20代で不妊治療をはじめた割合は30%以上です


20代で不妊症になっている人の割合を明確に示したデータはありませんが、20代から不妊治療をはじめた人の割合のデータはあります。

不妊治療経験者のうち、20代ではじめた割合は35%です。
20代で不妊治療をはじめた人のうち、20~24歳で開始した人の割合は4.7%でした。
一方で25~29歳までに開始した人の割合は、30.3%です。

20代で治療を開始した人のほうが治療費が安いです

20代で不妊治療を開始した人の割合が3割程度いるのは、経済的リスクを少しでも軽減させる狙いがあると考えられます。

なぜなら不妊治療が100万円以上かかった割合は、20代では32%なのに、35~39歳は41.9%、40~44歳は43.4%と増加しているからです。
20~24歳の方が不妊治療を受けた場合、10~50万円かかったと答えている人の割合が一番多くなっています。

それが25~29歳になると10~50万円かかった人の割合は減少し、その代わり100~200万円かかった人の割合が増加しているのです。

100万円以上かかった人の割合がもっとも多いのは40~44歳で、年齢が上がるほど不妊治療の費用が高くなることがわかっています。

年齢が上がるほど費用が高くなるのは、若い頃は費用がかからないタイミング法を試すことができるのに対し、30代後半以降になると体外受精や顕微授精の割合が増えやすいからです。

若い頃に不妊治療をしておけば、費用もかからず体への負担も少なくて済みます。
このような現状を理解している人は、20代の若い頃から不妊治療を開始していると考えられます。
できるだけ若いうちに開始しておけば、経済的リスクは軽減させることができるでしょう。

不妊を自覚してから治療を開始するまで半年以上かかる人が多いです


不妊治療は若い年齢で開始したほうが費用も体への負担も少なくできる一方で、不妊を自覚してから受診するまでの期間は、半年以上かかると答えた人が約4割いることがわかっています。

不妊ではないかと感じても、女性35.3%男性30.0%の割合で受診に半年以上かかったと答えています。

1年以内で受診したと答えた人の割合は、女性21.3%男性14.3%です。
なかには3年以上かかった人や、それ以上かかっている人もいます。

さらに不妊かもしれないと感じながらも病院を受診していない割合は、女性19.0%男性6.5%でした。
不妊症の定義は、日本産科婦人科学会によると「夫婦間で正常な営みを過ごしていて、1年経つにも関わらず、子供に恵まれない場合」としています。

この定義に当てはまっている夫婦は不妊症だといえるのですが、本人がそれを自覚しても放置してしまう人の割合が少なくないことがわかっているのです。
不妊だと自覚しても放置してしまう人の割合が高いのは、20代よりも30代や40代に多いことがわかっています。

若い人の場合は不妊症かもと思いながら受診していない人の割合が高く、30代や40代になってくると不妊症を自覚していても放置している人が少なくない状況です。
放置してしまう理由は、自然に任せたいという人が多くなっています。

日本で不妊の割合が高いのは晩婚化があるからです

日本は海外に比べて不妊症の割合が高くなっています。
世界平均では不妊症の割合は9%なのに対し、日本は16%と高い状況です。

その理由は、日本の女性の晩婚化が挙げられます。
2015年の女性平均初婚年齢は、29.4歳でした。

女性の社会進出が進む国で晩婚化の傾向がみられており、イギリスやドイツでも初婚年齢が30歳以上です。
女性が妊娠しやすい年齢とは20代前半ともいわれているため、結婚する年齢が遅くなると、年齢の影響が出やすいと考えられるでしょう。

20代前半の女性が1年以内に妊娠する割合は97%なのに対し、20代後半になれば86~91%へと減少し、さらに30代前半は72%、30代後半は65%まで低下します。
不妊症だといえる目安は、年齢によっても変わってきます。

高齢になるほど短期間で不妊症ということができるため、できるだけ早く妊娠のことを考える必要があるでしょう。
たとえばアメリカでは高齢出産となる人の割合が高く、35歳以上の女性が半年で妊娠にいたらなかった場合は、不妊の検査を勧めています。

年齢を重ねれば短期間での妊娠率も低下していくことになるため、20代で不妊を自覚し治療を開始するほうが有利だといえるでしょう。

(まとめ)20代の不妊の割合はどのくらいですか?

1.20代で不妊治療をはじめた割合は30%以上です

不妊治療を開始した年齢が20代からの人の割合は35%で、20~24歳までが4.7%、25~29歳までが30.3%いることがわかりました。

早くから不妊治療を開始する人は全体の3分の1はいることになります。

2.20代で治療を開始した人のほうが治療費が安いです

20代で不妊治療を開始する人が3割程度いるのは、年齢が上がるほど不妊治療の費用が高額になりやすく、体への負担がかかることを理解している人がいるからでしょう。

若い頃から不妊治療を開始しておけば、費用が安いタイミング法から開始できます。

3.不妊を自覚してから治療を開始するまで半年以上かかる人が多いです

不妊を自覚しても実際には放置してしまい、受診に半年以上かかった人が多くなっています。

1年以上子供ができないものを不妊症と呼び、それに当てはまっているにもかかわらず、受診するまでの期間が長い人が少なくないようです。

4.日本で不妊の割合が高いのは晩婚化があるからです

日本は海外と比べて晩婚化が進んでいるため、不妊率が高めです。

世界平均では9%なのに対し、日本は16%と高くなっています。
年齢を重ねるごとに妊娠率は低下しやすいため、20代で不妊を自覚したら早めに治療を開始するのがおすすめです。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

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運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師