不妊症の方が整体を受けることで必ず妊娠できるとは限りません


不妊整体という名目で不妊症に悩む女性向けの施術がありますが、整体を受けると必ず妊娠に至るとは言い切れないのが実状です。
整体の本来の目的は骨格を矯正することによって、身体のバランスを整えていくことです。

整体を施すことによって女性ならではの冷え性・頭痛・生理不順などを改善する効果は期待できますが、必ず妊娠できるという医学的確証はありません。

不妊症の方向けの整体はあくまで女性特有の症状を改善することで、妊娠しやすい身体作りをサポートすることにあります。

骨盤の歪みが不妊症などの原因になると考えられています

整体が不妊症に効果があると言われる理由として、骨盤の歪みが不妊症の原因のひとつとなるという考え方があります。

身体の中心に位置する骨盤は、身体の土台としての役割を持っています。
そのため骨盤の歪みは背骨の歪みを招き、首や肩などの上半身だけでなく下半身にも影響を及ぼします。

骨盤に歪みが生じることで、さまざまな症状が現れると考えられています。

新陳代謝の低下

骨盤の歪みは内臓の動きを弱め、新陳代謝の低下を招きます。
新陳代謝が低下すると血液や水分の循環が悪くなるため、冷え性やむくみの原因となります。

肩こり、腰痛

骨盤が歪むと筋力の衰えから姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛になりやすくなります。
また骨盤が歪むことで坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛を起こすこともあります。

婦人科系疾患

骨盤は生理周期に合わせて開閉しますが、骨盤が歪んでいるとこの動作がスムーズに行われません。
周囲の筋肉が緊張して血流も滞り、生理痛・下腹部痛・腰痛・頭痛といった症状を招きます。

また骨盤の歪みによって子宮内膜がうまく排出できず、腹腔内に逆流して子宮内膜症を発症する恐れがあります。

不妊症

骨盤の歪みは血液の流れを悪くさせ、子宮や卵巣の機能を低下させることがあります。
血流が悪化すると冷え性になりやすく、子宮や卵巣の機能の低下はホルモンの分泌を妨げて不妊症に繋がります。

骨盤の歪みを防ぐために自分のクセを知りましょう


骨盤は日常的な動作のクセにより、悪い姿勢が習慣化することで少しずつ歪んでいきます。
女性は毎月の生理周期に合わせて緩んだり締まったりするため、男性よりも歪みが生じやすいのです。

いくら不妊整体を受けたとしても、骨盤の歪みを発生させている根本的な原因を解消しなければ、骨盤の歪みは改善されません。
普段の生活を見直し、骨盤の歪みを防止することから意識してみましょう。

日常生活でのクセ

無意識に利き手や利き足ばかりを使ってしまうと、骨盤を歪ませる原因となります。
脚を組んで座る、鞄をいつも同じ方の肩や腕にかけるといった動作は、骨盤の歪みを進行させてしまいます。

座った時は足を組まない、鞄を持つ手を時々替えるといった意識的な行動が必要となります。

運動不足

運動不足の身体は筋肉が発達しないため、体重をうまく支えられずに猫背などの不自然な姿勢になりやすいです。

また肩や首のこりが解消しにくく、背骨にも歪みが出てきます。
まずは気軽に取り組める散歩やウォーキングなど、軽い運動から取り組んでみましょう。

骨盤を緩めるストレッチでストレスを解消しましょう

整体が不妊症に有効なのかという点について、ここまでお話ししてきました。

いわゆる不妊整体は劇的に妊娠率を高めるものではなく、不妊症の原因となり得る芽をひとつずつ摘んでいくような、地道な施術であると言えます。

不妊症の治療は女性の年齢によっても結果に違いが出ることも多く、妊娠を望むのであれば早い段階で不妊症専門のクリニックで治療を受けることが必要です。

とはいえ骨盤を整えることは、健康を維持していく上で女性の身体にとって大切なことです。

最後に自宅で実施できる簡単なストレッチについてご紹介しますので、不妊治療中のストレス解消に役立ててください。

骨盤を緩めるストレッチ

仰向けになった状態で足を腰幅に開き、外くるぶしを床に着けるイメージで足を外側に開きます。

足の甲を脛に向かって反らし、そのままの状態で大きく息を吸い、足の形をキープしたまま足を上げます。
息を吸いきったらかかとを床に下ろし、ゆっくりと深呼吸をします。

(まとめ)不妊症でも整体を受けると妊娠できるの?

1.不妊症の方が整体を受けることで必ず妊娠できるとは限りません

不妊症の方向けの不妊整体は、施術を受けても必ず妊娠できるとは限りません。

整体の本来の目的である身体の歪みを矯正することで、女性特有の症状を改善する役割を果たします。

2.骨盤の歪みが不妊症などの原因になると考えられています

整体が不妊に効果があると言われるのは、骨盤の歪みが不妊症の原因のひとつとなるという考えからです。

骨盤に歪みが生じると不妊症だけでなく、さまざまな婦人科系疾患や肩こり、腰痛などを引き起こすとされています。

3.骨盤の歪みを防ぐために自分のクセを知りましょう

日常的な動作のクセにより、悪い姿勢が習慣化することで骨盤に歪みが生じてきます。

不妊整体を受けても骨盤の歪みを発生させている根本的な原因を解消しない限り、骨盤の歪みは改善されません。
自分の悪いクセを知り、意識して改善していくことが大切です。

4.骨盤を緩めるストレッチでストレスを解消しましょう

不妊症の治療は女性の年齢によって結果に違いが出るため、早い段階で不妊症専門のクリニックで治療を受けることが重要です。

ストレス解消の手段として、骨盤を緩めるストレッチを行うのもよいでしょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師