不妊治療で苦痛を感じたときは信頼できる人に相談しましょう


不妊治療で苦痛を感じたときにまずすべきことは、信頼できる人に相談することです。
ストレスの多くは誰にも話せず一人で抱え込むことによって、苦痛をさらに感じやすくなります。

まずは不妊治療をともにするパートナーと向き合い、不安に思っていること、ツライと感じていることなどについて話し合ってみましょう。
もうひとつ大切なのは、信頼できる医師に相談することです。

クリニックを選ぶときに、そのクリニックが患者に寄り添ってくれるかどうかを見極めることができれば、医師に相談しやすい関係性が自然と生まれるでしょう。

ストレスが不妊症を招く原因になると考えられています

不妊症を引き起こす原因はいくつもあると考えられていますが、ストレスによる苦痛も不妊症を招いていると言われています。
人間はなんらかの理由で苦痛を感じたとき、脳内で理性と本能の葛藤が起こります。

多くの場合は理性の方が優勢になることで本能が抑え込まれ、ストレスとなってさまざまな苦痛を感じるようになります。
ストレスが発生すると身体は生命維持を最優先し、生命維持には影響しない生殖機能を後回しにします。

そのため過度なストレスは女性ホルモンの分泌を妨げ、不妊症の原因となってしまうことがあります。
女性ホルモンの分泌量が減少すると生殖機能の働きが悪くなり、さまざまなトラブルを引き起こします。

  • 経血が逆流することによって、子宮内膜症の原因となる
  • 血流の悪化が長引くことで、子宮筋腫の原因となる
  • 血管が収縮し、不妊症の原因となる冷え性を招く
  • 白血球の成分が増え、卵管が炎症を起こしやすくなる

生理周期が普段よりも遅過ぎたり長過ぎたりするのであれば、ストレスが影響している可能性があります。

また生理が予定通りに訪れたとしても、経血量が普段と比べて多過ぎたり少な過ぎたりする場合も、ストレスの影響を疑ってみましょう。

不妊治療中にはあらゆることに苦痛やストレスを感じやすくなります


耳にする機会の多いストレスという言葉ですが、このストレスと呼ばれているものは大きく分けると4つに分類されます。

  • 肉体的なストレス
  • 精神的なストレス
  • 環境的なストレス
  • 社会的なストレス

さらに不妊治療中の方は、不妊治療そのものにストレスを感じてしまうこともあります。
いつ妊娠できるのかわからない不安は、不妊治療をしている方であれば誰もが経験することでしょう。

仕事との両立からくるストレス

不妊治療に対してハードルが高いと感じてしまう理由の一つに、仕事との両立が難しいというものがあります。
仕事を頑張っている方であればあるほど、仕事のスケジュールと治療のスケジュールが合わないということが起こりがちです。

土日祝日も診療を受け付けているなど、通いやすいクリニックを選ぶことで仕事との両立がしやすくなります。

経済面でのストレス

不妊治療は高度な治療であることから、治療費が高額になることがあります。
タイミング法などの一般不妊治療は1回あたり数千円で済むこともありますが、体外受精などの生殖補助医療にステップアップすると、治療費はその分高くなります。

国や自治体が設けている助成金制度を利用することで、治療費の負担を軽減できることがあります。

ストレスを解消して苦痛を和らげましょう

不妊治療によるストレスや苦痛を解消するためには、軽く身体を動かすことが効果的です。
身体に負担のかかる激しいスポーツは避けるべきですが、軽めの運動をすることでリフレッシュ効果を得られます。

不妊症の原因となる冷え性は、軽く身体を動かすだけでも血流が改善されるので予防にも繋がります。
子宮や卵巣のある骨盤に血液が送り届けられ、基礎代謝も上がりやすくなるウォーキングやストレッチがおすすめです。

ムリのない範囲で取り組むことで、よい気分転換にもなります。
また良質な睡眠も、ストレスや苦痛を和らげるために必要なことです。

深い眠りはホルモンの分泌を活性化するので、妊娠率を上げる効果も期待できます。
眠らなければと自分にプレッシャーをかけるのではなく、気持ちを楽にして布団に入るようにしましょう。

(まとめ)不妊治療で苦痛を感じたときはどうすればいい?

1.不妊治療で苦痛を感じたときは信頼できる人に相談しましょう

不妊治療で苦痛を感じたときは、まず不妊治療をともにするパートナーとよく話し合ってみましょう。

そして信頼できるクリニックを選び、相談しやすい医師とよい関係性を築くことが大切です。

2.ストレスが不妊症を招く原因になると考えられています

人間はストレスによって苦痛を感じると生命維持を優先させて生殖機能を後回しにします。

そのため過度なストレスは女性ホルモンの分泌を妨げ、不妊症の原因となることがあると考えられています。

3.不妊治療中にはあらゆることに苦痛やストレスを感じやすくなります

日常生活でストレスを完全に避けることは難しいですが、不妊治療中はさらなるストレスと苦痛を感じやすくなります。

仕事との両立、治療費の負担からくるストレスなどがありますが、クリニックの選び方や助成金制度の利用を考えることで解決の道筋が見えます。

4.ストレスを解消して苦痛を和らげましょう

不妊治療によるストレスや苦痛の解消には、軽めの運動が効果的です。
運動をすることによって血流が改善され、生殖機能の向上にも繋がります。

また良質な睡眠は心身の緊張を解き、妊娠に必要なホルモンの分泌を活性化します。



仕事や趣味を続けながら、無理のない不妊治療を

監修医情報

六本木レディースクリニック
小松保則医師
こまつ やすのり/Yasunori komatsu

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経歴
帝京大学医学部付属溝口病院勤務
母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
国立成育医療研究センター不妊診療科
六本木レディースクリニック勤務
資格・所属学会
日本産科婦人科学会 専門医
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本産婦人科内視鏡学会

運営者情報

運営クリニック 六本木レディースクリニック
住所 〒106-0032
東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル6F
お問い合わせ 0120-853-999
院長 小松保則医師