喫煙は卵巣の機能を低下させるなど不妊リスクを高めるとされています


喫煙習慣は不妊のリスクを高めるとされています。
喫煙によって卵巣機能が低下することがデータとして認められているのです。

女性だけでなく、精子の運動率や形状にも影響を与えるとされ、男性不妊の原因にもなります。
夫婦2人とも喫煙者の場合、どちらか一方だけが禁煙するのではなく、夫婦そろって禁煙することが望ましいでしょう。

喫煙していると閉経が早いことがわかっています

喫煙に関してさまざまなデータが取られており、発ガン性高いことなどが知られていますが、不妊に関しても同じくデータで検証されていることがあります。

そのうちの1つとして、喫煙者と非喫煙者とでは閉経の年齢に違いがあるというものがあり、喫煙者は非喫煙者に比べて閉経を迎える年齢が若いことがわかっているのです。
女性は生まれた時に、生涯の卵子のもとになる原始卵胞をすでに体に抱えています。

そのため卵子の数はその女性が誕生したときが一番多く、自然消滅や排卵によって時間経過とともに減少していき、増えることはありません。
タバコを吸うことで卵巣機能が低下すると、卵子の数が減るのが早く、閉経を早く迎えることにつながります。

卵巣の機能が低下すると、ホルモンが正常に分泌されなかったり、卵子の質が低下したり排卵がスムーズに行われないなど、妊娠に関するさまざまな面で悪影響が出てしまうのです。

不妊の原因は人によってさまざまに異なり、またいくつかの原因が複雑に関係しているケースが大半で、喫煙も不妊の原因の1つと考えられます。
現在喫煙習慣がある場合は、なるべく早く禁煙して妊娠しやすい体作りを目指しましょう。

男性不妊に関係するケースもあり夫婦そろって禁煙することが大切です


喫煙が不妊と関係しているのは、卵巣機能の低下という面だけではありません。
男性の場合も、女性と同じように喫煙が不妊に影響を与える可能性があります。

男性の場合は、喫煙によって精液中に含まれる精子の量(精子濃度)が減少することや、精子そのものの運動率が10~17%程度低下すること、奇形精子率が上昇することなどのデータがあります。
喫煙が男性不妊の原因の1つであることは明らかだと言えるでしょう。

自身が喫煙していなくても、受動喫煙で周りの人が喫煙することで間接的に影響を受けることもあります。
夫婦で喫煙習慣がある場合には、どちらか一方だけが取り組むのではなく、夫婦そろって禁煙するように努めましょう。

不妊治療をスタートすると、ケースによってはいつ妊娠してもおかしくないという状態になります。
喫煙者はタバコを吸わない人に比べて、流産率が高いこともわかっています。

せっかく妊娠できても、喫煙によってその妊娠が継続できないということになりかねません。
また喫煙は胎児の正常な発育にも影響を与えることは広く知られています。

妊娠・出産のためにも、妊娠前から禁煙に取り組むことが大切です。

禁煙や規則正しい生活を行い妊娠しやすい体を作りましょう

喫煙習慣をやめて禁煙することは、妊娠しやすい体作りの第一歩だと言えます。

医療的な不妊治療は専門クリニックの医師と二人三脚で行いますが、妊娠しやすい体作りのために、自分自身で取り組めるものもあります。

たとえば食生活の改善です。
アンチエイジング効果の高い、抗酸化作用が期待できるような食べ物を積極的に摂取したり、葉酸を1日の摂取目安量とされる分量を摂るように心がけたりするなど、日常生活で改善できるものを見つけて取り組みましょう。

強いストレスや睡眠不足は自律神経に影響し、ホルモンバランスが崩れてしまう原因になることがあります。
ストレス発散方法を探すほか、睡眠の質が向上するような工夫をするのもおすすめです。

体作りは1日や2日生活習慣を改善するだけでできるものではなく、日々の積み重ねが重要になります。
毎日少しずつ妊娠に向かっているという明るいイメージを持ちながら、妊娠しやすい体のための努力を行うことが大切です。

(まとめ)喫煙が不妊の原因になることがあるって本当?

1.喫煙は卵巣の機能を低下させるなど不妊リスクを高めるとされています

喫煙習慣は不妊と深い関係があるとされ、女性の場合は卵巣機能の低下に関係し、男性の場合は精子の運動率や形状に悪影響があることがわかっています。

喫煙している場合は夫婦そろって禁煙するようにしましょう。

2.喫煙していると閉経が早いことがわかっています

喫煙することで卵巣の機能が低下し、喫煙習慣のない人に比べて卵子が早く減少することがわかっています。

卵巣機能の低下は不妊の大きな原因にもなるため、喫煙習慣がある方はなるべく早く禁煙するようにおすすめします。

3.男性不妊に関係するケースもあり夫婦そろって禁煙することが大切です

男性の場合、喫煙による精子濃度の低下、精子の運動率の低下、奇形精子率の上昇などが報告されています。

夫婦どちらかが取り組めばよいというものではなく、喫煙習慣がある場合には夫婦そろって禁煙するように努めましょう。

4.禁煙や規則正しい生活を行い妊娠しやすい体を作りましょう

禁煙のほかにも、栄養バランスのとれた食事や妊娠によいとされる食べ物の摂取を心がけるとよいです。

ほかにも適度にストレスを発散したり、睡眠の質を向上させたりなどをして、妊娠しやすい体作りを目指しましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師