そもそも卵子凍結とは?
卵子凍結とは
卵巣から採取した卵子を、将来の妊娠・出産に備えて凍結保存することです。
これにより、いざ妊娠を望んだ際に、実年齢よりも若い卵子を用いることが出来る為、
妊娠の可能性を高めることができます。
「年齢とともに妊娠が難しくなる」理由
理由1:卵子の数が年齢とともに減少していく為
卵子の数は胎児の時期がピークで、出生と共に減少していき、新しく卵子が作られることはありません。

理由2:卵子の質が年齢とともに落ちていく為
30代を境に卵子の質は落ちていく傾向にあり、質が落ちることで精子との受精がしづらくなり、
結果として妊娠がしずらくなります。

残念ながら、これらは明確な原因は現在も不明な為、妊娠率・流産率の変動を防ぐといった予防法もありません。
卵子凍結では、凍結した年齢での卵子の質を保つことが出来る為、
基本的には凍結時の妊娠率を維持することが出来ます。

卵子凍結はこんな人におすすめ
将来的に妊娠は望んでいるが、 今のライフスタイルを優先したい方
「妊娠・出産はしたいが、今は趣味や仕事を優先させたい」
「出産の願望は今はそこまで強くないが、将来の保険が欲しい」
卵子凍結はそんな女性のライフプランをより豊かにする選択肢の一つです。

メリット
卵子凍結を行った年齢の
妊娠率を期待できる
卵子凍結を行った年齢の卵子の質のまま、凍結保存が出来る為、その年齢における妊娠率が期待できます。
将来の不妊治療時の
経済的負担を減らすことが出来る
年齢と共に妊娠率は下がり、流産率は上がっていく為、年齢を重ねてからの妊娠・出産を望む場合、
場合によっては人工受精や体外受精のような不妊治療が必要になる可能性があります。
卵子凍結のデメリット
卵子凍結の治療費用
・凍結費用がかかる
初期費用は、基本パックの場合368,500円~、低刺激用パックの場合313,500円~、
加えて2年目以降は凍結保存する卵子の個数に応じて、凍結保存料が必要です。
卵子凍結の流れ
- 生理の時期に合わせて、内服薬の服用や注射などを使用し、多くの卵胞を育てていきます。
- 膣内に超音波機器を入れて卵胞を採取します。
- 採取した卵胞(卵子)を液体窒素のタンクの中で凍結保存します。
卵子凍結の費用
対象者:AMH2.0以上で中~高刺激が適応の方
- 初期費用 ¥ 27,500
- 治療費用 ¥ 330,000
- 凍結費用 ¥ 11,000〜
※1 薬剤の確保状況により、注射加算による費用(110,000円/税込)が発生する場合がございます。
対象者:AMH1.0以下で低刺激が適応の方
- 初期費用 ¥ 27,500
- 治療費用 ¥ 275,000
- 凍結費用 ¥ 11,000〜
※2 薬剤の確保状況により、注射加算による費用(55,000円/税込)が発生する場合がございます。
初期費用に含まれている内容
- 診察費
- 術前に必要な採血代(術前・感染症・AMH)
- 周期調整用のピル代
治療費用に含まれている内容
- 診察費
- ホルモン採血代
- 超音波検査代
- 注射代、内服薬代
- 採卵代(麻酔含む)
※診察のたびにかかる上記の費用が全て含まれています。
凍結費用に含まれている内容
- 卵子凍結(1個11,000円)
例)15個凍結する場合、11,000円×15個で165,000円となります。