不妊治療の期間は2年をめどに考えるのが一般的です


実際に不妊治療にかかる期間は、医師の考え方やカップルの状態によっても異なりますが、2年をめどにするとよいといわれています。
不妊治療は段階的に進んでいき、徐々に高度な治療へと進むと、2年くらいかかるためです。

人によってはタイミング法で妊娠する方もいますから、2年より早い時期で不妊治療が終了する方もいます。
治療を受ける場合は医師に相談しながら、計画的に進めていきましょう。

不妊治療は段階的に進んでいきます

不妊の原因を検査しても原因が特定できない場合もありえるため、一通り検査をしたら、タイミング法から始めていきます。
排卵日に卵子と精子が出会いやすいようタイミングを見ながら治療する方法です。

タイミング法は半年くらいをみながら、妊娠できるか確かめます。
次に試したいのが排卵誘発剤を使った方法で、それでもだめなら人工授精をする方法に切り替えます。

さらに妊娠しなければ、体外受精・顕微授精と高度なものに変更する必要があるでしょう。
それぞれの治療期間は5~6周期がめどとなり、妊娠しなければ次の段階に進むという感じです。

これらの治療を一通り進めていくと、2年くらいかかります。
最初の検査の段階で、複数の検査をしなければならず、1か月くらいかかると考えておきましょう。

女性の場合は排卵や卵管の状態を調べる必要があります。
基礎体温をつければ排卵があるか大体予想できますし、卵胞は超音波検査で確認することが可能です。

男性側に問題があると予想できる場合は、精子に受精能力があるか判断します。
検査は一度に行うことはできないため、妊娠しやすい状態か判断するには、1か月くらいかかると思っておいてください。

実際には検査ではわからないこともありますので、異常がない場合でも妊娠しない場合は、次の段階に進んでいきます。

年齢によっても不妊治療の期間は変わります


不妊治療を開始する年齢によっても、どの治療から始めるのか異なってきます。
そのため、女性が不妊治療を開始する年齢によっても、不妊治療が終了するまでの期間は変わってくるでしょう。

たとえば女性が35歳未満の場合は、段階的に進んでいく不妊治療を選択します。
最初にタイミング法を6か月試し、それでも妊娠できなければ排卵促進剤の使用・人工授精・体外受精というようにステップアップする方法です。

それぞれを6か月で区切っていき、妊娠しなければ次の段階に移るようにします。
女性が33歳なら最長で35歳ころに不妊治療が終了可能です。

女性の年齢が35歳~39歳までは、それぞれの期間を短縮していきます。
タイミング法を3か月、人工授精を3か月のように、それぞれの期間を短くしていきましょう。

35歳以上は妊娠する力が低下していく年齢で、それぞれの治療期間を短くしながら進めていく必要があります。
それぞれの治療期間が3か月だとすれば、1年ちょっとで不妊治療を終えるイメージです。

女性の年齢が40歳以上の場合は、タイミング法から進めていく余裕がなくなります。
卵子の数も残り少なくなっているため、体外受精から始めることを検討しましょう。
すべての周期で体外受精にトライしていく必要があります。

卵子の年齢で不妊治療を考える必要があります

不妊治療にかかる期間は、女性の年齢に影響されます。
卵子の年齢が上がるにつれて受精する可能性が低くなってしまうため、卵子年齢を考慮しながら、あと何年かけて不妊治療を進めていくのか決めていきましょう。

卵子の年齢は、実年齢に1歳足したものだといわれています。
最近の女性は見た目が若く、スキンケアや服装などの工夫で若々しく見せることは可能です。

しかし卵子は見えないところで年齢を重ねているもので、見た目だけで判断せず、実年齢で考えるようにしましょう。
卵子は一生のうちにできる数が決まっています。

胎児のころは600万個だったのが、出生後は200万個にまで減り、初潮をむかえるころは30万個に減るのです。
45歳になれば1,000個程度しか残っていないといわれています。

年齢を重ねればそれだけ卵子を消費してしまい、残りの卵子の数が減っていくため、1年でも早く不妊治療を開始する考え方が必要です。
50歳前後が閉経で、卵子の数は0個になってしまいます。

不妊治療の期間を何年かけるかは、卵子の数を逆算して考えるとわかりやすいでしょう。
1回の月経周期で約1,000個が減少し、1日に30~40個が減るともいわれるため、年齢に応じた期間を考えてみてください。

(まとめ)不妊治療にはどれぐらいの期間が必要なの?

1.不妊治療の期間は2年をめどに考えるのが一般的です

不妊治療のめどは2年くらいだといわれています。

治療が段階的に進んでいき高度な治療が必要となるころは、2年くらいのケースが多いためです。
これより早くに妊娠する方もいるため、ひとつの目安にしてください。

2.不妊治療は段階的に進んでいきます

不妊治療は検査に1か月くらいかかり、次にタイミング法から進んでいきます。

それぞれの治療は5~6周期がめどとなり、妊娠しなければ次の段階に移る治療法です。
すべての治療を進めていくと2年くらいかかります。

3.年齢によっても不妊治療の期間は変わります

女性の年齢が35歳未満の場合は、6か月ごとに段階的に治療を進めていきます。

35~39歳はそれぞれの治療期間を3か月にして、半分に減らしていきましょう。
40歳以上は最初から体外受精に進むことをおすすめします。

4.卵子の年齢で不妊治療を考える必要があります

卵子の年齢は、実年齢に1歳足したものだといわれています。

さらに年齢を重ねるごとに卵子の数は減っていくため、年齢に応じた不妊治療期間を考えるようにしましょう。
あと卵子が何個残っているかで期間が変わってきます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師