不妊症の場合に欠乏している栄養素には鉄や亜鉛などがあります


不妊症の方には、女性の「鉄欠乏」と男性の「亜鉛欠乏」が多くみられるといわれています。
貧血症状がでるほどではなく健康に問題がない範囲の欠乏状態なので、自覚症状がない場合がほとんどです。

また「タンパク質」は男女ともに欠乏状態となっていることが多いようです。
必要な栄養素をしっかりとって健康な身体になることで不妊症の改善が期待できます。

女性と男性では不足しがちな栄養素が異なります

不妊症の女性に欠乏している栄養素は鉄の場合が多いといわれています。
鉄は子宮内膜の正常な代謝を促す働きをするため、鉄を摂取することで子宮が受精卵を着床しやすいよう良好な状態に近づきます。

また造血作用があり、貧血の防止に役立つビタミンB郡の1つの葉酸も、子宮内膜を強化する働きがあり、受精卵の着床を助けるといわれています。

葉酸は妊娠の1ヶ月以上前から摂取するようにしておくと、胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎)という先天的な障害が発生するリスクを減らす働きも期待できます。

男性は亜鉛が不足していると男性ホルモン(テストステロン)が順調に生成されなくなるといわれています。

亜鉛を積極的に摂取することにより男性ホルモンの働きで生殖機能の働きが促進されることや、精子の量が増えて質が高くなることが期待できます。

さらに亜鉛は女性の場合にも女性ホルモンを生成する働きがある重要なミネラルです。
女性の亜鉛不足は、生理不順など女性ホルモンの不足によるさまざまな問題が生じる原因にもなるので、不足しないよう気をつけましょう。

男女ともに不妊症の改善に必要な栄養素にはタンパク質などがあります


「タンパク質欠乏」の状態は男性女性ともに不妊症になりやすいともいわれています。
タンパク質は筋肉や内臓、皮膚など身体の細胞をつくる材料になる栄養素です。

タンパク質の摂取で新しい細胞がつくられ新陳代謝が促されることで、健康な身体づくりに役立ち、良質な卵子や精子がつくられることにも繋がります。

またタンパク質は血液の元にもなっているため、不足すると貧血にもなりやすくなります。
貧血による生理不順は妊娠するためにも避けたい症状なので、女性は鉄分とタンパク質をしっかりと摂るようにしたほうがいいでしょう。

タンパク質は20種類のアミノ酸からなり、不足しがちなアミノ酸は食事などで補う必要があります。
アミノ酸のなかでもアルギニンには成長ホルモンの分泌を促す働きや筋肉を強くする働き、免疫力をアップさせる、また精子を形成する働きなどもあるため、男性にも大切な栄養素です。

そして体内で生成されない必須アミノ酸であるメチオニンやリジンも、タンパク質の生成に必要となる大切な栄養素です。

栄養素の摂取には食事のほかにサプリメントもおすすめです

妊娠しやすい健康な身体づくりのためには毎日栄養バランスのよい食事をとることが大切といえます。
なかなか1日の食事だけでは摂取することが難しい栄養素は、サプリメントで補うことができます。

身体を作る材料となる良質なタンパク質を摂るためには、植物性タンパク質を含んでいる大豆製品に、リジンが多く含まれる乳製品や鶏肉、メチオニンが多く含まれる肉・魚・乳製品・卵などを合わせて摂取することが望ましいといわれています。

また摂取しておきたいアルギニンを含む食品には、ゼラチンや湯葉・大豆製品や鶏肉・豚肉・落花生などがあります。

妊娠前から早めに摂取しておきたい葉酸は、レバーや納豆・ほうれん草などの野菜・マンゴーやライチ・イチゴなどの果物・ナッツや牛乳まで、たくさんの食べ物に含まれている栄養素ですが、実は食品からだとあまり吸収されないという心配があります。

葉酸はサプリメントで摂取するほうが効率よく吸収されるといわれているので、サプリメントの併用もおすすめといえます。

鉄はひじきや青海苔・アサリ・レバーなどに多く含まれていますが、サプリメントでは摂取オーバーによる過剰症になる可能性もあるので、医師へ相談したほうがいいでしょう。

亜鉛も不足しやすい栄養素ですが、食品添加物が吸収を妨げるためできるだけインスタント食品などは控えて食事に気をつけましょう。

(まとめ)不妊症の改善におすすめの栄養素は?

1.不妊症の場合に欠乏している栄養素には鉄や亜鉛などがあります

不妊症の場合に多くみられる栄養素の欠乏状態は、女性の「鉄欠乏」と男性の「亜鉛欠乏」があります。

また男性女性ともに「タンパク質」が欠乏している状態の方が多いといわれています。

2.女性と男性では不足しがちな栄養素が異なります

不妊症の女性は鉄や葉酸が欠乏していることが多いといわれています。

どちらも栄養素も子宮内膜の状態を改善することが期待できます。
男性は亜鉛の不足により男性ホルモンの生成が不足して不妊症の原因になるともいわれています。

3.男女ともに不妊症の改善に必要な栄養素にはタンパク質などがあります

タンパク質の欠乏は男性女性どちらでも不妊症の原因になりやすいといわれています。

タンパク質は筋肉や内臓・血液などの細胞をつくる材料になる栄養素で、不足すると良質な卵子や精子の生成が難しくなります。

4.栄養素の摂取には食事のほかにサプリメントもおすすめです

妊娠しやすい健康な身体づくりのためには、良質なタンパク質を含む大豆製品や肉・魚をバランスよく摂ることが望ましいといわれます。

不足しがちなミネラル類はサプリで補充することもできます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師