岩盤浴は血行を促進するため、身体の負担にならない程度であれば不妊治療中にもおすすめです


不妊治療中であっても岩盤浴はすることができます。
ただし高温期の体温が高すぎると熱がこもって着床しにくくなるという報告もあるため、心配であれば高温期は避けて通うようにしましょう。

岩盤浴は血行を促進するため、妊娠しやすい身体を作るためにも適しています。
冷え性の人はとくに、岩盤浴・運動・食生活などで体質を改善しましょう。

岩盤浴は身体の負担にならない程度であれば不妊治療中にもおすすめです

温めた石の上で横になって汗をたっぷりかく岩盤浴は、健康法・美容法として多くの女性から支持されています。
岩盤浴は身体の内側からしっかりと温められるため、冷え性の改善などを目的に通う人も多いでしょう。

では不妊治療中に岩盤浴をしてもいいのでしょうか。
とくに精子が暑さに弱いというのは有名な話です。
高熱が出たら精子が死ぬといううわさを聞いたことがある人もいるでしょう。

しかしこれは高熱で睾丸炎になってその後に精子の量が減るという話で、サウナやお風呂で身体を温めても子宮内の温度が精子が死ぬような高熱になることは考えられません。

ただし女性の低温期と高温期の差が大きすぎる、高温期に体温が高すぎる場合に着床しにくくなる場合があるともいわれています。
不妊治療中は精神的なケアも重要になります。

着床しにくくなると不安になるようであれば、その時期だけ岩盤浴を避けるようにしてもいいでしょう。
岩盤浴は入りすぎても逆効果だと言われています。
身体の調子を見ながら、負担にならない程度に通うようにおすすめします。

岩盤浴は血行を改善して代謝を高める効果が期待できます


不妊治療中に卵子の老化を気にすることも多いでしょう。
とくに女性の場合は35歳前後から細胞の代謝が低下して、卵子にも影響を与えると言われています。

一般的には代謝がよい若い間の方が良好な卵子が得られやすく、妊娠に至る可能性も高いと考えられます。
クリニックなどで不妊治療や指導を受けるとともに代謝を高めるような生活習慣を取り入れましょう。

岩盤浴は温熱作用から全身の代謝を高めて血行を促進します。
その結果として子宮の血行も促進されて排卵も促進されると言われています。

さらに岩盤浴に通っている人から、生理時不順や生理痛が改善したという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これはホルモン分泌機能が調節されたことが要因と考えられます。

岩盤浴によってお腹を温めるとともに汗をかくことでホルモン中枢も働きやすくなるのです。
加えて岩盤浴にはリラクゼーション効果も期待できます。

不妊治療中、さらに妊娠中にストレスは大敵です。
岩盤浴による爽快感はストレスを緩和して自律神経を整えると考えられます。

不妊治療は妊娠しやすい身体作りでもあります。
岩盤浴には多くの相乗効果があり、妊娠しやすい身体を作るにも効果的だと言えるでしょう。

冷えは不妊治療の大敵です

妊娠しやすい身体は平熱よりも少し高めの体温が理想的とされています。
冷え性だという人は少し高めの体温になるように身体を温めましょう。

たとえば暖かい日であっても、お腹・腰・足首は冷やさないようなコーディネートを心がけます。
また身体を冷やすような冷たい飲み物は避けるようにしてください。

バスタイムもシャワーだけでなく、ぬるめのお湯にゆっくり20分はつかるようにします。
岩盤浴も定期的に通うことで血行の改善に効果的だと言われています。

身体が冷えているということは子宮が冷えているということでもあります。
卵巣が冷えて、血行が悪くなれば栄養が運ばれないため卵子の成長にも悪影響でしょう。

また子宮が冷たいと女性ホルモンの分泌にも乱れが生じます。
妊娠しやすい身体を作ることは、お腹の赤ちゃんが育ちやすい環境を作ってあげることでもあります。

不妊治療はクリニックでの処置だけではありません。
自分が送っている生活が赤ちゃんにとってよいかどうかを考えて生活を改善してみてください。
お腹を温めて赤ちゃんのために心地よいベッドを用意してあげましょう。

(まとめ)不妊治療中は岩盤浴をしても大丈夫?

1.岩盤浴は血行を促進するため、身体の負担にならない程度であれば不妊治療中にもおすすめです

岩盤浴は身体を温めて血行促進する効果が期待できます。
血行を促進して代謝を高めることは、子宮の環境をよくして卵子を育ちやすくするためにも大切です。

冷え性だという人は、とくに岩盤浴は生活習慣の見なおしなどで妊娠しやすい身体を目指しましょう。

2.岩盤浴は身体の負担にならない程度であれば不妊治療中にもおすすめです

岩盤浴は血行を促進してくれるため不妊治療中にもおすすめです。

ただし高温期の体温が高すぎると着床しにくくなるという報告もあるため、不安であれば高温期の岩盤浴は控えるようにしましょう。

3.岩盤浴は血行を改善して代謝を高める効果が期待できます

岩盤浴は身体を温めることで代謝を高めるとともに、ホルモンバランスを整えると言われています。
よい卵子を育てるためには代謝やホルモンの働きが欠かせません。

ストレス解消や健康増進になる岩盤浴は不妊治療中もおすすめです。

4.冷えは不妊治療の大敵です

不妊治療中は生活習慣の改善が必要になります
とくに冷え性だという人は注意してください。

身体が冷えるということは子宮も冷えて血行が悪くなっていると考えられます。
冷え性を改善して妊娠に適した身体作りを目指しましょう。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
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院長 小松保則医師