岩盤浴が不妊に効く医学的根拠はありませんが、さまざまなよい効果が期待できます


岩盤浴は不妊治療に効果がある、岩盤浴をして妊娠できたという噂がありますが、岩盤浴と不妊の治療を直接的に結びつける医学的な根拠はありません。

しかし岩盤浴は体を芯から温めるほか、リラックス効果や老廃物の排出効果など間接的なよい効果が期待されます。
上手に取り入れて不妊治療の期間をより効果的に過ごしましょう。

岩盤浴は不妊治療中の体質管理におすすめです

岩盤浴をして妊娠できた、岩盤浴が不妊に効果があるという話を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。

しかし岩盤浴は不妊治療の方法として、直接的に効果があると医学的に保証されたものではありません。
とはいえ岩盤浴のサロンの看板などには、効果・効能に不妊や月経不順と書かれていることも多いです。

岩盤浴は、天然の鉱石に熱を加えて温め、その温まった鉱石の上で寝転ぶことで、体をポカポカと温めることができます。
鉱石からの遠赤外線効果が体を内側から温めてくれるため、冷え体質の改善に効果が高いとされています。

冷え体質の方は、血液の循環が悪くなってしまいがちで、血流が悪くなると、体が正常に機能するための栄養分やホルモンが行き届きにくくなるのです。
そのため子宮や卵巣の機能低下につながってしまうことが考えられます。

岩盤浴で冷え体質を改善することは、不妊体質を間接的に改善することにつながると言えるでしょう。
不妊治療中の方で、とくに低体温や冷え体質で悩んでいる方は、不妊治療のサポート役として岩盤浴を取り入れてみてもよいかもしれません。

岩盤浴をリラックス手段として利用する方もいます


不妊治療をしているときは、治療の進み具合や検査の結果などに一喜一憂しやすく、ストレスを感じつことも多いものです。

過度にストレスを感じると自律神経が乱れてしまい、ホルモンの分泌に影響を与えることがあります。
自律神経が乱れないようにするために、適度にストレスが発散できるような生活習慣の工夫をすることがポイントです。

ストレスを発散しリラックスできる手段として、岩盤浴を活用している方もいます。
気分が落ち込みやすいという方は、岩盤浴を試してみてはいかがでしょうか。

岩盤浴を行うと、多くの人はスポーツをした後のように、びっしょりと汗をかきます。
そのため岩盤浴は代謝を高め、体の老廃物を排出しやすくしてくれる効果も期待できるでしょう。

上手に活用することで、不妊体質の改善だけでなく健康管理にも役立つと言えます。
ただし岩盤浴に夢中になりすぎて過度に行ってしまうと、かえって体にとって負担になってしまうことがあります。
取り入れる際は、頻度や行う時間の長さなどに注意が必要です。

採卵後や胚移植直後は岩盤浴は控えた方が無難です

冷え体質の改善や、リラックス効果、老廃物を排出して代謝を高めることなどへの効果が期待される岩盤浴を日常生活に上手に取り入れたいと考える方もいるでしょう。
適度な頻度や、適切な施術時間で岩盤浴を取り入れることで、不妊体質の改善に役立つとされています。

嬉しい効果が期待される岩盤浴ですが、不妊治療中にいつでも行ってよいというものではありません。
たとえば採卵した当日の岩盤浴は避けた方がよいでしょう。

採卵は慣れない作業に体が緊張し、心身ともに少し疲れてしまいます。
また採卵でついた小さな傷から雑菌が入る可能性も考えられます。
岩盤浴で疲れた体に負担をかけないように、採卵当日は岩盤浴をお休みしましょう。

採卵当日以外にも、胚移植を行った直後も体への負担が大きくなるため岩盤浴はお休みすることが望ましいと言えます。
岩盤浴は、不妊治療の期間中でも、特別な処置をするような日は避ける方が無難でしょう。

自身の体調を第一優先にしながら、上手に岩盤浴を取り入れていきましょう。

もちろん、病気や体調がすぐれないときはお休みすることが大切です。
岩盤浴をしてもよいタイミングがわからない場合は、主治医に相談してみましょう。

(まとめ)岩盤浴は不妊治療に効果があるの?

1.岩盤浴が不妊に効く医学的根拠はありませんが、さまざまなよい効果が期待できます

岩盤浴が不妊治療として直接的に結果をもたらすという医学的根拠はありません。

しかし体を温めたりリラックスできたりなど間接的なよい効果は期待できるとされています。
不妊治療をしているときに取り入れてみてもよいでしょう。

2.岩盤浴は不妊治療中の体質管理におすすめです

岩盤浴が不妊治療法として直接的に結び付く医学的な根拠はありません。

しかし体を内側から温めることは冷え体質の改善になるため、間接的に冷えからくる不妊体質に対してアプローチできると言えるでしょう。

3.岩盤浴をリラックス手段として利用する方もいます

岩盤浴はリラックス効果や代謝を高める効果も期待できます。

しかし過度に行うとかえって体の負担になってしまう可能性があります。
岩盤浴を取り入れる際は、頻度や1回の時間の長さなどに気を付けましょう。

4.採卵後や胚移植直後は岩盤浴は控えた方が無難です

岩盤浴は、採卵当日や胚移植当日など、体への負担が考えられるときは控える方が無難です。

岩盤浴をしてもよいか不安になる場合は、主治医に直接聞いてみると安心です。
自身の体調を最優先にし、適切なタイミングで岩盤浴を取り入れるようにしましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

詳しくはこちら

経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
お問い合わせ 0120-853-999
院長 小松保則医師