不妊治療に効果的な食べ物は健やかな身体作りをしてくれる食べ物です


不妊治療に効果的な食べ物であると考えられているものはいくつもありますが、これだけを食べ続けていれば大丈夫というような食べ物は存在しません。
不妊治療の成功率を上げる、つまり妊娠しやすい身体作りをするためには、健康的な身体を目指すことが大切です。

健康的な身体は栄養素の偏りがない、健全な食生活によって作り上げられます。
栄養バランスの整った食事を1日3食、きちんと取り続けることが不妊治療の成功率を高めるといえるでしょう。

いくら食生活を整えて食べ物に気をつけていても、寝不足・お酒・タバコなどの不摂生があると不妊治療の成功率は上がりづらくなります。
規則正しい生活習慣を心がけていきましょう。

不妊治療の成功率を上げる第一歩は食べ物に気をつけることです

不妊治療の成功率が高くなるような妊娠しやすい身体とは、健康的な身体のことを言います。
人間の身体は食べ物から作られていると言われるように、健康的な身体作りには規則正しい食生活を送ることが欠かせません。

たとえ不妊治療中であっても、外見を美しく保ちたいと願うのは女性であれば当然の心理であるかもしれません。
そのような思いから過剰なダイエットや不必要な減量を続けてしまうこともあるでしょう。

しかしそのような過度の負担がかかるダイエットによって、妊娠するために必要な女性ホルモンが不足してしまったり、冷えによって血流が悪くなったりすることから子宮や卵巣の機能が低下してしまうことがあります。

月経不順も起こりやすくなり、排卵日の特定が難しくなるほか、排卵そのものがされなくなってしまうことも考えられます。
食物アレルギーやそれを食べると消化不良を起こしてしまうといった理由でなければ、好き嫌いなくさまざまな食べ物から栄養素を補給することが妊娠しやすい身体を作ります。

とはいっても、あまりに栄養素ばかりを重視した食生活では、ストレスがたまってしまうこともあるでしょう。
ストレスがたまると、ホルモンバランスや生理周期の乱れを招きやすくなります。
時には適度に好きな食べ物も楽しみながら、少しずつ食生活を整えてみましょう。

妊娠を望む女性や妊娠初期の女性には葉酸の摂取が推奨されています


妊娠を望む女性や妊娠初期の女性が、積極的に摂った方がよいとされている栄養素が葉酸です。
葉酸は水溶性のビタミンでビタミンB群の一種であり、厚生労働省は葉酸の摂取について1日480μgを目安に摂取することを推奨しています。

葉酸にはさまざまなメリットがあると言われていますが、受胎する前後のいずれかのタイミングで葉酸を摂取すると、二分脊椎や無脳症など、神経管閉鎖障害の発生する確率が低くなることが判明しています。

神経管閉鎖障害とは、遺伝的要因から子宮内の赤ちゃんの脳や脊髄を構成する神経管に先天異常が起こり、二分脊椎症や無脳症などを発症するという障害です。
二分脊椎症の場合は、歩行障害・運動障害・性機能障害・排尿・排便障害・知的障害などが見られることがあり、成人になってから症状が出ることもあります。

また無脳症の場合は脳以外の臓器にほとんど異常は見られないものの、脳が形成されないことから流産や死産となってしまうケースがあります。

葉酸を多く含む食べ物を積極的に食べましょう

葉酸を含む食べ物は身近に数多くあるため、摂取することを心がけていれば葉酸不足になる可能性はそれほど高くありません。
葉酸を多く含む代表的な食べ物には、モロヘイヤ・枝豆・ホウレン草・イチゴ・バナナ・焼きのり・納豆・卵黄などがあります。

ほかにもワカメはコンブなどの海藻類にも葉酸が多く含まれているので、上手に調理して日々の食事から摂取するようにしましょう。
葉酸には水に溶けやすく加熱に弱いという特徴があるので、調理法を工夫する必要があります。

水にさらしたり、加熱したりしないで済むような調理法で、なるべく天然のままの葉酸を摂取できるようにするのが望ましいです。
不妊治療中は口にする食べ物に日々気を遣わねばなりません。

食生活についてのアドバイスが欲しい時は、不妊治療専門のクリニックに相談してみてください。

(まとめ)不妊治療に効果的な食べ物って?

1.不妊治療に効果的な食べ物は健やかな身体作りをしてくれる食べ物です

不妊治療の成功率を上げるためには、規則正しい生活習慣を続けることが大切です。

これだけを食べていれば大丈夫という食べ物は存在しません。
口にする食べ物の一つ一つの栄養素について考え、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

2.不妊治療の成功率を上げる第一歩は食べ物に気をつけることです

不妊治療の成功率を高めるには、規則正しい食生活を送ることが大切です。

過剰なダイエットなどはホルモンバランスや生理周期の乱れを招くので、3食しっかりと食べてさまざまな栄養素を食べ物から摂るようにしましょう。

3.妊娠を望む女性や妊娠初期の女性には葉酸の摂取が推奨されています

二分脊椎症や無脳症などを誘発する神経管閉鎖障害を防ぐ目的で、受胎前後の女性に対して葉酸を摂取することが推奨されています。

厚生労働省の見解では、1日あたり480μgの葉酸を摂取すると効果的であるとしています。

4.葉酸が多く含まれる食べ物を積極的に食べましょう

不妊治療の成功率を上げるために、葉酸が含まれる食べ物を積極的に食べるようにしましょう。

葉酸は加熱に弱く、水に溶ける性質があるため、調理する際には葉酸を失わないようなやり方で調理する必要があります。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師