がん検診でがんが見つかった場合に不妊治療よりも先にがん治療を行う必要があるためです


不妊治療は治療をスタートする前に、さまざまな検査を行いますが、その検査のうちの1つにがん検診があります。

なぜなら不妊治療のスタート時にがん検診をすることで、がんが見つかった場合は不妊治療よりもがん治療を先に行う必要があるからです。
がんが見つかった場合には、出来る限り妊娠できる可能性を残した治療法や手術を行う事が検討されます。

不妊治療の際に受けるがん検診でがんが見つかることがあります

不妊治療をスタートするときは、いきなり治療からスタートするわけではありません。
まずは血液検査や超音波検査で、ホルモンの分泌や子宮や卵巣の状態などさまざまな内容を検査します。

この検査の打ちの1つにがん検診は含まれているのです。
不妊治療の検査と同時に子宮がん検診を行うことは少なくありません。
子宮がんや卵巣がんに限らず、がんの多くでは初期の段階であると、自覚症状が無いというケースが多いです。

そのため、不妊治療を受けるつもりで受診したら、その結果初期の子宮がんが見つかったというケースも少なくありません。

不妊治療の治療前や治療中にがんが見つかった場合は、通常がんの治療を優先し、がんが治ってから不妊治療をスタートするというケースが大半です。

がんの手術や治療で使用する薬の中には、卵巣やそのほか性機能の役割がある器官に影響を及ぼすものがあります。
不妊治療の途中でがんが見つかった場合には、医師はがんの治療後でも出来る限り妊娠できる可能性が残る方法で治療や手術を選択し、がん治療を行います。

がんが見つかった場合は、不妊治療よりも先にがん治療を行います


不妊治療のスタート時に行ったがん検診がきっかけでがんが見つかった場合、不妊治療よりも先にがんの治療を行います。
なぜなら、がんは進行性の病であり、命に関わる可能性が高いものだからです。

まずはがん治療を行い、その後に不妊治療に取り掛かります。
またがんの治療をしたからといって、すべての方が妊娠できないというわけではありません。

がんの進み具合や手術法などによって、将来妊娠できる可能性もあります。
がん治療を行うときには、治療開始になる前に、がん治療の主治医に現在不妊治療であることや、将来子供がほしいという旨を伝えておこくことが大切です。

不妊治療中であることを伝えておくことで、卵巣に影響の出にくい薬剤の選択や、将来妊娠できるような手術法に変更できるケースもあります。

がんの治療を行う際は、進行度合だけでなく治療法と、その治療法が体に与える影響がどのようなものなのか、治療が終了する予定は何年先くらいなのか、妊娠出来る可能性があるのかどうかなどを主治医に確認してみましょう。

がんでも将来妊娠できる可能性を残せる治療法の選択が広まっています

子宮がんを患った場合、がんの進行度合によって手術法が異なります。
子宮を全摘出しなければならない場合は、妊娠が難しくなってしまいます。
しかしがんを早期に発見出来た場合であれば、将来妊娠できる可能性を残せるような手術も可能になります。

将来妊娠できる可能性を残す医療としては、手術法だけがすべてではありません。
たとえば抗がん剤を使用すると卵巣機能に影響が起こり、卵子の質が低下するとされています。

この卵子の質低下を防ぐために、がんの治療を行う前に卵子を取り出して凍結保存し、がん治療が終わり妊娠が可能になってから子宮へ戻すということをする場合もあるのです。

子宮に戻す際には、受精卵(胚)の状態であるほうが妊娠の可能性が高いとされています。
そのため卵子の状態で凍結保存するだけでなく、より妊娠の可能性が高い受精卵(胚)の状態までステップアップさせて凍結保存するという場合もあるでしょう。

がん検診で初期の子宮がんが見つかり、がんの治療が必要になった場合は、手術の際に子宮を残すと同時に、胚を冷凍保存することを検討してみてはいかがでしょうか。

(まとめ)不妊治療を始めるときにがん検診を受けるのはなぜ?

1.がん検診でがんが見つかった場合は不妊治療よりも先にがん治療を行う必要があるためです

不妊治療を始める際にがん検診を一緒に行い、がんの有無を判断します。

がんが見つかった場合は、不妊治療よりもがん治療を優先し、将来妊娠できる可能性のある治療法や手術が検討されます。

2.不妊治療の際に受けるがん検診でがんが見つかることがあります

不妊治療を始める時には、さまざまな検査をしますがそのうちの1つにがん検診があります。
がんの初期は自覚症状がないものが多く、不妊治療のがん検診ではじめて気付いたという方も多くいます。

がんが見つかった場合は不妊治療よりもがん治療を優先します。

3.がんが見つかった場合は、不妊治療よりも先にがん治療を行います

がんが見つかった際は先にがん治療を行い、その後不妊治療を行います。

医師には不妊治療中であることを伝え、より卵巣に影響の出にくい薬剤の使用や、将来妊娠できる可能性が高い手術法を検討してもらいましょう。

4.がんでも将来妊娠できる可能性を残せる治療法の選択が広まっています

ごく初期の子宮がんであれば、子宮を残した手術が可能です。
治療がスタートする前に卵子を取り出して冷凍保存したり、取り出した卵子を受精させ、受精卵として冷凍保存したりすることも可能です。

がんでも将来妊娠できる可能性を残す治療法が進んできています。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師