフスタイルや生活環境が原因で、若くても濃度や運動率が低くなっている場合もあります。

そのため、不妊の原因は男性側にもあると言われるようになってきました。

自然妊娠以外の方法で妊娠に至ることも期待できます


自然妊娠は難しいとしても、精子が存在していれば不妊治療によって妊娠に至る可能性はあります。

カップルの希望や状態、体質などさまざまな要因から最適な方法を知るために、不妊が心配になった時はクリニックへ相談してみましょう。

たとえば精子量を知っておくとよいです。
不妊症のクリニックは産婦人科にある場合も多く、一人で出かけることは難しいと感じる男性は少なくありません。

しかし実は泌尿器科で精子量の測定を受けることができるため、気になる時は受診してみましょう。

また夫婦で不妊について話し合っているのであれば、パートナーと一緒に受診すると検査で精子量を測定されるのです。

そして、不妊治療には効果的な方法として以下のものが挙げられます。

人工授精

タイミング法と合わせて行う方法で、精子が卵子と出会いやすいように運動率の高い精子を排卵の時期に合わせて子宮内へ注入します。

体外受精

培養液の中で卵子と精子を出会わせる方法で、卵管の中と同じ条件に設定された培養庫で保管し次の日に受精を確認する方法です。

成功率は6~7割と言われており、受精卵ができると子宮へ戻して着床するように促します。
そのために女性は黄体ホルモンを補充して着床しやすい環境づくりを行います。

健康な精子を維持するため、日頃から生活習慣に気をつけましょう

年齢が同じでも精子の濃度と運動量に大きな違いが出ることから、普段の生活の仕方も健康な精子を維持するために改善してみましょう。

とくに以下に挙げることを意識するとよいでしょう。

禁煙する

妊娠を望む時は女性だけでなく男性も禁煙が必要です。
なぜなら、タバコに含まれる有害物質が精子の質を下げてしまうからです。

濃度や運動率は喫煙しない人と比べて10%以上も下がると言われているため、夫婦で禁煙に取り組みましょう。

精巣を温めすぎない

精巣自体が熱に弱い性質があるため、温めすぎると精子をつくる働きが弱まる可能性があります。
そのため身につける下着は通気性のよいトランクスにしてサウナを控え、膝の上にパソコンを置いて使うことも避けましょう。

禁欲は避ける

しばらく射精しないでいると濃度が上がるという噂がありますが、これは根拠のないことです。

むしろ精巣でつくられた精子が精管を通ってくる時に酸化のストレスを受けるため、そのままの状態でストレスを受け続ければ精子の質にも関わってくるでしょう。

(まとめ)男性の年齢も不妊と関係があるの?

1.男性も年齢とともに精子も老化することから不妊と関係があります

精子の質は年齢とともに低下するため、不妊が心配な時は泌尿器科などを受診しましょう。
夫婦で不妊治療に取り組む場合、人工授精などの方法がありますが、健康な精子を維持するための生活改善もしておくことはおすすめです。

2.年齢とともに精子の運動率が下がると言われています

妊娠に必要な精子の濃度と運動率は年齢とともに下がりつつあり、ライフスタイルや生活環境も数字を下げる原因に挙げられます。

また精子が老化するとDNAの損傷も起きやすくなるため、妊娠しやすさに影響があるでしょう。

3.自然妊娠以外の方法で妊娠に至ることも期待できます

精子の濃度や運動率が心配であっても不妊治療により妊娠に至る可能性はあるため、心配な時は泌尿器科などで精子量を測るとよいです。

そして夫婦でクリニックへ出かけ、人工授精や体外受精など、夫婦の希望や状態に合った方法を医師に提案してもらえるでしょう。

4.健康な精子を維持するため、日頃から生活習慣に気をつけましょう

日常生活で健康な精子を維持するためのポイントを心がけましょう。

そのポイントには、禁煙する・精巣を温めすぎない・禁欲を避けるといったことがあります。禁煙については女性にも重要なことなため、夫婦一緒に禁煙に取り組みましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師