不妊治療におけるサプリメントの影響は、栄養補給の補助として利用できる程度です


不妊治療では、妊娠しやすい体作りに役立つとされるさまざまなサプリメントを利用することがあります。

サプリメントを活用することで、通常の生活や食事では十分に取り入れることが難しいとされる栄養素を手軽に摂取することができます。
ただし治療薬ではないため、補助的な役わりとして影響があるという程度だと考えておく必要があります。

サプリメントは手軽に摂取できますが、治療薬ではありません

妊娠しやすい体作りをするために必要な栄養素はたくさんあり、それらのすべてを食事から取り入れることができれば理想的ですが、現実的には非常に難しいものです。

またすべてを食事から摂取することにデリケートになりすぎると、ストレスが溜まってしまうことがあり、かえって良くない影響を及ぼすことも考えられます。

不妊治療を行っている期間は、妊娠しやすい体作りに役立つとされる栄養を食事から摂取できるよう心がけながら、足りない部分はサプリメントを上手に活用して補うことをおすすめします。

とくに摂取しづらい栄養素は、サプリメントを使用すると、効率的に摂ることができます。
ただしサプリメントは治療薬ではないという点も理解しておく必要があり、サプリメントを摂取したからといって、必ずしも症状が改善するわけではありません。

サプリメントは直接体の中に取り込むものであるため、成分や原産国、加工の工程などに不安が残る点も否めません。
医師の処方する薬とは異なり、自分で選んで管理する必要があるため、製品の内容は厳しくチェックすることをおすすめします。

サプリメントの過剰摂取で悪影響が出る可能性もあります


サプリメントは手軽に栄養素を補うことができる反面、医師が処方する薬ではないため、1日に摂取する量や服用する期間などの管理を自分で行う必要があります。

たとえば複合的に成分が含まれているサプリメントと、単体の栄養素のサプリメントを同時に摂取してしまった場合、成分に重なりがあると過剰摂取につながる可能性もあります。
過剰摂取は、基本的な健康作りを損ねて妊娠しにくい体にしてしまうことがあります。

たとえばビタミンDは多嚢胞性卵巣の改善や、着床をサポートする働きがあるとされていますが、長期間多量に摂取することで、高カルシウム血症や腎障害などが起こることがあります。

サプリメントを摂取するときは、普段の食事からも栄養素を摂取していることを忘れずに、過剰摂取にならないように摂取量を考えながら摂取する必要があります。

摂取量の目安に不安がある場合は、自己判断で服用を続けず、不妊治療を行っているクリニックの相談会などでチェックしてもらうことをおすすめします。

葉酸サプリは不妊治療中におすすめのサプリメントです

妊娠中は葉酸が必要だという話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
葉酸は妊娠中だけでなく、妊娠する前からの摂取が望ましいとされているのはご存じでしょうか。

妊娠の1ヶ月以上前から葉酸をきちんと摂取することで、生まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを下げることができるとされています。
葉酸はビタミンB群に分類され、ビタミンB群は造血作用や細胞分裂を促す効果があるとされています。

そのため貧血の改善や、子宮内膜をふかふかにして妊娠しやすい子宮環境を整えるサポートが期待されます。

葉酸は、たくさん摂取すればよいというわけではありません。
1日の摂取目安量は、成人女性の場合サプリメントでは400マイクロg程度、男性の場合は240マイクロg程度です。

食品と合わせて20代で900マイクロg、30代は1000マイクロgを超えないように過剰摂取に気を付けて摂取しましょう。

女性だけでなく、男性の性機能アップとして、葉酸を摂取することで精子の奇形や染色体異常が減るというデータもあります。
不妊治療をしている場合は、夫婦そろって葉酸サプリを活用してみてはいかがでしょうか。

(まとめ)不妊治療におけるサプリメントの影響はどのくらい?

1.不妊治療におけるサプリメントの影響は、栄養補給の補助として利用できる程度です

不妊治療中は、普段の食事や生活では十分に摂取するのが難しいとされる栄養成分を、サプリメントを用いて摂取することがあります。

治療薬ではないため、妊娠しやすい体作りのサポートとして取り入れましょう。

2.サプリメントは手軽に摂取できますが、治療薬ではありません

サプリメントは、不足している栄養素を手軽に摂取できるため、食事とバランスを取りながら上手に活用することが望ましいでしょう。

医師の処方を受けた薬とは異なり、自分で選んで管理する必要があるため、製品選びは十分に注意しましょう。

3.サプリメントの過剰摂取で悪影響が出る可能性もあります

サプリメントは手軽に摂取できる反面、過剰摂取の危険性があり、摂取量には注意が必要です。
普段の食事からも栄養素を摂取していることを忘れずに、摂取量を調整しましょう。

摂取量がわからない場合は、クリニックの相談会などを利用して相談してみましょう。

4.葉酸サプリは不妊治療中におすすめのサプリメントです

葉酸は生まれてくる子供の神経管閉鎖障害のリスクを下げることだけでなく、貧血の改善や子宮環境を整える働き、精子の奇形や染色体異常の低減が期待されます。

不妊治療中は過剰摂取に気を付けて夫婦で葉酸サプリを活用してみてもよいでしょう。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師