無月経が妊娠しにくい原因になる場合はあります


無月経には、生まれつきの子宮や卵巣の機能障害などにより18歳まで初潮が起こらない原発的無月経と、3ヶ月以上月経が来ない続発的無月経に分けられます。

女性ホルモンが正常に分泌されておらず、ホルモンバランスが大きく乱れていることが無月経を招いている場合も多いとされています。

そうなると、卵子が育たず排卵も正常に起こらない可能性が高く、妊娠しにくい要因になると言われています。

無月経だと排卵もない可能性が高く妊娠しにくくなるとされています

毎月来ていた月経が来なくなる状態は、無月経と呼ばれます。
無月経は、原発性無月経と続発性無月経の2つに分けられます。

個人差はありますが、一般的に初潮は12歳前後に起こります。
しかし18歳を迎えても起こらない状態が原発性無月経です。

一方、初潮を迎えてから月経があったのに何らかの原因で急に月経がなくなり、3ヶ月以上起こらない場合を続発性無月経と呼びます。

そもそも、女性の身体には赤ちゃんを作るための卵胞が生まれつきあり、卵胞が成熟して排出される排卵が起こります。

その後で赤ちゃんを育てるために子宮内膜が分厚くなりますが、妊娠しなかった場合は古い内膜が不要となり、溶けて血液と一緒に外に排出されるというのが月経のメカニズムになります。

月経は女性ホルモンによりコントロールされているので、無月経であってもホルモン分泌が正常であれば排卵が起きている可能性はあります。

排卵があれば、無月経であっても妊娠する可能性はゼロではありませんが、無月経を招く原因によっては、妊娠しにくくなるとも言えるでしょう。

無月経には先天的な要因の他にダイエットや病気などが原因の一つとなります


原発性無月経は、先天的な要因が関係しており、生まれつきの子宮や卵巣の奇形や膣欠損、染色体異常などがあげられます。

ホルモン分泌は正常であっても、子宮がなかったり、剥がれ落ちた子宮内膜が流れ出る経路がなかったりすれば、無月経となってしまいます。

また処女膜閉鎖の場合も、月経血が流れないので生理痛があっても実際に血液が流れ出ることはありません。

月経は女性の身体の二次性徴の一つとされているので、初潮が起こらなければ乳房の膨らみや陰毛の発毛なども見られない場合が多いとされています。

一方で続発性無月経は、強いストレスを長期間受けることや、過激なダイエットによる体重の急減、過度の運動や過食、拒食などが要因とされています。

さらに下垂体や子宮、卵巣の機能低下を招く子宮内膜に細菌が感染し、炎症を起こす子宮内膜症やシーハン症候群などの病気も原因の一つだと考えられています。

また子宮や卵巣などの摘出手術や放射線治療などの影響により、無月経が起こることもあると考えられています。

無月経でも治療次第で妊娠できる可能性は高まります

いずれにしても無月経状態が長く続くと、卵巣機能が衰えてしまい更に妊娠しにくい状態を招くリスクは高まります。

原発的無月経は、場合によっては排卵を促すホルモン剤投与などを行う治療により、将来妊娠する可能性は残されています。

続発的無月経の場合は、無月経となった原因を突き止めてそれに応じた治療を行うことが大事です。

子宮内膜症などの病気による無月経は、薬の投与や、場合によって手術などの治療を行い、症状を抑え、病状を改善させる必要があります。

ストレスや過激なダイエットが原因の場合は、漢方薬やホルモン剤などを投与して女性ホルモンのバランスを整えます。

またお風呂にゆっくり浸かるなどリフレッシュして、ストレスがあまり溜まらない生活を心掛ける、食生活を見直して適正な体重に戻すといった生活習慣の改善も必要になります。

月経がないと楽でいいと考える方もいるかもしれませんが、無月経が続くと女性ホルモンバラスが乱れて妊娠しにくくなるリスクが高まります。

さらに女性ホルモンはカルシウムが溶け出すのを抑える作用があるので、骨がもろくなるといった弊害も招きます。
月経がこない場合は、3ヶ月以上と言わず早めに婦人科を受診しましょう。

(まとめ)無月経が続くと妊娠しにくい原因になるって本当?

1.無月経が妊娠しにくい原因になる場合はあります

無月経には生殖機能の先天的異常で初潮が起きない場合と、何らかの原因で今まで起きていた月経がストップしてしまう場合に分けられます。

ホルモン分泌の異常が無月経の原因となると、卵子の成熟や排卵が上手くいかなくなり、不妊となる可能性が高まります。

2.無月経だと排卵もない可能性が高く妊娠しにくくなるとされています

無月経は、先天的原因による原発性無月経と、何らかの原因で3ヶ月以上月経が来ない続発性無月経に分けられます。

無月経でホルモン分泌に異常がある場合は、排卵が起きていない可能性も高く、不妊になりやすいとされています。

3.無月経には先天的な要因の他にダイエットや病気などが原因の一つとなります

原発的無月経は生まれつきの子宮や卵巣の奇形、処女膜閉鎖などが原因となります。

続発性無月経は、無理なダイエットやストレス、子宮や卵巣の病気やそのための治療などにより引き起こされます。

4.無月経でも治療によって妊娠できる可能性は高まります

原発的無月経であっても、ホルモン剤の投与により排卵を起こせれば、将来的な妊娠が可能となる場合もあります。

また続発性無月経の場合無月経となる原因を突き止め、原因に応じた治療や生活習慣の改善などにより、妊娠も十分望めるとされています。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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院長 小松保則医師