不育症の治療法の一つが頭痛薬による不妊治療です


不妊症の原因の一つに、流産を繰り返してしまう不育症があります。
不育症の治療法として用いることがあるのが、頭痛薬です。

ほかにも排卵誘発剤の副作用で頭痛を起こした場合、頭痛薬が処方されることもあります。
いずれも不妊治療の一環として医師から処方される薬ですから、自己判断のみで市販薬を用いるのは控えた方がよいでしょう。

不育症の治療に頭痛薬を用いる方法があります

不妊の原因の一つに、不育症があります。
不育症とは生児が得られない病態のことで、習慣流産、つまり流産を繰り返してしまうことです。
不育症の原因はさまざまですが、わかっているのは抗リン脂質抗体症候群の女性に症状が出るリスクが高いということです。

ほかにも子宮の形が本来と違っている子宮奇形、夫婦の染色体に異常が見られる夫婦の染色体均衡型転座、胎児の染色体に異常が見られる胎児の染色体数的異常なども、不育症の原因です。

これらの原因のうち、抗リン脂質抗体症候群は唯一治療が可能で、流産や死産を予防できる可能性があります。

抗リン脂質抗体症候群は自己免疫疾患の一種で、抗リン脂質抗体を持つ人にのみ見られます。
不育症だけでなく、血管内に血栓ができてしまう血栓症を起こすこともあるのが抗リン脂質抗体症候群の特徴です。

そんな抗リン脂質抗体症候群が原因の不育症治療で用いられることがあるのが、アスピリンとヘパリンです。

これが流産や死産の予防につながり、出産に成功したケースも少なくないといいます。
妊娠がわかった時点で薬を服用し始めますが、妊娠の途中週で服用を中止することになります。

アスピリンには血液を固まりにくくする作用があり、分娩時の出血増加に影響しかねないためです。
アスピリンは経口薬ですが、ヘパリンは注射で習慣的に自分で打つ必要があります。

また保険が適用されるという点も、安心できる要素の一つでしょう。
しかし不育症かもしれないと、自己判断でアスピリンやヘパリンを利用するのは問題と言えます。

不育症の原因を正式な方法で判明させたうえで、薬を処方する医療機関を利用することが重要です。
不育症の原因が抗リン脂質抗体症候群でない場合は、アスピリンを服用しても効果がないと言われていますから注意してください。

排卵誘発剤の副作用で頭痛を発症することがあります


妊娠するためには、女性の排卵が必要です。
無排卵のために、不妊症になっている女性もいます。
排卵障害の場合に用いられているのが、排卵誘発剤です。

排卵誘発剤にも複数の種類がありますが、中でもクロミフェンという薬には副作用に頭痛が見られることがあります。

必ずしも頭痛を発症するとは限らず、薬の副作用が必ず起こるわけでもありませんが、クロミフェンの副作用として頭痛を発症した場合に頭痛薬が処方されることがあるのです。

無排卵あるいは排卵過小の人に臨床試験を行った結果、無治療での妊娠率よりクロミフェンを投与された方が妊娠率が高まったと報告されています。

しかしクロミフェン療法には副作用のリスクもあります。
頭痛・情動不安・精神変調などの精神神経系に影響がおよぶリスクがあるほか、さらに心配なのは重篤な副作用です。

卵巣腫大・卵巣茎捻転・下腹部痛・下腹部緊迫感・腹水・胸水の貯留などを引き起こす卵巣過剰刺激症候群になると、血液濃縮や血液凝固能の亢進、呼吸困難などを併発するリスクがあります。

この場合は、すぐに使用を中止して適切な処置を行うことが大切です。
クロミフェンに限らず、排卵誘発剤を使用する場合は必ず医師の指導に従うようにしましょう。

自己判断での頭痛薬服用は控えるのが賢明です

不妊治療のために薬を用いるときには、医師の指導に従うことが絶対です。
正しい使用法で使用していても、薬の副作用などが出るリスクがあります。

薬との相性もあり、重篤な副作用が生じてしまう可能性もごく稀と言われていますが、医師と相談しながら薬を使用するようにするのがリスクを避けるために大切です。

質のよい卵子を作ることで妊娠率が高まるといいますが、自然な生理周期を取り戻すことで排卵が正常になることもあります。

排卵誘発剤を用いるのが、唯一の治療法ではないということです。
個々に合った不妊治療法を提案してくれるクリニックが、頼りになります。

薬の副作用や治療の影響とは別に、頭痛が起こることもあるでしょう。
そのようなときに、市販の頭痛薬を服用してもよいかどうかも、医師に相談するのが適切です。

アスピリンなら服用してもよいのではないかなどの自己判断は、控えるようにしましょう。
不妊の原因も不妊治療もデリケートな問題ですから、専門知識のある医師との相談が先決です。

(まとめ)頭痛薬で不妊治療ができるって本当?

1.不育症の治療法の一つが頭痛薬による不妊治療です

不妊症の原因の一つである、不育症の治療のために頭痛薬が用いられることがありますが、ほかにも治療薬の副作用をおさえるために頭痛薬が処方されることもあります。

薬を服用するときは、医師の指導に従うことが大切です。

2.不育症の治療に頭痛薬を用いる方法があります

不妊症の原因の一つである不育症が、抗リン脂質抗体症候群を原因としている場合、治療薬としてアスピリンやヘパリンが用いられることがあります。

他の原因では薬の効果がなく、この治療に詳しい医師に治療を受けることが大切です。

3.排卵誘発剤の副作用で頭痛を発症することがあります

無排卵や排卵過小などの場合、排卵誘発剤を用いることがあります。
排卵誘発剤の一種のクロミフェンには、頭痛などの副作用が起こるリスクがあります。

リスクを認識したうえで、医師の指導に従った薬の使用をすることが大切です。

4.自己判断での頭痛薬服用は控えるのが賢明です

不妊治療のためにアスピリンを用いることがあるからといって、市販のアスピリンなどを自己判断で服用するのは控えるようにしましょう。

薬を服用するときには、事前に医師に相談することが重要です。

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
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院長 小松保則医師