エストロゲンの分泌量が不足すると不妊症になるリスクがあります


エストロゲンは卵胞を成熟させたり、子宮内膜に厚みを持たせたり、乳腺の発達を促すなど妊娠しやすい環境を整えるためには欠かせない女性ホルモンの一つです。

加齢やストレスによるホルモンバランスの乱れなどでエストロゲンの分泌量が減ると、体が妊娠しにくい状態へと陥り不妊症を招くリスクがあります。

生活習慣や食生活の改善で、エストロゲンの分泌を促すこともできるとされていますが、できる限り早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。

エストロゲンは女性の体を妊娠、出産しやすい環境に整える重要な役割を担っています

エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれる、女性ホルモンの一種です。
脳の下垂体から分泌され、卵巣の中の卵胞を成長させて卵胞刺激ホルモンがまず分泌されます。

その後、卵胞からエストロゲンが分泌され、卵胞の成熟を促します。
さらに受精卵が着床しやすい環境を整えるため、もう一つの女性ホルモンプロゲステロンと共に子宮内膜を分厚くしていきます。

他にも、精子が子宮内に入りこみやすいように頸管粘液を分泌させる、子宮を大きくして胎児の成長を促す、乳腺を発達させるなど妊娠に深く関係する役割を担っています。

そのため、エストロゲンの分泌量が不足すると、卵胞が成熟しないで、卵子の質が低下する、受精や着床が上手くいかない、妊娠が継続しづらい状態となり、不妊症を招くリスクが高まります。

エストロゲンは9歳頃から分泌が始まり、その後分泌量は増えますが30代後半以降は急激に分泌量が減ってしまいます。

ムリなダイエットやストレス、不規則な生活や卵巣、子宮といった生殖器の疾患などが原因で、年齢が若くても分泌量が減ることもあります。

エストロゲンの働きを高めるには、生活習慣や食事の改善が必要です


不妊症にもつながるエストロゲン不足を改善し、妊娠しやすい体を作るには規則正しい生活が大事です。

睡眠不足や冷えはホルモンバランスを乱す原因となるので、質のよい眠りを得るために睡眠環境を整えたり、湯船に浸かったり夏でも靴下をはくなどとくに下半身を冷やさないような工夫が大事です。

またストレスを溜めないように気分転換したり、血流を促す効果も期待できるスポーツで思いっきり体を動かしたりするなどして発散させましょう。

そして食事内容や量なども見直し、エストロゲン分泌を促すような食品を取り入れていきましょう。
エストロゲンと似たような働きがある大豆イソフラボンは、納豆などの大豆製品に含まれます。

ホルモンバランスを整えるビタミンEは、かぼちゃやアーモンドに、エストロゲンの分泌を促すビタミンB6はサンマやカツオ、バナナなどにそれぞれ含有しています。

そしてタバコや過度の飲酒は血管を収縮させて血の巡りを悪くし、冷えを招いてホルモンバランスを乱してしまうので、タバコはやめてアルコールも控えるようにしましょう。

日常生活で不妊を改善できない場合は早めに専門のクリニックを受診しましょう

生活習慣や食生活を改善しても、なかなか効果が見られない場合は、早めに不妊専門のクリニックを受診しましょう。
クリニックでは、エストロゲンなどホルモンの分泌量やバランス・卵巣機能の状態や、子宮や卵管の形態異常など不妊に関する詳しい検査が行われます。

その結果として不妊の原因を突き止めることができれば、適した治療法を医師と相談しながら進めていきます。

エストロゲンとプロゲステロンの不足分を補ったり、ホルモンバランスを整えたりするために、ホルモン剤の投与を行うホルモン補充療法を始め、漢方薬やサプリメントの服用など様々な治療法があります。

さらに不妊検査で婦人科系疾患が見つかった場合は、薬物療法や手術などで完治を目指すことになります。
早めに不妊の原因がわかれば、それだけ治療にも早く取り掛かることができ、妊娠しやすい体作りも進みます。

年齢と共に妊娠の可能性も変わってくるため、できる限り早めに専門医に相談するのが望ましいと言えます。

(まとめ)エストロゲンと不妊症の関係とは?

1.エストロゲンの分泌量が不足すると不妊症になるリスクがあります

エストロゲンは卵胞の成長を促すなど、女性の体を妊娠、出産に適した環境に整えるための女性ホルモンの一つです。

分泌量が不足すると、生殖機能が低下するので不妊症になる可能性があるとされています。

2.エストロゲンは女性の体を妊娠、出産しやすい環境に整える重要な役割を担っています

エストロゲンは、卵胞の成熟や受精、受精卵の着床や妊娠の継続をサポートするのに欠かせない女性ホルモンです。

年齢と共に自然に分泌量は減りますが、婦人科系疾患の影響やストレス、無理なダイエットなどでも分泌不足となる場合があります。

3.エストロゲンの働きを高めるには、生活習慣や食事の改善が必要です

エストロゲンの分泌を促すためには、質の良い睡眠やストレスの解消など規則正しい生活が基本となります。

さらにエストロゲンと似た作用をもつ大豆イソフラボンや、ホルモンバランスを整えるビタミン類などを含む食品をバランスよく摂取することも大事です。

4.日常生活で不妊を改善できない場合は早めに専門のクリニックを受診しましょう

生活習慣の改善などで変化が見られない場合は、できる限り早めに不妊専門のクリニックを受診し、検査してもらうことをおすすめします。

早期に不妊原因が分かれば、治療も進めやすく妊娠できる可能性が高まるからです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師