30代で不妊の心配をしたことがある割合は全体の約40%にのぼります


30代で不妊の心配をしたことがあるという方は、全体の約40%、中でも子供のいない夫婦の場合は65%程度に上昇します。

年齢を重ねるごとに卵子の質は低下する傾向にあり、30代からは自然妊娠の確率も下がります。
30代の夫婦でもしかして不妊かもしれない、と気になる場合は、不妊の検査や治療を早めに行うことが大切と言えるでしょう。

30代で子供のいない夫婦の約33%が不妊の検査や治療をしています

日本でも不妊症という言葉が一般に知られるようになり、不妊について検査をしたり治療を行ったりして妊娠や出産を経験する方が増えています。

30代で子供のいない夫婦は、約65%が不妊の心配をしたことがあるとされています。
その中で約33%は実際に不妊の検査や治療を行ったことがあるというデータがあります。
これらの数値によって、不妊症というものがいかに身近にある病症であるかということがわかります。

夫婦が定期的に性交を行い、1年以内に自然妊娠する割合は、女性の年齢が20代前半の場合97%・20代後半では86~93%・30代に入ると数値が落ち、30代前半では72%・30代後半で65%にまで下がります。

年齢を重ねるほどに自然妊娠の割合が下がり、また妊娠するまでにかかる期間も長くなるとされ、年齢が妊娠のしやすさと大きく関わっていることがわかります。

30代は今するべきことを考えて決断する時期だとも言えるでしょう。
妊娠・出産について考えているなら、早めに不妊の検査や治療を受けるようおすすめします。

加齢とともに低下する卵子の質が不妊と深く関係しています


女性は赤ちゃんとして誕生したときから、原始卵胞と呼ばれる一生分の卵子のもとになるものを持っています。

原始卵胞は女性自身が誕生したときが最大数であり、年齢を重ねるごとに自然に消滅していき、どんどん数が減っていきます。

同時に卵子の質は加齢とともに低下します。
女性の卵子は、女性の誕生とともに存在するため、20歳の女性の場合は卵子も20歳、35歳の女性の場合は卵子も同じく35歳です。

女性の見た目年齢とは関係なく、実年齢の分だけ卵子も加齢します。
加齢とともに、皮膚にシワができたりシミが出始めたりするのと同じように、卵子にも質低下が起こり、染色体異常をもった卵子が増えます。

染色体異常をもった卵子は、受精しづらく、また受精できても上手に着床できないケースもよくあります。
女性の年齢が上がるほど妊娠率が下がるのはそのためだとされています。

不妊治療は排卵の状態を調べたり、受精の手助けを行ったりすることができますが、治療をはじめてすぐに妊娠できるというわけではありません。

不妊の原因を考え治療するのには時間がかかるケースもあります。
不妊かも?と感じた場合は、早めに不妊検査・治療を受けるようおすすめします。

不妊は女性だけの問題ではなく、男性側に原因がある場合もあります

不妊症といえば女性だけの問題のように捉えられがちですが、実際そうではありません。

たしかに卵子の質の低下は不妊症の大きな原因の1つですが、不妊症になる原因はさまざまで、いくつかの原因が複雑に関係し合って起きていることが多いものです。

不妊治療の原因として男性側の原因と、夫婦ともに原因がある場合の割合を足すと、不妊原因の48%を占めます。
不妊症で悩む夫婦の半数は男性も不妊に関係しているということが言えます。

女性の場合は、加齢による卵子の質低下だけでなく、卵巣機能の低下や抗体、子宮や卵巣に関わる病気などが不妊の原因として多いです。

一方男性の場合は、先天的な性機能不全や、ストレスなどによる後天的な影響を受ける勃起不全や精子の運動率の低下などといった原因があります。

不妊は夫婦どちらかだけが取り組めばよいというものではありません。
夫婦で協力し合うことが解決につながると言えるでしょう。

とくに30代以降は妊娠率が低下するめ、不妊が気になる場合は、夫婦そろって早めに不妊治療専門のクリニックを受診することをおすすめします。

(まとめ)30代で不妊の心配をする割合はどのくらい?

1.30代で不妊の心配をしたことがある割合は全体の約40%にのぼります

30代で子供がいない夫婦は、約65%が不妊の心配をしたことがあるとされています。

30代になると自然妊娠の確率も下がってくるため、早めの不妊検査や不妊治療をおすすめします。

2.30代で子供のいない夫婦の約33%が不妊の検査や治療をしています

30代で子供がいない夫婦のうち約33%は不妊の検査や治療を行っています。
自然妊娠で妊娠する確率も30代になると低下し、妊娠までにかかる期間も長くなります。

30代は妊娠・出産について考え、必要であれば早めに不妊検査や治療を行いましょう。

3.加齢とともに低下する卵子の質が不妊と深く関係しています

女性の加齢とともに卵子の数は減り、卵子の質が低下します。
染色体異常のある卵子は受精しづらく、受精できても着床できないというケースもあります。

不妊治療は時間がかかる場合もあり、早めに不妊の検査・治療を行うことをおすすめします。

4.不妊は女性だけの問題ではなく、男性側に原因がある場合もあります

不妊症は女性だけの問題ではなく、男性側にも原因が潜んでいることが少なくありません。

30代以降で不妊の心配がある場合は、早めに夫婦そろって不妊治療専門のクリニックを受診することをおすすめします。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師