妊娠しにくいとも言われる頭痛薬ですが、一方で不妊治療に使われることがあります


頭痛薬を飲むと妊娠しにくいと言われるのは、頭痛薬の影響で身体に必要な炎症までも抑えてしまうからです。
女性には月経・排卵・着床といった妊娠するために必要な身体の働きがありますが、これらは体内の炎症によるものです。

そのため、頭痛薬の作用で炎症を封じ込めてしまうことで、妊娠しにくくなるという指摘があります。
しかしながら頭痛薬の作用は悪いものばかりではありません。

不育症(赤ちゃんがお腹の中で育ちにくい症状)の治療に小児用解熱鎮痛剤が使われたり、子宮内膜症の痛みを抑えるためにロキソニンなどの頭痛薬が使われたりすることがあります。

頭痛薬が頭痛を招くことがあります

不育症などの治療で使われることもある頭痛薬ですが、飲みすぎると身体にさまざまな影響を及ぼします。

頭痛薬の長期連用によりさらに頭痛を招いたり、悪化したりすることがありますが、これを薬物乱用頭痛と言います。

頭痛で悩んでいらっしゃる女性はとても多く、下記の項目に当てはまる方は薬物乱用頭痛の疑いがあります。

  • 月に15日以上頭痛があり、頭痛薬を月に10日以上服用している
  • 起床時から頭痛がする
  • 以前は効果のあった頭痛薬が効かない
  • 頭痛薬を服用しても頭痛が以前よりひどいと感じる
  • 痛み方、痛む場所が変化する
  • 月に数回、片頭痛を起こしたことがある

頭痛を繰り返し経験していると、予防的な意味合いで頭痛薬を服用してしまうことがあります。
次第に飲む頻度や量が増えることになるので脳が痛みに敏感になり、頭痛を起こす回数が増えます。

頭痛薬の効果もだんだんと感じられなくなるので、頭痛薬を飲み続けるという悪循環に陥ってしまうことになります。

不妊治療中は時には気持ちが落ち込み、気分転換が上手くいかないこともあるかもしれませんが、そうした心的負担が頭痛を招くこともあります。

ストレスが不妊の原因となることもあるので、頭痛を治すことも不妊治療にとっては大切なことです。
もし普段から頭痛に悩むようであればクリニックに相談してみましょう。

頭痛の種類によって痛み方が違います


頭痛には痛み方の違いによって大きく3つに分けられ、痛みのメカニズムもそれぞれ違ってきます。
頭痛に悩んでいらっしゃる方は、ご自分がどのタイプの頭痛なのかをまず見極めてみましょう。

緊張型頭痛

長時間のパソコンやスマートフォンの使用によって頭から肩にかけて筋肉が緊張し、血流が滞ることで起こります。

筋肉に蓄積された乳酸などの疲労物質が神経を刺激し、頭を絞めつけるような鈍い痛みを伴います。
首のこりが原因とも言われ、首筋の筋肉が弱い方ほど頭痛になりやすいと言われています。

またストレスが緊張性頭痛を引き起こすこともあり、精神的に緊張状態が続くと脳の痛みをコントロールする部分が機能しづらくなり、頭痛となって表れます。

片頭痛

片頭痛は頭の片側もしくは両側が脈打つように痛みます。
頭部の血管が拡張したり、何らかの理由によって三叉神経が刺激されたりすると、時に仕事や家事が手につかないほどの痛みとなります。

緊張型頭痛と片頭痛を併発する場合もあります。

群発頭痛

年に数回から数年に1回くらいの頻度で起こり、一度発症すると1~2ヶ月の間ほとんど毎日痛みが続きます。
片目の奥が痛むことが多く、その痛みはとても激しいものです。

頭痛の種類によって服用する薬の種類も変わってきます。
不妊治療中に使われる薬との飲み合わせもありますので、自己診断で頭痛薬を服用せず、必ずクリニックの指示を仰ぎましょう。

頭痛薬に頼らずに痛みを緩和しましょう

頭が痛くなるとつい頭痛薬に手を伸ばしたくなりますが、頭痛薬にはあくまでも一時的に痛みを取り去るものなので、頭痛を治すための解決策とはなりません。

頭痛薬に頼らない方法を実践することで、妊娠に至るための土台作りを始めてみましょう。

適度な運動をする

心身のストレスが頭痛を悪化させます。
ムリをしない範囲で軽い運動や散歩などをしてみましょう。

気分がリフレッシュすることで、頭痛が和らぐことがあります。

患部を冷やす

血管の拡張が原因の片頭痛の場合は、痛むところを冷やしながらしばらく横になって様子を見ましょう。

片頭痛は身体を温めると悪化しやすくなるので、長風呂は避けてシャワー程度にしましょう。

患部を温める

肩こりや血行不良による緊張型頭痛の場合は、首筋や肩回りを温めましょう。
熱すぎないお風呂にゆっくり浸かることもおすすめです。

(まとめ)頭痛薬を飲むと妊娠しにくいって本当なの?

1.妊娠しにくいとも言われる頭痛薬ですが、一方で不妊治療に使われることがあります

頭痛薬を飲むと妊娠しにくい言われるのは、女性が妊娠するために必要な体内の炎症(月経、排卵、着床)までも抑えてしまうからです。

頭痛薬は不妊治療の一環で使用され、不育症や子宮内膜症の治療で処方されることがあります。

2.頭痛薬が頭痛を招くことがあります

頭痛薬は長期間飲み続けることによって、薬物乱用頭痛を誘発することがあります。

頭痛薬を月に10日以上服用している、朝から頭が痛い、頭痛薬が効きづらくなってきたなどに当てはまるのであれば、薬物乱用頭痛の疑いがあります。

3.頭痛の種類によって痛み方が違います

頭痛には主に、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の3つに分かれ、緊張型頭痛と片頭痛を併発することもあります。

もっとも痛みが強いのが群発頭痛であり、転げ回るほどの痛みを生じます。

4.頭痛薬に頼らずに痛みを緩和しましょう

頭痛になると頭痛薬を飲みたくなるかもしれませんが、頭痛薬は対処療法ですので一時的な痛みの緩和に過ぎません。

頭痛薬に頼らず運動や適切な対処法を取ることで、頭痛による痛みを軽減しましょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師