不妊治療中はより妊娠しやすい体作りのためにご飯の内容にも注意しましょう


不妊治療中はとくに栄養バランスの取れた食事をきちんと摂るように心がけ、抗酸化作用が期待できるものや、冷え性を改善してくれるものなどをうまく取り入れて、妊娠しやすい体作りを目指しましょう。

極端な肥満や痩せ型も不妊につながることもわかっており、ご飯に気をつけると体重管理にも役立ちます。
食べ物は男性の性機能にも影響するため夫婦で取り組みましょう。

卵子の数は増えませんが卵子や精子の質はご飯の内容が影響します

女性は生涯の卵胞を持って誕生しているため、卵胞の数は誕生したときが最大数となり、後は成長するにしたがって減少していきます。

卵子は女性の年齢と同じだけ年齢を重ね、年齢を重ねるごとに老化が進み、卵子の質が低下していきます。

卵子の数は増やすことができませんが、栄養バランスの取れた食事を摂ることはもちろん、抗酸化作用が期待できる食べ物を積極的に取り入れることで、卵子の質の低下はある程度変えることができるとされています。

精子は卵子のようにすでにあるものではなく、毎日新しいものが作られます。
そのため食事の内容の影響を受けやすいものです。

精子そのものだけでなく、精子は精液に含まれる成分を取り込むこともわかっており、取り込まれる成分が精子の運動性に影響を与えるとされています。

精子の質そのものを上げることはもちろん、精子の運動性を高めて妊娠力のある精子を作ることがポイントです。

極度の肥満や痩せすぎ、冷え体質などは不妊の原因の1つになることがわかっています。
これらは栄養バランスの取れた食事により改善できます。
ご飯の内容に気を付けて、不妊体質から妊娠しやすい体作りを目指しましょう。

抗酸化作用のある食べ物を意識して積極的に摂取しましょう


ある程度の酸化力は免疫面では必要ですが、酸化力が強すぎると、細胞にダメージを与え、細胞の劣化や老化を促進させてしまいます。

抗酸化作用とはそういった強すぎる酸化を抑える働きのことで、食べ物の中には抗酸化作用を持つものもたくさんあります。

卵子や精子の質を少しでも低下させないようにして妊娠力をアップさせるために、ご飯の内容に抗酸化作用のあるものを積極的に取り入れることはおすすめでしょう。

ビタミンEは抗酸化作用が強いとされており、ビタミンEを多く含む食品を覚えておくと、ご飯作りの時に役立ちます。
かぼちゃやほうれん草・アボカド・マンゴー・ハマチ・ウナギ・アーモンドなどに多く含まれます。

かぼちゃはとくに、種にもビタミンEや鉄分・亜鉛が豊富に含まれ、抗酸化作用以外にも冷え性や貧血の改善や、精子の運動力アップが期待できるためおすすめです。
食用油ではひまわり油やコーン油などがビタミンEを多く含み、ご飯作りの油をこれらに変えることもおすすめです。

ファストフードやスナック菓子を製造するときに使われている油やマーガリンなどには、トランス脂肪酸が多く含まれており、体の酸化を進めてしまうため摂取には注意しましょう。

ご飯の内容に気をつけることは体重管理にも役立ちます

不妊は肥満や痩せすぎにも関係があることをご存じでしょうか。
極端なダイエットをすることは、ホルモンのバランスを崩してしまい、妊娠に必要な排卵が正常通り行われない原因の1つになります。

また極度の肥満はインスリン抵抗性が高まるとされています。
インスリン抵抗性とは、インスリンに対して反応が鈍くなることで、インスリン抵抗性が高まると、排卵しにくくなり多嚢胞性卵巣症候群を患う可能性が高くなります。

多嚢胞性卵巣症候群は卵巣の中の卵子がある程度は成長するものの途中で大きくならなくなり、排卵されずに卵巣の中に小さな卵子が溜まっていくというもので、不妊の原因の1つとされており治療が必要になります。

また肥満の方は、体外受精を行った際の胚盤胞形成率が一般的な体型の方よりも低くなるというデータもでており、肥満は不妊に深く関係していることがわかります。

栄養バランスの取れた食事を適切な量摂ることは、体重管理にも役立ち、結果的に妊娠しやすい体に導いてくれると言えるでしょう。

(まとめ)不妊治療中はご飯の内容にも注意するべき?

1.不妊治療中はより妊娠しやすい体作りのためにご飯の内容にも注意しましょう

抗酸化作用のある食べ物や冷え性改善に役立つ食べ物をご飯にうまく取り入れながら、妊娠しやすい体作りを目指しましょう。

女性だけでなく、男性の性機能にも関係するため、バランスのとれたご飯は夫婦で取り組むことが大切です。

2.卵子の数は増えませんが卵子や精子の質はご飯の内容が影響します

卵子や精子の質はある程度、食事の内容が影響することがわかっています。
卵子の質の低下を防ぎ、精子の質を向上させられるような栄養を摂ることを心がけましょう。

栄養バランスの取れた食事は、極度の肥満や痩せ、冷え体質の改善にも役立ちます。

3.抗酸化作用のある食べ物を意識して積極的に摂取しましょう

かぼちゃや・ほうれん草・ハマチ・アーモンドなど抗酸化作用が強いとされるビタミンEを多く含んでおり、卵子や精子の質低下を予防するのに積極的に摂取したい食べ物です。

反対にマーガリンなどトランス脂肪酸を含むものは酸化を進めるため、注意しましょう。

4.ご飯の内容に気を付けることは体重管理にも役立ちます

極端なダイエットによる痩せすぎはホルモンバランスを崩してしまい、不妊の原因に直結します。
肥満体型も排卵障害や体外受精時の胚盤胞形成率が低くなるなどのデータがあります。

栄養バランスの取れた食事を摂ることは、体重管理にも役立ちます。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小山寿美江医師
こやま すみえ/Sumie Koyama

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経歴
1999年 琉球大学医学部医学科卒業
2000年 東京医科大学病院救急救命センター
2001年 東京女子医大病院腎センター
2003年 緑風荘病院 血液浄化療法センター
2006年 昭和大学病院産婦人科
2009年 昭和大学病院産婦人科 助教
2010年 東京衛生病院産婦人科
2012年 木場公園クリニック勤務
木場公園クリニック 分院 院長
2016年 六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
アメリカ生殖医学会

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院長 小山寿美江医師