不妊治療は簡単な治療で済む30歳からがおすすめです


不妊治療を行うのであれば、治療が簡単なうちに開始できる30歳からがおすすめです。
40歳になると多くの不妊治療で高度生殖医療を取り入れたものとなり、金銭的にも身体的にも負担は大きくなってしまう場合があります。

30歳であれば、タイミング法や体外受精を試すことができるため、不妊治療によるさまざまな負担は軽くなるでしょう。
不妊治療は早期からの着手が大切です。

不妊治療は早期からはじめることが大切と言えます

30歳から不妊治療を開始するとよいのは、できるだけ妊娠率が高いうちに治療を始めることができるからです。
不妊治療は20年前と比べ格段に進化しましたが、それでも年齢を重ねた人が妊娠できるのは限度があります。

30代前半と比べて30代後半は、出産率が低くなってしまう恐れがあるのです。
不妊治療で体外受精をした場合、30代前半では33~36%の妊娠率があるのに対し、30代後半になると24~33%に低下します。

さらに注目したいのが出産率です。
30代前半では16~20%ですが、30代後半になると10~16%になります。
30代で不妊治療をするなら、不妊治療の成功率だけを見るのではなく、出生率にも注目する必要があります。

なぜなら30代後半になると妊娠しても出産まで至らないケースが増えてくるからです。
30代後半になれば、不妊治療で成功したとしても、10人中1~2人の割合でしか出産できないことになります。

若い頃と比べて割合が下がってしまうため、不妊治療はできるだけ早いうちに開始するのがよいのです。
30代後半や40代になってから不妊治療を開始しても、治療の回数が増えてしまう可能性があるでしょう。

だからこそ不妊治療は早めのタイミングから始める必要があると言えます。

産婦人科医が考える妊娠に適した時期は20代~30代前半です


20代の妊娠率は前半も後半もそれほど変わりがないのですが、妊娠中の合併症リスクを考えると、20代後半がもっとも妊娠に適しているといわれています。

20代前半は後半と比べて合併症の割合が多く、20代後半が妊娠にもっとも適した時期だといえるでしょう。
逆にピークをすぎると今度は、流産・妊娠高血圧症候群・前置胎盤などのリスクが増えやすくなります。

30歳以降は年齢を重ねるごとに先天異常や、ダウン症発症リスクも考えておく必要があるでしょう。
出産や子育てには体力も必要ですから、早い年齢で出産するのが適しているといえます。

産婦人科医が考える妊娠にするとよい時期とは、20代~30代前半までです。
35歳をすぎると高齢出産となるのも、ちゃんとした理由があります。

医学が進歩して不妊治療で出産できるケースは増えていますが、女性の閉経は今でもそれほど変わりがないからです。

これから自然妊娠と考えているなら、何人子供が必要かによって、開始年齢も変わってくるでしょう。
3人の子供が欲しいなら20代中ごろから、2人欲しいなら20代後半から、1人欲しいなら30代前半の開始がおすすめです。

不妊治療の場合でも、3人なら20代後半・2人なら30代前半・1人なら30代中ごろに開始するのがよいといえます。

30歳での出産は長生きという報告もあります

30歳で妊娠、出産することは、寿命に関してもメリットがあると考えられています。
女性が長生きする秘訣はいろいろありますが、出産の年齢と寿命との関連性があるとされているようです。

海外での研究では、20歳で出産した女性よりも、30歳で出産した女性のほうが長生きする傾向があるというデータがあります。
30代で出産すると長生きすると考えられるのは、妊娠により自分の体に気遣うようになったとされています。

またはもともと体の老化が遅いからこそ、年齢を重ねても妊娠にいたることができたとも考えられるでしょう。

さらに高齢出産の家庭で生まれてきた子供は、20歳の母親から生まれてきた子供に比べ、不慮の事故による怪我や入院が少ないことがわかっています。

子供の言語能力の発達や、情緒的発達にも影響を及ぼしている可能性もあります。
年齢を重ねた母親は子育てに意欲的な傾向が高く、親と子の関わりが深いため、健康面や精神面にも影響を与えると考えられます。

30代や40代になれば社会的経験を重ねているため、親自身もゆとりをもって子育てができるようになるでしょう。

(まとめ)不妊治療は30歳からはじめたほうがよいのですか?

1.不妊治療は簡単な治療で済む30歳からがおすすめです

不妊治療は早期からの着手がとても大切です。

30歳のうちに利用を開始することができれば、金銭的にも身体的にも負担は軽くすることが出来ると言えるでしょう。
簡単な治療方法から始められるため、30歳からの不妊治療がおすすめです。

2.不妊治療は早期からはじめることが大切と言えます

不妊治療で成功しても、年齢を重ねるごとに出産まで至らなくなる割合が増えます。

30代前半の不妊治療での出産率は16~20%ですが、30代後半になれば10~16%です。
年齢を重ねれば重ねるほど、出産率が低いということは知っておくとよいでしょう。

3.産婦人科医が考える妊娠に適した時期は20代~30代前半です

妊娠中の合併症リスクを考えると、20代後半の妊娠が適しているといえます。

産婦人科医が考える妊娠の適齢期は、20代~30代前半です。
あと何人子供が欲しいかによっても、不妊治療で開始する年齢がわかるでしょう。

4.30歳での出産は長生きという報告もあります

30歳からの妊娠を考えている方は、30歳での出産は長生きする可能性があることを覚えておきましょう。

高齢出産になる場合は、子供の健康面や精神面にもよい効果をもたらす可能性もあります。
30歳からの妊娠はプラスの面もあるのです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師