生理周期が40日の場合、ホルモンバランスやその他の原因で妊娠しにくい場合があります


生理周期は25日~38日であるのが一般的とされています。
39日以上の場合は稀発月経といい、ホルモンバランスの乱れや、下垂体の機能の異常や卵巣の異常、甲状腺機能亢進症・低下症などが原因として考えられます。

稀発月経を放置していると妊娠しにくい場合もありますが、排卵があれば、治療を行うことで妊娠できる可能性もあるでしょう。

稀発月経はホルモンバランスや卵巣機能の異常などが原因と考えられます

一般的に生理周期は25~38日が正常の範囲だとされ、それ以外は月経不順と呼ばれます。
さらに生理周期が40日の場合は「稀発月経」と呼ばれる状態になるのです。

生理周期が乱れる原因は、ストレスや過度なダイエットにより自律神経が乱れ、ホルモンのバランスが崩れることが挙げられます。

他にも、脳の視床下部や脳下垂体、卵巣に異常がみられるとホルモンが上手く分泌されない場合があります。

検査の結果、甲状腺機能亢進症・低下症が見つかることもあります。
これは甲状腺ホルモンが卵胞の成長に影響を与えているためです。

いずれにしても、治療を行うことで、ホルモンのバランスが整い、月経周期が正常になることもよくあります。

稀発月経の場合に妊娠しにくいというのは、受精のタイミングが少ないことも言えるでしょう。
きちんと排卵している場合、タイミングによっては自然妊娠するケースもあります。

排卵しているかどうかを確認するには、基礎体温をつけることが有効な手段ですから、まずは排卵しているかを知るために、基礎体温をつけることから初めてみてはいかがでしょう。

稀発月経の治療はピルや漢方薬、排卵誘発剤で治療を行うことがあります


稀発月経は治療を行う必要がある場合とそうでない場合があります。
排卵があり、その他に特別な異常が見られない場合で、女性の年齢も比較的若い場合は、症状として排卵周期が長いだけだと判断し、自然妊娠を待つケースもあります。

また排卵をしていない場合でも、妊娠を望んでいない場合で甲状腺機能亢進症・低下症も見られない場合は、治療をする必要がないとも言えます。

月経周期を整えるための治療として、漢方薬を用いてホルモンバランスを整えることや、低用量ピルで月経が定期的に起こるように促すことがあります。

低用量ピルは、経口避妊薬として有名ですが、ホルモン剤なので避妊以外にも不妊治療では治療薬として幅広く使用されています。

治療を行い妊娠を望む場合には、クロミフェンやFSH製剤やhMG製剤といった排卵誘発剤を用いることもあります。
薬には効果もあれば副作用もあります。

治療を行うかどうかや、治療の方法などは医師ときちんと話し合って、納得のいく方法を選ぶことが大切です。
不安なことがある場合は、医師に尋ねてみましょう。

ホルモンバランスを整えるために、自分でできることから始めましょう

ホルモンバランスの乱れは、生活習慣の乱れとも大きな関わりがあります。
生活習慣が乱れると自律神経が乱れてしまい、正常にホルモンが分泌されない場合があります。

少しでも状態を改善するためにも、生活習慣を見直してみましょう。
ホルモンバランスを乱す原因はさまざまですが、まずはバランスよい食生活と規則正しい生活という基本的なことをできるようになりたいものです。

過度なダイエットは体のさまざまな機能を低下させるほか、ストレスなど精神的なダメージも大きいものです。
ムリなダイエットはやめて、暴飲暴食やアルコールの摂りすぎなどにも気をつけましょう。

疲れやストレスを溜めないように、リラックスできる時間を持つようにすることや、適度な運動で体を動かすことをおすすめします。

十分な睡眠時間を設けることや睡眠の質の向上は、心身の疲れを癒やしてくれるため大切です。
いつ妊娠してもよいように、体を冷やしすぎないように注意することや、母子のためにも禁煙することも大切です。

(まとめ)生理周期が40日の場合妊娠しにくいって本当?

1.生理周期が40日の場合、ホルモンバランスやその他の原因で妊娠しにくい場合があります

生理周期が40日と一般よりも長めの場合は、稀発月経と呼ばれホルモンのバランスの乱れや卵巣機能の異常などが考えられます。

正しい治療を行うことで妊娠できる可能性もあるため、医療機関で検査することをおすすめします。

2.稀発月経はホルモンバランスや卵巣機能の異常などが原因と考えられます

揮発月経はホルモンバランスの乱れや、視床下部や脳下垂体、卵巣の異常が原因として考えられます。

治療を行うことで妊娠できる可能性もあるため、医療機関で検査を受けてみましょう。
排卵の有無は、基礎体温をつけることで調べることもできます。

3.稀発月経の治療はピルや漢方薬、排卵誘発剤で治療を行うことがあります

稀発月経は、排卵の有無や妊娠を望んでいるかどうかによって、治療が必要な場合とそうでない場合があります。

治療を行う場合は、漢方薬やピル、排卵誘発剤を用いるのが一般的です。
治療については医師と話し合い、納得のいく方法を選びましょう。

4.ホルモンバランスを整えるために、自分でできることから始めましょう

生活習慣の乱れは自律神経の乱れに直結し、ホルモンの分泌に影響を与えることがあります。

ホルモンバランスを整えるためにも、生活習慣を見直し、規則正しい生活やバランスの取れた食事、十分な睡眠といった基本的なことをきちんと行えるように努めましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
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院長 小松保則医師