不妊治療で体外受精を始めるタイミングはさまざまです


不妊治療の体外受精へとステップアップするタイミングは、クリニックの方針や年齢、不妊の原因によって変わってきます。

治療方法の選択によって金銭的な負担や日常生活に対する影響、授かる可能性が変わるため、担当医師とのコミュニケーションを大事にしましょう。

「この治療でうまくいかなかったら、こちらへ移行」など、ステップアップのタイミングをシミュレーションしておくと安心です。

不妊治療は徐々にステップアップしていきます

不妊治療には、タイミング法や排卵誘発、人工授精といった一般不妊治療と体外受精のような生殖補助医療(ART)があります。

卵管や子宮にトラブルがあったり免疫性の不妊だったりすると、一般不妊治療では妊娠できない方も出てくるものです。

これまで行われていた一般不妊治療では妊娠が難しい状況だったとしても、体外受精にステップアップすることで、赤ちゃんを授かることができるようになってきました。

生殖補助医療(ART)にも種類があって、体外受精や顕微授精、凍結・融解胚移植が候補とされます。
身体に負担をかける治療もあるため、症例豊富な医療機関に相談し、慎重に進めることが大切です。

夫婦が同じ方向を向いていないと、治療がスムーズに進まないケースもありますから、お互いの意思確認も行いましょう。

医療機関によって、早いタイミングでステップアップを提案したり、反対にできるだけ一般不妊治療での妊娠を優先したりといった違いもあります。
不妊治療を始める段階で方針をよく確認し、希望に合う医療機関に相談しましょう。

人工授精では3回を目安の数字と考えます

一般不妊治療の中では、タイミング法+排卵誘発から人工授精へとステップアップする流れをとります。
人工授精が3回うまくいかなかったら、体外受精を検討する1つのタイミングと考えてください。

人工授精とは、子宮の中に精子を注入し、受精しやすい状態に促すことです。
人工授精を3回行った場合の妊娠率は30%くらいと言われています。

5~6回行うと40%を超えるくらいのところまで上がりますが、その後は大きな変化が見られません。
3回を過ぎて「もう少し頑張ってみる」とした夫婦でも、5~6回行ってうまくいかなかった場合は、体外受精を考えてみましょう。

卵管周囲の癒着や、ピックアップ機能の低下が見られると、何回繰り返してもうまくいかないことがあります。

最終的な決断が体外受精だとしたら、早い段階でのステップアップを考えたほうが回り道になりません。

体外受精を行うにしても若いうちから始めたほうが、成功率は高くなります。
最終的な決断は夫婦自身が行うものではありますが、あまりにも時間が経ってしまうと成功率が下がってしまうことだけは理解しておきましょう。

体外受精の勉強会やセミナーも活用できます

ステップアップを提案されたタイミングで動揺してしまい、なかなか決心できない夫婦もいます。
不妊治療の進め方に絶対的な正解はなく、夫婦の数だけ進め方が異なるからこそ、どうしたらよいのかが分からなくなってしまうためです。

体外受精は、きちんとした技術と設備がある医療機関で行えば、安全な不妊治療と考えてください。
体外受精を決断するタイミングがいつになるかわからない状況でも勉強会、セミナー参加はできます。

将来的なリスクに備える意味で、体外受精に関する基礎知識を得ておくだけでも、心の準備ができるでしょう。
体外受精の勉強会やセミナーは、医療機関主催のものが目立ちます。

通っている医療機関に相談し、直近の日程で参加できるものはないかを聞いてみましょう。
同じ悩みを抱えている夫婦がたくさんいることを知るだけでも、決断を促す材料になるケースはあります。

ステップアップするタイミングで1ヶ月不妊治療を休むなど、心身の状態を整えてから体外受精に挑戦することも可能です。

ムリがないペースで治療を進めて、よい結果を目指しましょう。

(まとめ)不妊治療で体外受精を始めるタイミングはいつ?

1.不妊治療で体外受精を始めるタイミングはさまざまです

体外受精を始めるタイミングは医師の判断や年齢、不妊原因など、いろいろな要素が関わってきます。

絶対的な正解がないからこそ医師とのコミュニケーションが大切で、治療の進め方を頭の中でシミュレーションしておきましょう。

2.不妊治療は徐々にステップアップしていきます

タイミング法・排卵誘発・人工授精から体外受精へとステップアップしていく進め方が一般的です。

ただし特定の事情があって一般不妊治療では効果が出にくいと判断される場合は、いきなり体外受精から始める選択肢もあります。

3.人工授精では3回を目安の数字と考えます

人工授精から体外受精に移行する回数ですが、3回うまくいかなかったタイミングを1つの目安としてください。

もう少し人工授精を続けると判断した夫婦では、5~6回が次のタイミングとして推奨されます。

4.体外受精の勉強会やセミナーも活用できます

ステップアップを提案された時にどうするかをあらかじめ考えておくため、体外受精の勉強会やセミナーを活用しましょう。

きちんと設備が整った医療機関で治療を受ければ信頼度が高い手法であることを知っておくと、不安な気持ちを軽減できます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032 東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3F
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院長 小松保則医師