20代でも自然妊娠が難しい方は不妊治療の対象です


生理が不規則だったり婦人科系疾患を経験していたりと自然妊娠が難しい状態を自覚して、20代から不妊治療を始める人もいます。
不妊治療の体外受精は若いうちから始めることで成功率が高まるため、30代まで待つ必要はありません。

ブライダルチェックとして検査を行う取り組みも一般的になりつつあり、結婚してすぐ不妊治療を始める人もいるくらいです。

生理不順や過多・過小月経は不妊を疑うサインです

20代から不妊を疑うサインとして、生理周期が参考になります。
若い頃から生理不順に悩んでいて、予定より早く来たり反対になかなか来なかったりする女性は多いものです。
生理周期が安定しないと排卵のタイミングをつかみにくく、タイミングを合わせて夫婦生活を送っても、妊娠できないリスクがあります。

一時的なストレスやホルモンバランスの変化で生理が不安定になっているだけでなく、不妊につながる疾患が生じている可能性を疑いましょう。

卵巣機能低下症や多嚢胞性卵巣症候群から排卵障害を起こしてしまうと、自然妊娠が難しくなります。
卵巣機能低下症とは、卵胞ホルモンや黄体ホルモンが安定的に分泌されない症状です。

多嚢胞性卵巣症候群は、排出されなかった卵胞が卵巣内に残ってしまい、排卵障害を起こしている状態を指します。
これらのトラブルがあると絶対に自然妊娠できないわけではないのですが、体質を理解しておくことが重要です。

生理周期だけではなく、血の量が多すぎる・少なすぎる・1週間以上も終わらないといった症状が見られたら、不妊症を疑うサインと考えてください。

1年以上の不妊はトラブルサインと考えられます


不妊症の定義として、避妊を辞めて一定期間が経っても妊娠に到らない症状が挙げられます。
一定期間の目安は、1年くらいと考えてください。

20代でも30代でも、不妊症を疑う条件は同様です。
「焦らなくてもよい」と思っているうちに不妊治療の成功率が下がっていき、後悔するリスクもあります。

不妊症の検査を受けたからといって、必ず治療が必要な夫婦ばかりではありません。
体外受精を検討するより先にタイミング法を取ることも多く、保険の範囲で受けられる治療もあります。

不妊治療に対する理解を深めるためにも、専門家のアドバイスが役立つものです。
夫婦だけで悩んでいるよりよい結果につながりやすく、授かる可能性が高くなります。

不妊治療を経験した夫婦のうちの3割程度は20代からスタートしたことを示すデータもあって、年齢を問わずに不妊に悩む夫婦がいることがわかります。

医療機関に20代から通うことは、珍しいことではなく、妊娠可能性を高めるための合理的な選択です。
早い段階から夫婦でじっくり話す時間を持ち、専門的な検査と治療を検討しましょう。

子宮内膜症でも不妊治療で妊娠できるチャンスがあります

20代でもなかなか妊娠できない女性の中には、子宮内膜症を経験している人もいます。
子宮内膜症とは、子宮内膜が本来あるべき場所とは別のところにできてしまって、生理のたびに出血する疾患です。

妊娠に重要な役割を果たす機関が正常に働かなくなることにより、不妊の原因となるケースがあります。
卵巣内で子宮内膜症を起こした状態はチョコレートのう腫と呼ばれ、卵巣機能を低下させる原因です。

このように自然妊娠を困難にする疾患ですが、重症度に応じた不妊治療を受けることにより、妊娠できることはあります。

20代だと経過観察もしくはタイミング法をまず検討、うまくいかなければ排卵刺激と人工授精もしくは体外受精を行うことにより、妊娠を目指す流れが一般的です。

子宮内膜症を原因とする不妊は増加傾向にあると言われていて、他人事ではありません。
早期発見できれば、重症化する前に治療を始めることもできます。

生理痛がひどいなど子宮内膜症が疑われる症状が気になったら婦人科に相談し、妊娠に対する影響はないのか調べておくと安心でしょう。

(まとめ)不妊治療は20代でも受けられる?

1.20代でも自然妊娠が難しい方は不妊治療の対象です

婦人科疾患や生理不順を理由に20代から不妊治療を始める人はいるので、特別なことではありません。

結婚前にお互いの身体についてよく知るためのブライダルチェックを行い、夫婦になってすぐ不妊治療を行う事例もあります。

2.生理不順や過多・過小月経は不妊を疑うサインです

不妊症を疑うサインはさまざまですが、生理不順や量が多すぎる・少なすぎることからもわかります。

排卵のタイミングがつかみにくいとタイミングを合わせて夫婦生活を送ることが難しく、自然妊娠できないリスクが生じるためです。

3.1年以上の不妊はトラブルサインと考えられます

避妊を辞めて1年経ったら不妊症を疑う基準は、20代の女性にも該当します。

不妊治療を行う夫婦のうち約3割は20代からスタートしたことを示すデータもあり、検査を受けること自体が珍しいことではありません。

4.子宮内膜症でも不妊治療で妊娠できるチャンスがあります

子宮内膜症を経験したもしくは疑われるという女性ほど、早いうちから医療機関を受診しましょう。

婦人科系の疾患があっても不妊治療で妊娠できる可能性はあり、原因特定と対応が早いほど、よい結果が出やすくなります。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師